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政府委員(松井一郎君) ちよつとそれでは御
説明申上げたいと思います。
只今仰せの
通り北里先生は実に御立派なかただと私
どもは感じておるものであります。ただ
郵政省がいろいろな先輩の偉人のかたがたを切手にするという
措置をとるにつきましては、
郵政省がこの人は切手にする価値があるとかないとかいうことを簡單に我々がこれをお
話合の上できめるというには、郵便切手というものによ
つて表彰せられる影響というものを考えますと、非常に愼重にしなければならない、かように私
ども考えております。そこで終戰後
日本に新らしい、まあ文化というものの運動の一環としても、是非
日本の久化に功績のあつたかたがたを切手にしたいという考えかたが、又
そういう
要望がありましたので、私
どもこの
取扱についていろいろ考えたのでありますが、これは何にしても各
方面の権威あるかたがたの推薦に待つという形をとらざるを得ないだろうというようなことを考えまして、大臣から郵政
審議会に
そういう推薦の
方法並びに発行の可否といつた点の御諮問をして頂きました。郵政
審議会でも
趣旨は結構だ、併しこれは軽々しく誰がいい誰が惡いということを我々の仲間において議論するんでは、これは又みんなの納得の行く
方法ではなかろうというので、更に文部省
方面とも協力の上、
日本学士院とか
そういう各
方面の権威のかたがたが集
つておられる
方面から多数の臨時
委員を嘱託いたしまして、昭和二十三年だつたと思いますが、そのかたがたがそれぞれ
そういう切手にするに足るとい
つたような候補者を持寄りまして、私の記憶しておるところで間違いがないといたしますれば五十数人候補者が集つたはずでございます。それを各
委員においていろいろ検討された結果、大体
最後に十八人ばかりのかたが候補者になりました。それを郵政
審議会のほうに答申頂いて、現在私
どもが切手として出しておるのはそのかたがたでございます。これは昭和三十四年から始めまして逐次切手に出しておりますから、まだ未発行のものがたしか六八ぐらいあつたと思います。大体今年の私
どもの切手の発行の予定といたしましては、この残つたかたがただけは是非本年度中に発行を完結いたしたい、かように考えておる次第であります。
そこで北里先生の問題に移るわけなんでございますが、まあ
そういうふうなかた、恐らく
委員会においても北里先生というかたは誰しも知
つているかたでございますから、その議には上つたことだろうとは思います。私はどういういきさつで野口先生が残
つて北里先生が選にお渡れに
なつたかということ
はつまびらかにいたしませんが、
そういう事情でございますので私
どものスケジユールとしましては、少くとも今年一年この既存の計画を終りまして、新らしい角度から
そういう第二次の文化切手を出すなら出すというときに、又それぞれの権威者のかたがたのお集りを
願つて御
審議願うというのが筋としてはやはり穏当ではないか、かように私
どもは考えております。