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椎熊委員 外交上の問題ですから、非常に重要なこともあり得ると私は想像します。ただ独立国家に
なつた
日本が、この重大なる
国会の開会中に、外国人の申入れがあれば、
国会を無視しても出なければならぬという考え方は、私はいけないと思うのでありますし、今回の二十五日の休会のごときも、世間では、ただいま官房長官が
説明せられたる会談のごときでない風説が流布されてお
つたのであります。私どもは、そういう話なら
国会を休んでもいいということに
なつたが、今度の会談のごときが事前に知れておるならば、私は
国会を休むことには同意しないのです。常に秘密外交みたいなことをや
つている吉田さんのやり方には、私ども非常に不満を抱いておる。一昨日これこれの者から会見の申入れがあ
つたからこれを許してもらえぬかという申入れをしなくて、済んでから、ああいう者と会
つたというだけでは、あの二十五日休むという決意をしたときの事態とは、まるで違
つた感覚なんです。そういうことが吉田内閣の秘密外交の弊害であります。官房長官は、今後は気をつけると言われますから、この点は
了承いたしまして、これ以上追究いたしません。今後はそういうことのないように、国家最高の機関たる
国会を尊重するということに精神を改めてもらいたい。
もう一つお伺いしたい。これはただいま官房長官の話と関連性が多少あるのですが、独立国家としての
日本の外交の担当者たる外務大臣が、あることの被疑者としての扱いを受けてお
つたようであります。新聞ですから、
内容は知りません。しかるに今朝の新聞によると、最高検の方での
決定は、これを起訴するか、不起訴にするかということを留保したということが出ておる。そういう事実があ
つたかどうか。そういう事実が内閣に報告されたか、通達されたのかどうか、それをお伺いしたい。そうしてその事件の
内容とは何であるか、国家の信用のために明白にしてもらいたい。