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伊藤修君 今の鈴木さんの御答弁は、要するに最初行政整理をするという段階におけるところの大蔵省と最高
裁判所とのお話をそのまま堅持されたに過ぎない。ところがその後の経済情勢によ
つて復活されるという今度は新らしい段階に入
つたわけですから、その段階の際に私が、この際別に新らしく要求するわけじやない、他の省も復活しているのだから、それに倣
つて復活された人員は約一割何分なんだから、その比例を頂いて最高
裁判所も復活されたらどうか。忍びがたきを忍んで減員したのだから、してみれば当然それは復活することを求めても最初のお約束とは違わないわけなんです。而もあなたの今の御
説明では、その当時は聞かなか
つたが、今の御
説明では、減員は承認し、一方にはその後におけるところの増員を要求してあ
つたと、こういうのです。してみますれば、当時そういう
二つの
事情があるならなお更復活を要求すべきじやないでしようか、そうすればこの数字は当然そのときに賄な
つて行けるのです。あなたのお考えは、一番初めに約束したから、それは如何なる情勢が変化してもかまわない、その約束は守
つた、それは
裁判所としてはそういう固い信念で職務をお扱いになるのは結構です。併し行政の問題についてはもう少し融通性を持
つて、機微に応じてかけ引きをすべきでしよう。最高
裁判所とか司法省とかはいつも固苦しいことを言
つてお
つて、いつも予算をちつとも取れないのです。各省の中で一番司法部が予算を取ることが下手なんです。それでいて国家機構の運営についていつも困
つておる、そういうあり方は少し考えなければいかんのです。やはり情勢の変化によ
つてする、それに応じて、何も不当な要求をするわけじやない、当然腹に持
つていらつしやる必要な人員であるから、その際要求をしておいて、而も国会はそれに加担をして、新たに復活したらどうだ、修正したらどうだとい
つても、このままでよろしうございます、修正しなくても差支えありませんと、あなたに何遍水を向けてもあなたは承認しなか
つた、速記録を御覧なさい、その定員で十分賄
つて行けます、速記録で十分はつきりしておりますよ。そうして今更これを要求する、必要の人員なら増員することに、何百人増員することにもやぶさかではない、決してこれにこだわ
つて反対する意味ではないのです。そういう扱い方がいけないのです。国会が而も親切にそれだけ申上げておるのにかかわらず、日ならずしてこうや
つて法律を出して来るじやありませんか、して見れば当然その際それに便乗してと言えば
言葉が悪いけれども、当然の権利です。そのときの立場として十分了承される、我々はほかの各
委員会から法務
委員会はいいか、こう言われたから、だからあなたにそれを言うた。農林はこれだけ取る、どこそこはこれだけ取る、建設は四人くらいでも復活した、今私あなたに
説明した四人、わずか四人ですら建設あたりは復活しておる。法務
委員会いいか、こう言われたから、私はあなたに強く示唆したわけです。にもかかわらずあなたとしては頑としてそれを拒否されたと言
つては
言葉は語弊があるかも知れませんが、とにかく御同意がなか
つた、そういうあり方はよくないと思うのです。而もあなたは
理事者として見通しがついておるのだから、現になくちやならんという数字なんだから、これでも或いは足るか足らんかわからないでしよう、今後は必要な人員はどんどん増員しなければならないのです。結構なことだと思うのです。そうして仕事をさえして頂けば結構だと思う。そういう目先がきかんことではいかん、こういうのです。どうです。