○辻(政)
委員 ただいまの御質問に関連をしておるのですが、
保安庁法の第四条の「
保安庁は、わが国の平和と秩序を維持し、人命及び財産を
保護するため、特別の必要がある場合において行動する
部隊を管理し、
運営し、及びこれに関する事務を行い、あわせて海上における警備救難の事務を行うことを任務とする。」、これに基いて
保安庁長官がこの任務を遂行するためには、持
つておられる
計画を基礎にしていかなる編成をとり、配置をし、いかなる
装備によ
つていかに訓練しておるか、この根本問題についてお伺いしたいのであります。これはおそらくきようお答えできる方はおいでにならぬと思いますから、この次の
機会まで宿題としておきますから十分権威ある御答弁を
お願いしたい。これを基礎にして、これに基いて編成、
装備、訓練の問題点をついて参ります。
この二千何百人をふやすという小出しの改正では納得できない。こういう問題に
予算の八百三十億を使
つておるが、私の端的な所見によりますとあれは
軍隊ではない、野党の皆さんは
軍隊と言
つて盛んに攻めておられますが、私は
軍隊ではないと思います。それはなぜならば実戦の役に立たないから今の
状態では
軍隊ではない。いかに大砲を持たせようが、
戦車を持たせようが、バズーカ砲があろうが、実戦の役には立たない。そういうものにあれだけのことをや
つている。それでは警備の役に立つか、警備にも役に立たない、訓練は国内警備の訓練をほとんどや
つておりません。われと同等以上の力を持
つた敵国とやるようなことをしている。あれでどうして国内の警備を達成しようというのか。
装備、訓練、配置あらゆる点において
保安庁法第四条というものとま
つたく別のものが行われておると私は感ぜざるを得ない。
ことに奇異に感じますことは、ただいま配られました
保安官定数表、これをごらんに
なつても端的に現われておりますが、第一幕僚監部、北部方面隊、第一管区隊、第三管区隊、第四管区隊、管理
補給部隊、その他の
部隊、これらの数がふしぎにも
アメリカの陸軍の戦時編成と近似しておる。また第一幕僚監部の内部の詳しい編成にしても
アメリカの陸軍の編成によく似ておるのです。これでは
日本の国内警備を担任する
部隊の
装備とは受取れません。こういう根本問題について、この次に相当専門的に伺いますから、
大臣及び所要の幕僚を整えて
資料を持
つて来てください。きようはやりません。