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大池事務総長 式の次第は従来
通りで異論はないと思いますが、ただ問題のあります点を申し上げますと、衆議院
議長が式辞を述べ、その
あと陛下から勅語を賜わ
つておりますので、従来の
開会式の次第では、次に勅語を賜うということで次第ができております。これについて
参議院側では、勅語という言葉が、ある
意味において不穏当といいますか、行き過ぎではないか、今いかなるときでも勅語という言葉を使
つておらない、お言葉を賜うということに次第書きの上で直してもらいたいという
希望が、
前回にもあつたわけであります。そのときには、中途半端でかえることもおかしいので、
前回にはそのままで行こう、ついては、今度
改選になりました新しい
議会から
考えようということにな
つておつたのであります。その
改選というのは、もちろん解散を
意味しておりません。一月二十二日に任期が終りますので、その際にはあらためて
考えようということで懸案にな
つております。なぜ勅語を賜うという言葉を使つたかと申しますれば、これは宮内庁と打合せましたときに、重々しいこういう儀式の場合には、宮内庁としては勅語という言葉を使
つておるということでできておつたためでありますが、それでは勅語というものを、文部省方面で何かに使つたことがあるか調べておけということで、調べましたところが、正式には一般には使
つておらないという事実だけはあります。ここをどうされますか。