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岡田(秀)
政府委員 中金の店舗をふやすという問題でございますが、現在は一応各都道府県に
一つずつできているわけであります。このできましたのは必ずしも
貸出しが多いからとか預金が多いからとかいう、つまり営利的な見地を全然離れまして、とにかく都道府県には
一つずつやらねばならぬというのでやつとできたのでございます。
従つて中にはもうからぬ店舗もいろいろありまして、相当経費がかさんで困
つているような
一つの原因にもな
つているのでありますが、しかし一方において
商工中金の
仕事が隅々まで行き渡
つて、協同
組合ないし
組合員の方々の御便宜をはかるという点から言えば、御説の通りもう少し、少くとも協同
組合の密集地帯には店舗を広げる必要があろうかと思いますが、やつと各府県
一つずつということができましたのですから、今後はさような方向に向
つて、協同
組合の密集地帯等に店舗を広げて行くという方向に努力いたすべきであろうと思うのであります。さような方向に行くであろうと思うのであります。
なお山手
委員からいろいろ具体的な
数字の御要求がございましてただちに
お答えできないのを遺憾に思いますが、現在の
貸出残高、
中小企業向けの
貸出残高の比率から申しますれば、
銀行が六〇%、
相互銀行が二割二分、
信用金庫、
組合を合算いたしまして一割五分、中金が三分強ということに相な
つているのであります。しかしこの比率ではなしに、先ほど申しましたようにこの比率をある
程度中小企業の金融という点に重点を置くなり、あるいは協同
組合の維持育成という点に
ウエートを置くなり、あるいはまたその
金融機関の持
つております宿命というか、預金の吸収が困難であるとかいろいろな宿命というようなものその他を加味いたしまして、この残高だけではなしに、他の要素も加味して、適当な
数字を出すようにして行く。その適当な
数字は何ぞやという点は
資金計画までお待ちを願いたい。かような意味なのでございます。