○門司
委員 そういうことになりますと、いくら申し上げても一向
結論は私は出ないと思いますけれ
ども、どうでございますか、もし何でしたら公開の席上ではまずいということなら秘密会ででもいいと思う、
はつきりしたものがわれわれの
資料として出来るとなりますれば……。私がここで申し上げておりますのは、国の
予算と
地方の
予算というものは、非常に微妙な関係を持
つておりまして、われわれの立場から言わせますならば、
国家予算の犠牲に
地方の財政がされるということは非常にしのびないことであります。これは
委員会の性格として
自治庁も同じ
考え方だと思う。おそらく
本多さんも
自治庁の
大臣として、
国家予算の犠牲に
地方の財政をしようとはお
考えにならないと思う。やはりできるだけ
国家財政の犠牲にならないように、
国家の
予算でや
つていただけるように
考えていると思う。われわれもそう
考えている。ところがこれがいよいよコンクリートされた
数字として
予算面に現われて来て、
予算委員会にかけられて、それをさらにわれわれが
審議をいたしましてこれに修正を加えるといたしましても、やはりわれわれといたしましては
地方から出て参りましたこれらの
資料がございます。おのおの
資料を言えというならば、一
項目ごとに私はここで
数字を申し上げましてもさしつかえはございません。全国市長
会議ではどういうことを
考えているか、町村長
会議ではどういうことをきめているか、あるいは
知事会議ではどういうことをきめているかということは、一々
数字がございますから、この
数字を一一とらえて、この
数字は正しいか正しくないか、この点を
自治庁に聞けばあるいは全貌が明らかにな
つて来るかもしれません。しかしそういうことをすることは長い時間を要するし、むだな労力だと
考える。
従つてこの
資料は
資料として、
自治庁でお
考えにな
つている
資料と、さらに今折衝されている財務当局の
資料と、この三つの
資料が明らかにな
つて来なければ、われわれとしては裁断を下しにくい。
従つて三つの
資料の中で、町村長あるいは自治体の側から出て来るものは、われわれがか
つてに集めようとすれば集まりますし、文句はありません。しかし少くとも
自治庁の
資料だけくらいは従来と同じようにここに出していただきたい。そうして
自治庁の
考えておる財政規模ではこの
程度なければ
地方の財政はや
つて行けないということくらいは、大体
自治庁長官がお
考えにな
つて、そうして
大蔵省と折衝されておると
考えておる。
自治庁も盲めつぽうに
大蔵省に折衝されておるわけじやないと思う。
自治庁は
自治庁としての
数字をやはりお持ちにな
つて折衝されておると思う。その
自治庁のお持ちにな
つている
数字をわれわれに一応参考としてここに出していただきたい。私はこういうことをくどく申し上げるようでございますけれ
ども、たとえば
知事会議から出ておる参考書の中には、きのう
鈴木さんが大体
説明された
数字と同じような
数字が書いてございます。この
数字はどこから出たかということです。
知事会議がこういうものを知
つて、そしていろいろなことをしておるが、国会は知らぬということが言えるかどうか。新聞にもしばしば書かれております。こういうことで一体国会の権威というものがあるかどうか。私はもう少し
自治庁はこの際
考えてもらいたいと思う。例を言うならば、私はここに
資料を持
つておりますが、農林省にいたしましても、あるいは警察関係にいたしましても、どの省にいたしましても、
補正予算に対して
考えておること、このくらいのことはやりたいという大体のアウト・ラインくらいのものは
示しております。われわれは必ずしもその
資料が正しいとして、それだけでつつぱろうとは毛頭
考えておらない。しかしわれわれが
審議する過程における参考の
資料くらいは、ここにあしたでもお出しになることはできると
考えておる。
自治庁にはこれがあると
考えておる。なければならないはずである。
従つてその点をぜひひとつ出してもらいたいと
考える。
それからもう
一つ念のためにこの際聞いておきたいと思いますことは、例の
公務員のベース・アップの問題でありますが、これは今度の
補正予算の中で最も大きな財政処置を要する問題と
考えております。これについて、三百円高いとか安いとかい
つて議論されておりますが、
自治庁に
お願いしておきますことは、三百円高いという
国家公務員の
給与のベースを一体どこでどういう
調査をしたのか、その
調査の
資料をひとつ出してもらいたいと思います。
地方自治体の五つか六つの県だけを調べて、それで高いと言われたところで、それと比較いたしました
国家公務員の給料の算定の
基礎になる
資料を私
どもいまだ聞いておりません。
それからもう
一つ大臣にお
伺いしておきたいと思いますことは、かりにこの
地方の
公務員の給料が三百五十円くらい平均して高いということにな
つておりましても、
政府の
意思としては、労務者の給料というものを低い方に右へならえするというようなお
考えであるかどうかということです。今の社会に一体そういう観念が通ずるかどうかということです。この点は
政府として一体どういうようにお
考えにな
つておりますか。