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長谷川(保)
委員 私がこの前御
質問申し上げましたのは、ただそうい、)ことをお調べいただくということではなしに、その中に相当いかがわしいものがあるということが、私の方の
調査で想像せられるわけであります。この前申し上げましたように、いろいろな
基準は一応形式的には整備してございますけれ
ども、実際におきましては、昼間働いておる
清眼者たちが夜参りまして、より簡単にこそこそといわば教えてもらうという程度、
従つてまた事実その
単位時間をはたしてや
つているかどうかということは、ずいぶんあぶ
なつかしいものであり、中にはそれもほとんどろくにやらなくて、
資格の
証明書と申しまするか、そういうものを金で売買ができるというような
実情もなきにしもあらず、こういうふうなことを私
どもの方では実は耳にいたしておるのであります。そういうようなことでありますると、私が一番心配いたしますのは、盲人の
方々はいやおうなしに
盲唖学校に二年なり三年なりあるいは四年
なり通つて、そして実習もあるいは教授の方も
単位時間をきつちりやるということでありますけれ
ども、
清眼者の方はそうではありませんから、きわめて楽にその
資格を得ることになります。そういたしますれば、これは非常な、たださえ肉体のハンデイキヤツプのありますところへ持
つて行
つて、なおハンデイキヤツプができる、従いまして
清眼者の
方々が盲人の
方々の職業、職域をどんどん冒して参りまして、盲人の
方々がいよいよ生活の困難なところに追い込まれざるを得ない、盲人の
保護という立場に立ちまして、この点よほど
考えて、むしろ盲人の
方々が職業を得るによりやすい方法をや
つてあげなければ、盲人は独立生活ができなくなる、こういうことを心配しておるのです。私はその
学校の
実情がどうであるかということを承
つておるので、
基準に合
つていないとか、
基準に合
つているとかを承
つていないのです。許可すれば
基準に合わせるにきま
つておるのであります。
実情が今日どんなであるか、盲人の
方々に非常に不利益にな
つて行くのではないか、そういう
実情について伺いたいのです。