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政府委員(倭島
英二君) この件も詳しく申上げますると大分長くなるかと思いますが、極く簡単に申上げますると、最初あそこへ集ま
つた関係でも六、七百名ぐらいありました中で、殆んど全部
帰つて参りました。而も
日本政府として現在帰えしております
手続は、いやしくも
日本人として血の繋
つている人はもう帰りたいということだし、帰えしたらいいじやないかというのが結論でありまして、実は相当、大部分の人が
日本の婦人ではありますが、朝鮮人と結婚をいたしまして、そうして国籍はもうとうに、とうにと言いますか、朝鮮の現在の
建前で
日本の国籍を離れている
関係の人、それから又連れております
子供はまあ四、五人、多いのは又相当多いようでありますが、
子供を相当連れておられる。これは勿論
日本人としての国籍はないわけでありますけれども、それが結局は血が続いており母親が
帰つて来るということならいいじやないかということで、
日本婦人である、或いはどこか籍があり、親がおり、親戚があり、或いは友達があり、落着く先があるという程度まで調べまして、とにかく
日本に
関係があるということなら
帰つていらつしやいということで全部帰えしております。最初おりましたうち殆んど全部
帰つております。最近のもう五、六十名、その五、六十名の中にはそういう極く軽微な繋りさえもわからない、中には
日本語が上手で、全然
日本側に
関係のない人までも来そうな点もありますので、この点はやはり或る程度取調べざるを得ない。これはどんどんあらゆる便宜を今供与しております。
従つて今申上げた程度の繋りがわがればもういつでも帰れるようにしたい、こう
考えております。