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春日委員 議事進行について。一昨日お示しになりました
警察制度改正要綱の中には、
期日が示されていなか
つたのであります。従いまして、これの
期日を十月一日とあらかじめ想定しつつ、これに対する財源
措置を講ずる、こういう必要を当然生じて参ります。そこで財源
措置を講じた場合におきましては、当然
科目の
変更を行わなければならないのでございます。従いましてそういう場合においては、
大蔵大臣が一昨日
答弁いたしました
通り、これは
科目の
変更の必要、
予算の組みかえの必要、こういう必要が生じて来るので、一昨日
大蔵大臣はこの問題を行うという
答弁を行
つている。ところが本日に至りまして、提出されております経過
措置概要によりますと、その第三項目において、それぞれの
警察に対する財源
措置は本
年度内にはこれを行わない、
変更を行わないという新しい経過
措置が講ぜられることに
なつた。すなわち
政府は一昨日
考えておりました要綱と、それから本日ここに提出されたところの経過概要が全然違
つて来たので、
従つて本年度において財政
措置に
変更を講じなければ、
予算の組みかえは必要としなくな
つて参
つて来たと思うのであります。そこで申し上げなければなりませんことは、
政府がこういう重大な
法案を出して来るのにあた
つて大体
施行期日も、それに対する財政
措置も、全然あらかじめ具体的な検討を加えることなく、唐突ずさんに提出して来たことが、すなわち、本日と一昨日との
大蔵大臣の
答弁の食い違いとな
つて現われていることは、これは
大蔵大臣自体が認めていることと存じます。従いまして本日のこの経過概要は、一昨日提出されましたところの
改正要綱に対する修正案である。すなわち
改正要綱に対して修正が一両日たたずして行われたということをお認めになる必要があると思うのでありまして、すなわち毎日のごとくに一
質問ごとにその本質をかえなければならない、事ほどさようにこれがずさんなものである。すなわち
施行期日は十月一日である、さらにまた財源
措置は来年度中は行わない、今日は二十八年度にはまだ入
つていないのでありまして、事ほどさようにこの
警察法というものは事前の検討を経ることなくして、きわめてずさんの形においてここに提出されているという、このことを私どもは重視しなければ相なりません。従いまして
大蔵大臣はすべからく、一昨日はこの経過概要の中における第三項目が全然
考えられていなか
つたので
予算措置を必要としたのであるが、その後知恵をしぼ
つて、この第三項をつく
つたから、結局その組みかえを必要としなくなる。すなわち今まで
通りの支出をそれぞれ当該団体が支出することに
なつたので、
従つてこの前と本日と
答弁が食い違うのである。すなわちわれわれは修正案を二日足らずのうちに出したのだということを
はつきり白状される必要があると思うのでございます。どうかその点について、事実に基いての御
答弁を願いたいと思います。
〔「何をしやべ
つてるんだ」「わからぬか、頭へ来たか」「修正案なら修正案と言
つたらどうだ、要綱に対する修正じやないか」と呼び、その他
発言する者多し〕