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滝本政府委員 第一点でございますが、今回も勤勉手当として支給されることになります。ただ、勤勉手当として支給いたすのでありますけれ
ども、仰せのようにも今回は勤務成績の
はつきりした判定基準がないではないかということがございますので、おおむね勤勉手当の支給につきましては、勤務成績によりまして差等を付すということはわれわれは期待いたしおりません。従
つておおむねこれは平均的に支給されるのであろうということを期待いたしておる次第であります。ただ来年度以降においてどうなるかというお話でございますが、これは
人事院におきまして、かねて勤務評定
制度というものを研究いたしております。それでこの勤務葉理はいろいろ研究の結果、各省各庁に相当
程度まで方法をまかせまして、現在現実にこれが動き得る段階にな
つておるのであります。従いまして今年の年末にはその勤務評定
制度の結果を使用するということは、ごく一、二の省庁を除きましては不可能のようでございます。従いまして今年はこの勤務評定
制度をや
つておりまするところも、そういうことはあまりやらないように聞いておるのでございますが、来年度以降におままして、その勤務評定
制度の結果、客観的に出て来る勤務成績というものをつかまえ得ますならば、これをある
程度勤勉手当支給の際に考慮して行くということはあり得ることのように
考えております。そういう際にはむしろ勤勉手当というものに、勤務評定
制度の結果客観的な基準を得ますならば、そういう勤務成績というものが反映するということは何ら悪いことではないというふうにわれわれは
考えておる次第であります。ただ額の問題等もございますので、現在のような、あるいは来年どういうふうになりますか、その問題とも関連いたしますが、あまり額が高くない場合におきましては、その勤務成績によりまして上下の差等をつけるが、その開きがあまり大きいということは好ましくないので、この点につきましては
人事院は各省庁と十分相談いたしまして、そこの連絡調整をはかるという用意がある次第でございます。