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平林太一君 昨日でなくて遡
つて遥かな時代にそういうことをいたしたということでありますから、私から申上げたことはそれで肯かれることでありましようが、十分申上げておきます。それでこの問題は何か
外務大臣がことさらそういうことをいたすことは、当然のことであるので、
却つて反抗がましくなるのだということでありますが、これは四囲の情勢で
韓国側に対してはあるのです。併し
米国側に対してはそういうことであ
つてはならない。
韓国に対して事態がそういう極めて明瞭なことであるから戦争中なのでや
つたのであるということでありますからいいのでありますが、併し
米国に対しましては、
米国自体が我が
領土に対して
韓国政府とそういうようなことをいたしたことは、ウエンライト司令官がそういう
発表をいたしてあるのであるから、これは事実としてよろしいのでありますので、当然の処置を
米国に対して厳重にこの際することは極めて必要だと思います。現に
李承晩ラインに対しましても更にそういうことでなか
つたということを、我々は
米国の
日本に対する信というものを深く信じてさようなことがないと、こう善意に
解釈いたしていたのでありますが、併し今回の問題のようなことが発生してみますと、やはり
李承晩ラインの裏面に
米国が何か暗中摸索しているのだということを事実の上にこれは立証するものであります。そうでありますから、今
外務次官の言われる
見解と私は違います。
米国に対しましては今御言明にな
つたような態度でなくてこの際厳重な交渉をして、そうして若しそういうことをするならば事前に我が方に対しては
外務省に対しましてそれぞれの処置なり手続なり折衝をして、どうしても軍事上必要であ
つて困るというならば、話はそのときは別であります。さようなことを必要であるというために、全然我が方に何らの話もなく、いわゆる
朝鮮との間に世俗で申せば闇取引である、闇取引と申しましても自己のものではない、よそのものを闇取引するというので、甚だ許すべからざることであると思います。こういうことに対して私は非常な強硬な態度を以て
米国政府に向
つて外務省は臨むべきところの態度をこの際表明せられることは極めて大切だと思いますが、どういうふうにお
考えになりますか。