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足鹿委員 御所見を承
つたのですが、次から次に再建整備を必要とするものが続出する気運が大きくな
つて行く傾向は見のがすことができないと思うのです。ですからこそ、いろいろな形において別途に再建整備法の準則の改正ができないならば、別個なる金融
措置なりあるいは適切なる
措置を要望する声がほうはいとして出て来ると思うのです、御検討になることはけつこうでありますが、たとえば今銀行法との
関係についてわれわれが
考えなければならないことは、結局その再建整備の
対象組合なりあるいは不振組合の究極におちついて来るところは、
農業金融の梗塞——信連の
資金がさらに事業組合を圧迫し、そうして信連の方としては確実な金利が入
つて来るからいいようなものの、全体から見れば固定化して、現在在庫したものをほんとうに時価に見積
つて今全部これを整理し直すことになりますと、まだまだ赤字がたくさん出ます。今の在庫をさらに再評価してこれを処分するということになりますならば、あの再建整備
指定日現在後において、おそらくまた大きく赤字が出て参ります。これはもう
事務当局よく御存じだろうと思う。そういうことになりますと、これはよ
つても
つて農業金融の梗塞に非常に大きく影響して参ります。従
つて一方において再建整備法の必要な改正を行うことを急速にや
つていただくと同時に、別途に何らかの
措置が講ぜられなければ、これは片がつきません。そこでたとえば
農業会からの引継ぎ譲渡資産の問題につきましても、先刻
井上委員は債権の焦げついた、不良化したものもあるし、いろいろな面においてその内容を検討しなければならないのではないかという御
意見でありましたが、あるいはそういう面もあるでしよう。しかし
農業会からの引継ぎ資産の重圧というものに対して、各県の信連がばらばらに金利をと
つておる。二銭三厘のところもあれば二銭六厘、はなはだしきに至
つては二銭八厘のところもある。一体組合金融協会は何をしておるか、私は疑わざるを得ない。信連の自主性ということはあ
つても、何のための
全国の金融協会です。
農業会引継ぎの固定資産のもらいたくないものまでもお互いがのみ込んでおる。その
資金の重圧というものは、私
どもの知
つておるところでも、おそらく出
資金をみんなオーバーしております。そんなことで流動
資金なんか一文もありません。従
つてこれはさらに信連のやつかいにならなければならぬ現実の事態があります。ですから赤字そのものを全部埋めろということは国家の大きな見地から見ましたら無理かもしれません。しかし現実に国の方針によ
つて農業会が解散し協同組合が生れて、好むと好まざるとにかかわらずこれを押しつけられておる。このものに対してはりつぱに処置すべきはずなのです。国がいわゆる利子を補給するとか、あるいは中央金庫が真実に系統金融の中枢であるならば、これに対して
もつとあたたかい
措置を講ずべきなのです。その間にあ
つて実際に介在して働かなければならないところの金融協会の使命の
一つでもあると思うのです。一体これらの点については
政府自身はどうお
考えになりますか。組合金融協会としても、今までどういう
措置を講じておられますか、私はこの機会に伺
つておきたい。