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1952-03-14 第13回国会 参議院 本会議 第22号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十七年三月十四日(金曜日)    午前十時五十九分開議     ━━━━━━━━━━━━━  議事日程 第二十一号   昭和二十七年三月十四日    午前十時開議  第一 国会法第三十九條但書規定による国会議決に関する件(経済安定本部顧問)  第二 ポツダム宣言受諾に伴い発する命令に関する件に基く賠償庁関係命令措置に関する法律案内閣提出衆議院送付)(委員長報告)  第三 千九百十二年一月二十三日にへーグで、千九百二十五年二月十一日、千九百二十五年二月十九日及び千九百三十一年七月十三日にジユネーヴで、千九百三十一年十一月二十七日にバンコツクで並びに千九百三十六年六月二十六日にジユネーヴで締結された麻薬に関する協定、條約及び議定書改正する議定書並び附属書への加入について承認を求めるの件(衆議院送付)(委員長報告)  第四 真珠養殖事業法案衆議院提出)(委員長報告)  第五 ポツダム宣言受諾に伴い発する命令に関する件に基く特別調達庁関係命令廃止に関する法律案内閣提出衆議院送付)(委員長報告)  第六 国民貯蓄組合法の一部を改正する法律案内閣提出衆議院送付)(委員長報告)  第七 公庫予算及び決算に関する法律の一部を改正する法律案内閣提出衆議院送付)(委員長報告)  第八 雫石生保内駅間鉄道敷設促進に関する請願委員長報告)  第九 宮古、久慈両駅間鉄道敷設促進に関する請願委員長報告)  第一〇 赤穗線鉄道敷設に関する請願委員長報告)  第一一 赤穗線鉄道全通に関する請願委員長報告)  第一二 長崎諌早駅間鉄道平坦線敷設に関する請願委員長報告)  第一三 越美線全通に関する請願(二件)(委員長報告)  第一四 日田線全通促進等に関する請願(四件)(委員長報告)  第一五 富川、十勝清水駅間鉄道敷設に関する請願委員長報告)  第一六 阿仁合線鉄道延長敷設に関する請願委員長報告)  第一七 白棚鉄道復活に関する請願委員長報告)  第一八 日南線全通促進に関する請願(二件)(委員長報告)  第一九 岡崎、多治見両駅間鉄道敷設促進に関する請願委員長報告)  第二〇 吉備線を福山駅に延長請願委員長報告)  第二一 吉備線鉄道延長に関する請願委員長報告)  第二二 余市駅、余別村間鉄道敷設等に関する請願委員長報告)  第二三 常磐線電化促進に関する請願委員長報告)  第二四 姫路、幡生両駅間鉄道電化促進に関する請願(三件)(委員長報告)  第二五 長崎諌早駅間鉄道電化に関する請願委員長報告)  第二六 長岡、新潟両駅間鉄道電化促進に関する請願委員長報告)  第二七 高崎、直江津両駅間鉄道電化促進に関する請願委員長報告)  第二八 雫石生保内駅間鉄道敷設促進に関する陳情委員長報告)  第二九 川之江、池田両駅間鉄道敷設促進に関する陳情委員長報告)  第三〇 大糸線全通促進に関する陳情委員長報告)  第三一 高山線鉄道電化等に関する陳情委員長報告)     ━━━━━━━━━━━━━
  2. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 諸般の報告は朗読を省略いたします。      ——————————
  3. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) これより本日の会議を開きます。  日程第一、国会法第三十九條但書規定による国会議決に関する件(経済安定本部顧問)を議題といたします。  去る八日、内閣総理大臣から経済安定本部顧問衆議院議員根本龍太郎君を任命することについて、本院の議決を求めて参りました。衆議院議員根本龍太郎君が経済安定本部顧問に就くことに賛成諸君起立を求めます。    〔賛成者起立
  4. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 過半数と認めます。よつて本件根本龍太郎君が経済安定本部顧問に就くことができると決しました。      ——————————
  5. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) この際、日程第二、ポツダム宣言受諾に伴い発する命令に関する件に基く賠償庁関係命令措置に関する法律案内閣提出衆議院送付)、(「反対討論があるよ」と呼ぶ者あり)日程第三、千九百十二年一月二十三日にへーグで、千九百二十五年二月十一日、千九百二十五年二月十九日及び千九百三十一年七月十三日にジユネーヴで、千九百三十一年十一月二十七日にバンコツクで並びに千九百三十六年六月二十六日にジユネーヴで締結された麻薬に関する協定、條約及び議定書改正する議定書並び附属書への加入について承認を求めるの件(衆議院送付)、以上両案を一括して議題とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  6. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。先ず委員長報告を求めます。外務委員会理事徳川頼貞君。    〔徳川頼貞登壇拍手
  7. 徳川頼貞

    徳川頼貞君 只今議題となりましたポツダム宣言受諾に伴い発する命令に関する件に基く賠償庁関係命令措置に関する法律案につき、外務委員会における審議経過並びに結果を御報告申上げます。    〔議長退席、副議長着席〕  政府説明によりますと、ポツダム宣言受諾に基いて発した賠償庁関係命令のうち、昭和二十六年政令第四十号、即ち朝鮮総督交通局共済組合本邦内にある財産整理に関するものと、昭和二十一年勅令第二百八十六号、特定財産管理令とは平和條発効後の事態に適応するよう改廃する必要があるのであります。(「定足数があるか」と呼ぶ者あり)即ち前者につきましては、朝鮮総督交通局共済組合本邦内にある財産整理が今後約半年余を要し、当然條約発効後に亘ると予想されるので、該政令を引続き法律として効力を有するように措置する必要があり、(「定足数が揃つておる上でやることになつていたじやないか、こんな決定効果なし」と呼ぶ者あり)後者の特定財産管理令は、連合国最高司令官から戦犯容疑者として逮捕、拘禁又は抑留を命ぜられた者の財産管理規定したものでありますが、平和條約には特定人逮捕を要求する明文はなく、且つ連合国最高司令官の指令も同條約発効と同時にその効力が消滅しますので、本令は平和條発効と共にこれを廃止せんとするものであります。なお以上の措置に伴い、附則として賠償庁臨時設置法大蔵省設置法の一部に所要改正をいたしておりまするのが、本案内容であります。  本委員会は二月二十八日予備審査を行い、次いで三月六日採決の結果、政府原案通り全会一致を以て可決いたしました次第であります。  以上御報告申上げます。  次に、議題となりました千九百十二年一月二十三日にへーグで、千九百二十五年二月十一日、千九百二十五年三月十九日及び千九百三十一年七月十三日にジユネーヴで、千九百三十一年十一月二十七日にバンコツクで並びに千九百三十六年六月二十六日にジユネーヴで締結された麻薬に関する協定、條約及び議定書改正する議定書並び附属書への加入について承認を求めるの件につきまして、外務委員会における審議経過と結果を御報告申上げます。  先ず本案内容を申上げますと、戰前阿片及び麻薬に関して、只今議題に挙げられました六個の條約が締結されておりますのであります。而うしてこれらの條約の履行について任務を負つていたのは国際連盟でありましたが、連盟が解消した結果、その任務国際連合及び世界保健機関に引継がせることになり、所要改正を施した議定書及び附属書が一九四六年十二月十一日レーク・サクセスで署名され、一九五一年六月末日現在この議定書当事国は五十三ヵ国に達しておるのであります。我が国は昨年九月の平和條約の宣言中に、條約発効後一年以内にこの議定書加入する意思を宣言いたしております。且つ前述の諸條約中、一九三六年のジユネーヴ條約以外の五つの條約の加盟国でありますので、この議定書加入することによつて再び法律上、事実上国際協力関係を回復することになるわけであります。本議定書は本文九ヵ條並び五つ附属書から成つておりまするが、その内容等の詳細につきましては、お手許に配付の資料によつて承知願いたいと存じます。  本委員会は二月三十八日予備審査を、次いで三月六日衆議院よりの送付を待つて審査を行い、政府意見を徴し、慎重審議の上採決の結果、本件政府提案通り承認を與うへきものと全会一致を以て議決いたした次第であります。  以上御報告申上げます。(拍手)    〔兼岩傳一君発言許可を求む〕
  8. 三木治朗

    ○副議長三木治朗君) 兼岩君。
  9. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 私は先ほど決定されました議案の第一は無効であると考えます。その理由は、(「ノーノー」「何を言うか」と呼ぶ者あり)本会議を開く直前に行われました小委員会において、社会党の中村委員から、定足数が揃つたところでベルを押して本会議を開くということが申合わされましたにかかわりませず、七十名を欠けておつたことを私は数えたのであります。(「ノーノー」と呼ぶ者あり)それが第一。第二は、この日程第一に対して私は成規手続を以て反対討論通告をいたしておきましたにもかかわらず、これを黙殺して何らの反対討論を許すことなく議事を進行したことは明らかにこれは違法である。従つてこの三つ。定員数の足りなかつたこと、反対討論手続を怠つたこと、この二つでこの日程第一の議決は不当なものである。何ら決定効果なきものであるということの抗議を私は議長に対して申上げる次第であります。(「討論省略はどうした」と呼ぶ者あり)
  10. 三木治朗

    ○副議長三木治朗君) 第一の御意見は、議長定足数あるものと認めて開会いたしました。(「然り」「その通り」と呼ぶ者あり)第二の点は、会派にお帰りになつて御相談の上、改めて通告するという話になつてつたのに、御通告がありませんので、御討論はないものと認めて進行いたした次第であります。(「その通り」「発言許可の必要なし」「議事進行」「議長々々」「進行進行」と呼ぶ者あり)大体それでお話がおわかりになつたことと思います。その他のことについては御発言許可いたしません。別に御発言もなければ、これより採決をいたします。先ずポツダム宣言受諾に伴い発する命令に関する件に基く賠償庁関係命令措置に関する法律案全部を問題に供します。本案賛成諸君起立を求めます。    〔賛成者起立
  11. 三木治朗

    ○副議長三木治朗君) 過半数と認めます。よつて本案は可決せられました。      ——————————
  12. 三木治朗

    ○副議長三木治朗君) 次に、千九百十二年一月二十三日にへーグで、千九百二十五年二月十一日、千九百二十五年二月十九日及び千九百三十一年七月十三日にジユネーヴで、千九百三十一年十一月二十七日にバンコツクで並びに千九百三十六年六月三十六日にジユネーヴで締結された麻薬に関する協定、條約及び議定書改正する議定書並び附属書への加入について承認を求めるの件を問題に供します。委員長報告通り本件承認を與えることに賛成諸君起立を求めます。    〔賛成者起立
  13. 三木治朗

    ○副議長三木治朗君) 総員起立と認めます。よつて本件全会一致を以て承認を與えることに決しました。      ——————————
  14. 三木治朗

    ○副議長三木治朗君) 日程第四、真珠養殖事業法案衆議院提出)を議題といたします。先ず委員長報告を求めます。水産委員長木下辰雄君。    〔木下辰雄登壇拍手
  15. 木下辰雄

    木下辰雄君 只今上程されました真珠養殖事業法案につきまして、水産委員会における審議経過並びにその結果を御報告いたします。  本案は去る第十二国会において衆議院水産委員十五名によつて提案されたものであります。爾来継続審査といたしまして今日に至つたものであります。  先ず法案の要旨を簡單に申上げます。御承知通り真珠我が国輸出品といたしまして、極めて重要なる地位を占めておるものでありまして、これが品質の向上優良品の増産を図ることは国策的見地から極めて緊要であることは申すまでもありません。    〔副議長退席議長着席〕  本案はこの目的を達するために提案されたものでありまして、主なる点を要約いたしますると、大体次の五点に帰することとなるのであります。  その第一、真珠養殖業者に対し、農林大臣は毎年その事業計画提出を求め、これらを総合勘案いたしまして、その年の生産目標を定めて公表することになつております。第二は、農林大臣は必要があると認めるときは養殖事業者資金斡旋をすることができることになつております。第三は、真珠母貝生産をする漁業協同組合又は同連合会に対しまして、政府は必要な助成をすることができることになつております。第四は、真珠検査所を東京と神戸に設置いたしまして、真珠輸出検査を行うことになつております。第五は、真珠研究所を設けて各種の試験研究をなし、又技術の普及及び発達を図ることになつております。  以上の五点が法案骨子であります。  ところがこの法案に対しましては、最初から地元業者の間に反対意見がありまして、委員会に対してしばしば陳情いたして参つたのであります。かような次第でありまするので、委員会といたしては慎重に検討する必要を認めまして、昨年の十二月二十日、四名の委員三重県に派遣いたしまして親しく実情を調査し、又地元業者から意見を聽取いたしたのであります。更に去る二月十五日に、委員会青木三重県知事ほか六名の関係者を証人として喚問いたし、法案について賛否の証言を聞き、各委員との間に質疑応答を重ねたのであります。その結果委員会といたしましては、全文十六ヵ條のうち八ヵ條に亘る修正を決定いたしたのであります。然るに提案者側としては、成るべく本案審議の円滑を期するために、参議院水産委員会意向を尊重して、衆議院側で修正可決して参議院送付したいとの申出がありまして、本委員会意向通り衆議院において修正議決して参つたものであります。委員会におきましては熱心なる質疑応答を重ねましたが、詳細は速記録によつて承知を願いたいと存じます。ただ本案骨子となつておりまする第五條の農林大臣資金斡旋するという條項については、特に各委員から政府当局に対し政府意向を質したのであります。政府当局といたしましては、開発銀行等を通じ、相当額の融資をする予定であるという言明があつたのであります。なお本法案施行に要する予算は、真珠養殖業者から約一億円の寄附の申出がありまして、これを見合として二十六年度の補正予算として一億円の支出がすでに決定を見ておるのであります。  質疑を終了いたし、討論に入りましたところ、松浦、秋山、青山の三委員から、本法案は甚だ不徹底である。真珠我が国特産品であり、ダイヤモンドに並ぶ宝石である。優良品を増産すれば、現在の輸出高三十億円を数倍に増加することも困難ではない。これがために最も必要なものは金融である。金融が円滑を欠くために粗悪品を輸出して声価を落しておる。又これと同時に生産過多に陥る場合も予想されるので、常に価格の安定を保つよう今後法の改正をする必要がある。又政府資金斡旋をなす場合において大企業者に片寄らず、公平に金融すべきであるという意味の希望を附して賛成せられたのであります。  かく採決の結果、全会一致を以て原案通り可決すべきものと決定いたしました。  右御報告申上げます。(拍手
  16. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 別に御発言もなければ、これより本案採決をいたします。本案全部を問題に供します、本案賛成諸君起立を求めます。    〔賛成者起立
  17. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 過半数と認めます。よつて本案は可決せられました。      ——————————
  18. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 日程第五、ポツダム宣言受諾に伴い発する命令に関する件に基く特別調達庁関係命令廃止に関する法律案内閣提出衆議院送付)を議題といたします。先ず委員長報告を求めます。建設委員会理事小川久義君。    〔小川久義登壇拍手
  19. 小川久義

    小川久義君 只今議題となりましたポツダム宣言受諾に伴い発する命令に関する件に基く特別調達庁関係命令廃止に関する法律案について建設委員会審議経過並びに結果を報告いたします。  本法案は、要求物資使用収用令及び土地工作物使用令廃止すると共に、所要経過規定を定めたものであります。建設委員会における審議の詳細は速記録によつて承知を願いますが、当局説明によりますと、今回廃止する二政令は、これまで実際には一度も発動したことはないのであります。従いまして委員会における質疑も、主として本案に関連して将来駐留軍の需要に対して如何に措置するか、相当広大な農地接收を要求されておる所があると聞くが、法律的裏付けなくしてよく接收することができるかということなどでありました。これらの点について当局は、政府の方針としてはできる限り強制力を用いることを避け、合意によつて処置したい。今後行政協定に基く予備作業班作業の結果にも徴して必要な法律案提出するかどうかも決定する。目下関係各省とも打合せ考究中である旨の答弁がありました。  かく質疑を終了、討論に入りましたところ、三輪委員から、本案賛成するが、本法施行後九十日間はなお旧令が働くことができる。当局説明によると、旧令は未だ一度も発動したことがないが、一方行政協定に関連して四千町歩の広大な農地の接収などが伝えられておる。かくのごとき接收に対して今後も旧令の発動をすることがないよう希望して本案賛成する旨の発言がありました。次いで採決の結果、全会一致、原案通り可決すべきものと決定いたしました。  以上御報告申上げます。(拍手
  20. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 別に御発言もなければ、これより本案採決をいたします。本案全部を問題に供します。本案賛成諸君起立を求めます。    〔賛成者起立
  21. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 総員起立と認めます。よつて本案全会一致を以て可決せられました。      ——————————
  22. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) この際、日程第六、国民貯蓄組合法の一部を改正する法律案日程第七、公庫予算及び決算に関する法律の一部を改正する法律案(いずれも内閣提出衆議院送付)、以上両案を一括して議題とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  23. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。先ず委員長報告を求めます。大蔵委員長平沼彌太郎君。    〔平沼彌太郎登壇拍手
  24. 平沼彌太郎

    平沼彌太郎君 只今上程せられました国民貯蓄組合法の一部を改正する法律案大蔵委員会における審議経過並びに結果について御報告申上げます。  本案は、資本の蓄積を図るために貯蓄しやすい環境を作り、小額貯蓄を奬励し、これを優遇いたそうとするものでありまして、その内容は、第一に国民貯蓄組合の幹旋する貯蓄の利子に対する所得税の非課税の限度は現在元本三万円でありますが、これを元本十万円まで引上げようとするものであります。第二は、右の措置との関連におきまして、二つ以上の国民貯蓄組合加入することを制限いたしますと共に、これに伴う所要経過規定を設けようとするものであります。本案審議の詳細なる経過速記録によつて承知願います。かく質疑を終了し、討論採決の結果、全会一致を以て原案通り可決すべきものと決定いたした次第であります。  次に、公庫予算及び決算に関する法律の一部を改正する法律案について御報告申上げます。  国民金融公庫及び住宅金融公庫予算について、従来公庫固定資産取得に要する経費は、その收入支出予算に計上することとなつておりますが、公庫の收入支出予算には、その業務上の損益に関する收支のみを計上することが適当と思われますので、昭和二十七年度予算からは、固定資産取得費を收入支出予算に計上することをやめ、固定資産取得に要する金額の限度額予算総則規定して国会議決を受けることに改正しようとするものであります。なおこれに伴いまして、所要規定についても整備を図ろうとするものであります。委員会における審議の詳細は速記録によつて承知願いたいと思います。かく質疑を終了し、討論採決の結果、全会一致を以て原案通り可決すべきものと決定した次第であります。  右御報告申上げます。(拍手
  25. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 別に御発言もなければ、これより両案の採決をいたします。両案全部を問題に供します。両案に賛成諸君起立を求めます。    〔賛成者起立
  26. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 過半数と認めます。よつて両案は可決せられました。      ——————————
  27. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) この際、日程第八より第二十七までの請願及び日程第二十八より第三十一までの陳情を一括して議題とすることに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  28. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。先ず委員長報告を求めます。運輸委員会理事岡田信次君。    〔岡田信次登壇拍手
  29. 岡田信次

    岡田信次君 只今議題になりました日程第八より第三十一までの請願及び陳情につきまして、運輸委員会における審議の結果を御報告いたします。  日程中、第八より第二十二までの請願及び第二十八より第三十までの陳情は、いずれも鉄道敷設促進に関するものでありまして、第八より第十九までの請願及び第二十八より第三十までの陳情は、鉄道敷設法予定線又は建設線に該当するもの、或いは営業休止線復活要求であり、そのうち建設線に該当するものは路盤工事もほぼ完了しているものであります。又第二十より第二十二までの三件は、敷設法予定線ではありませんが、いずれも産業開発必要度の高い線であります。次に第二十三より第二十七までの請願及び第三十一の陳情は、いずれも鉄道電化促進に関するものであります。  委員会におきましては、審議の冒頭に当り、運輸大臣鉄道新線建設並びに鉄道電化に関する所見を質しましたところ、大臣より、新線建設につきましては、昭和二十七年度予算に二十億円計上し、目下国会において審議中であります。何分にも建設線については、今日なお未完成部分相当多くあるが、建設費巨額に上ることであり、国家財政見地から、資金面で早急に国民の期待に副うことは困難であるが、新線建設の有する国家的使命に鑑み、国力の許す最大限度において十分努力したいという意向でありました。電化につきましては、我が国石炭事情からも、又国有鉄道自体経営面からも、相当の区間を電化する必要があると考えているが、何分巨額経費を必要とする関係から、急速に進み得ないのは遺憾である。又目下デイーゼル・エレクトリツク機関車の試作中であるが、これの成功を見れば、比較的小額経費を以て電化と同様の効果を收め得るので、両者を併せて考慮し、電化問題を積極的に処理したいとのことでありました。  続いて各件について政府当局質疑を重ね、愼重に審議を加えました結果、鉄道敷設に関する請願及び陳情につきましては、地方の産業開発、文化の向上、民生の安定並びに交通網完成見地より、又電化促進に関する請願陳情につきましては、輸送力の増強、旅行の快適、特に石炭節約等の点より、いずれも願意を妥当と認め、議院の会議に付するを要し、内閣送付するを要するものと決定いたした次第でございます。  以上御報告いたします。(拍手
  30. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 別に御発言もなければ、これより採決をいたします。これらの請願及び陳情は、委員長報告通り採択し、内閣送付することに賛成諸君起立を求めます。    〔賛成者起立
  31. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 総員起立と認めます。よつてこれらの請願及び陳情全会一致を以て採択し、内閣送付することに決定いたしました。      ——————————
  32. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) この際お諮りいたします。棚橋小虎君から彈劾裁判所裁判員を、松永義雄君、宮城タマヨ君、鬼丸義齊君から同予備員をそれぞれ辞任いたしたい旨の申出がございました。いずれも許可することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  33. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。よつていずれも許可することに決しました。      ——————————
  34. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) つきましては、この際、日程に追加して、彈劾裁判所裁判員及び同予備員の補欠選挙を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  35. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。なお、予備員の選挙に当りましては、その職務を行う順序を定めることになつております。
  36. 安井謙

    ○安井謙君 只今の弾劾裁判所裁判員及び同予備員の補欠選挙は成規手続を省略いたしまして、議長において指名することとし、なお予備員の職務を行う順序も議長に一任するの動議を提出いたします。
  37. 菊川孝夫

    ○菊川孝夫君 私は只今の安井謙君の動議に賛成いたします。
  38. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 安井君の動議に御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者なり〕
  39. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。よつて議長彈劾裁判所裁判員松永義雄君を、同予備員に中山福藏君、三橋八次郎君、小林亦治君を指名いたします。なお、予備員の職務を行う順序は、中山福藏君を第二順位、三橋八次郎君を第三順位、小林亦治君を第四順位といたします。      ——————————
  40. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 次に、日程に追加して、最高裁判所裁判官国民審査管理委員の選挙を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  41. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。これより工藤鐵男君、相馬助治君の辞任に伴う最高裁判所裁判官国民審査管理委員の補欠選挙を行います。
  42. 安井謙

    ○安井謙君 只今の最高裁判所裁判官国民審査管理委員の補欠選挙は成規手続を省略いたしまして、議長において指名せられんことの動議を提出いたします。
  43. 菊川孝夫

    ○菊川孝夫君 私は只今の安井謙君の動議に賛成いたします。
  44. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 安井君の動議に御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  45. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。よつて議長は最高裁判所裁判官国民審査管理委員に松原一彦君、水橋藤作君を指名いたします。      ——————————
  46. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 去る一月二十六日、内閣総理大臣から、検察官適格審査委員小杉繁安君、同齋武雄君及び同予備委員杉山昌作君、同高橋道男君より辞任方申出があつたので、その後任者を選出せられたい旨の申出がありました。つきましては、この際、日程に追加して、検察官適格審査委員及び予備委員の選挙を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  47. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。
  48. 安井謙

    ○安井謙君 只今の検察官適格審査委員及び同予備委員の補欠選挙は成規手続を省略いたしまして、議長において指名せられんことの動議を提出いたします。
  49. 菊川孝夫

    ○菊川孝夫君 私は只今の安井謙君の動議に賛成いたします。
  50. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 安井君の動議に御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  51. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。よつて議長は、検察官適格審査委員に池田宇右衞門君、宮城タマヨ君を、池田宇右衞門君の予備委員に高橋進太郎君、宮城タマヨ君の予備委員に一松定吉君を指名いたします。      ——————————
  52. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 去る六日、内閣総理大臣から、積雪寒冷單作地帶振興対策審議委員鈴木直人君より、同審議委員辞任方申出があつたので、その後任者を指名せられたい旨の申出がございました。つきましては、この際日程に追加して、積雪寒冷單作地帶振興対策審議委員の選挙を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  53. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。
  54. 安井謙

    ○安井謙君 只今の積雪寒冷單作地帶振興対策審議委員の選挙は成規手続を省略いたしまして、議長において指名せられんことの動議を提出いたします。
  55. 菊川孝夫

    ○菊川孝夫君 私は只今の安井謙君の動議に賛成いたします。
  56. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 安井君の動議に御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  57. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。よつて議長は積雪寒冷單作地帶振興対策審議委員に田村文吉君を指名いたします。      ——————————
  58. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 去る一月二十六日、内閣総理大臣から首都建設委員会委員石原幹市郎君より委員辞任方申出があつたので、その後任者を指名せられたい旨の申出がございました。つきましては、この際日程に追加して、首都建設委員会委員の選挙を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  59. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。
  60. 安井謙

    ○安井謙君 只今の首都建設委員会委員の選挙は、成規手続を省略いたしまして、議長において指名せられんことの動議を提出いたします。
  61. 菊川孝夫

    ○菊川孝夫君 只今の安井謙君の動議に賛成いたします。
  62. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 安井君の動議に御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  63. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。よつて議長は首都建設委員会委員に黒川武雄君を指名いたします。      ——————————
  64. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 去る二月二十一日、内閣総理大臣から鉄道建設審議委員中山壽彦君より同審議委員辞任方申出があつたので、その後任者を指名せられたい旨の申出がございました。つきましては、この際日程に追加して、鉄道建設審議委員の選挙を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  65. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。
  66. 安井謙

    ○安井謙君 只今の鉄道建設審議委員の選挙は成規手続を省略いたしまして、議長において指名せられんことの動議を提出いたします。
  67. 菊川孝夫

    ○菊川孝夫君 私は只今の安井君の動議に賛成いたします。
  68. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 安井君の動議に御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  69. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。よつて議長は鉄道建設審議委員に中村正雄君を指名いたします。      ——————————
  70. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) この際お諮りいたします。去る六日、本院において北海道地方の震災の被害状況調査のため十日間の日程を以て議員を派遣いたしましたが、現地の交通事情により、更に四日間その日程延長いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  71. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。よつて北海道地方の震災の被害状況調査のための議員派遣の日程は四日間延長することに決しました。      ——————————
  72. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 次にお諮りいたします。水産委員長から、底びき網漁業の小型機船の実情並びに漁港整備計画の実施状況を実地調査するため、大阪府及び和歌山県に青山正一君、松浦清一君を本月中四日間、靜岡県、神奈川県に秋山俊一郎君、木下辰雄君を本月中三日間の日程を以て派遣いたしたい旨の要求書が提出されております。委員長要求の通り、これら四角の議員を派遣することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  73. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 御異議ないと認めます。よつて委員長要求の通り議員を派遣することに決しました。  議事の都合によりこれにて暫時休憩いたします。    午前十一時四十五分休憩      ——————————    午後一時五十一分開議
  74. 佐藤尚武

    議長佐藤尚武君) 次会の議事日程決定次第公報を以て御通知いたします。  本院規則第八十四條により散会いたします。    午後一時五十二分散会      —————————— ○本日の会議に付した事件  一、日程第一 国会法第三十九條但書規定による国会議決に関する件(経済安定本部顧問)  一、日程第二 ポツダム宣言受諾に伴い発する命令に関する件に基く賠償庁関係命令措置に関する法律案  一、日程第三 千九百十二年一月二十三日にへーグで、千九百二十五年二月十一日、千九百二十五年二月十九日及び千九百三十一年七月十三日にジユネーヴで、千九百三十一年十一月二十七日にバンコツクで並びに千九百三十六年六月二十六日にジユネーヴで締結された麻薬に関する協定、條約及び議定書改正する議定書並び附属書への加入について承認を求めるの件  一、日程第四 真珠養殖事業法案  一、日程第五 ポツダム宣言受諾に伴い発する命令に関する件に基く特別調達庁関係命令廃止に関する法律案  一、日程第六 国民貯蓄組合法の一部を改正する法律案  一、日程第七 公庫予算及び決算に関する法律の一部を改正する法律案  一、日程第八乃至第二十七の請願  一、日程第二十八乃至第三十一の陳情  一、彈劾裁判所裁判員及び同予備員辞任の件  一、彈劾裁判所裁判員及び同予備員の補欠選挙並びにその職務を行う順序を定める件。  一、最高裁判所裁判官国民審査管理委員の選挙  一、検察官適格審査委員及び同予備委員の補欠選挙  一、積雪寒冷單作地帶振興対策審議委員の選挙  一、首都建設委員会委員の選挙  一、鉄道建設審議委員の選挙  一、派遣議員日程変更の件  一、議員派遣の件