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1952-05-23 第13回国会 参議院 文部委員会 第36号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十七年五月二十三日(金曜日) 午後零時七分開会
—————————————
委員
の異動 五月二十三日
委員大屋晋三郎
君辞任に つき、その補欠として
木村守江
君を議 長において指名した。
—————————————
出席者
は左の
通り
。
委員長
梅原
眞隆
君
理事
高田なほ子
君 相馬 助治君
木内キヤウ
君
委員
川村 松助君
木村
守江君 石黒 忠篤君 高橋 道男君 山本 勇造君
荒木正三郎
君
事務局側
常任委員会専門
員
竹内
敏夫
君
—————————————
本日の会議に付した事件 ○
地方税法
の一部を改正する
法律案
に 関する件
—————————————
木内キヤウ
1
○
理事
(
木内キヤウ
君)
只今
から
文部委員会
を開きます。 今日は
公報掲載
の日程を変更いたしまして、現在
地方税法
の一部を改正する
法律案
が
地方行政委員会
に
付託審議
中でございますが、
文部委員会
におきましても
修正方要望
をいたしたいと存じますが、御
異議
ございませんか。(「
異議
なし」と呼ぶ者あり)
木内キヤウ
2
○
理事
(
木内キヤウ
君) それでは
専門員
からその
内容
を御
説明
願いたいと思います。
竹内敏夫
3
○
専門員
(
竹内敏夫
君) ではちよつと御
説明
いたします。先ほど
委員長
から
お話
がありましたように、
地方税法
の一部を改正する
法律案
が今
地方行政委員会
に付託されておるわけであります。これは大体いろいろな税の
減免
の
規定
を含んでおるわけでありますけれども、その中に
学校関係
の税の
減免
、それから
文化方面
における税の
減免
の
規定
が欠けておるように思われますので、
文部委員会
のほうから、それの
修正
を
申込み
たいと、こういうふうな
委員
の
お話
合いで以て一応ここにまとめたものを持
つて
参つたわけであります。そこで大体御
説明
を申しますと、この
修正
の点は、
申入
れしたいところの
修正
の点は一、二、三と三点あるわけであります。 そのうちの第一点は、これは
入場税
の
税率
を減じたいというところの
申入
れでありまして、では如何なるふうに、どういうふうな
項目
について
税率
を減ずるかと申しますと、現在御承知のように、
入場税
は一般に百分の百、十割課税ということに
なつ
ておるわけであります。ところが
地方税法
の第七十七條を見ますと、純
音楽
についてはこれを百分の四十まで減ずることができるという
規定
に
なつ
ております。ところがこの純
音楽
に準じて当然
減税
さるべきところの純
舞踊
、このバレーの純粋なる純
舞踊
、それから純
演劇
、こういうものが落ちておるわけであります。そこで今度の
改正案
におきましては、その落ちておるところの純
舞踊
と、それから純
演劇
のうちの純
舞踊
だけは今度
修正案
に入
つて
おるわけでありまして、ここの
委員会
としては、もう
一つ
純
演劇
もそれに加えて
税率
を百分の四十まで下げたいと、こういうふうな考えを持
つて
おるわけでありまして、そこでこの前この
お話
がありましたように、純
演劇
も百分の四十に加える、百分の四十まで下げるということにする、これがその
項目
一のうちの第一点であります。 その次第二点は、そこに書いてございますように、「主として
文化財保護法
の
規定
によ
つて
指定され、又は選定された国宝、
重要文化財
、
特別史跡名勝天然記念物
、
史跡名勝天然記念物
若しくは
無形文化財
を公衆の観覧に供する
催し
が行われる場所へ
入場
する者」、こういうふうにいて日本の
文化財保護法
によ
つて
指定され、或いは選定されたこういう
文化財
を観覧するとにろの
催し場
へ
入場
するところの
入場税
は、現在は
原則通り
これは百分の百という十割に
なつ
ております。これも当然百分の四十のほうに均霑さるべきものではなかろうか、こういうわけで一のところにその
二つ
を附加えたわけであります。即ちこの
文部委員会
から百分の百を百分の四十に減率したいというところの
申込み
の
項目
は、純
演劇
と、それから
文化財保護法
によ
つて
指定された
文化財
を観覧する
催し
べの
入場
、その場合の
入場税
とこの
二つ
に拡げて行きたい、こういうわけであります。それが第一点であります。その次、これは同じくその
入場税
の問題でありますけれども、
項目
の二は今度は
免税
であります。一のほうは百分の百を百分の四十に減ずるという
減税
の問題でありますけれども、今度は
免税
の問題でありまして、これは
地方税法
の七十八條を見ますと、そこに列挙するところのいろいろな場合においては、
道府県
は
入場税
を免除することができると、こういう
規定
に
なつ
ております。ところがそにに列挙されておるいろいろな事柄の中に、
社会教育関係団体
の催すところの
催し物
に関する
入場料
については
入場税
を免ずることができると書いてあるにかかわらず、
公民館
の
催し物
についてはその
規定
がないわけであります。それは
社会教育法
の
規定
を見ますと、
社会教育法
の第十條には、
社会教育関係団体
の
條文
がありまして、その
社会教育関係団体
の中には、
社会教育法
の
規定
では
公民館
は入
つて
おるわけであります。そこで
社会教育関係団体
というふうな
上げ方
では
公民館
が入らないというわけですから、それでもう
一つ社会教育関係団体
の次に及び
公民館
が
催し物
をする場合と、
公民館
を
附加えたい
、これが第一点であります。その次は
項目
の二の第二
項目
に書いてありますように、これは
文化財保護法
の問題でありますけれども、先ほどの
文化財保護法
の
展覧
の場合は、これは私人、
所有者
が自分で自発的に
展覧
を催す場合、この場合は、百分の四十に下げたい、その場合、今の場合ではそうではなくして、国又は
地方公共団体
が主
催し
て
文化財保護法
によ
つて
指定された
文化財
の
展覧
をする場合、その次もう
一つ
は、これも
文化財保護法
に
規定
がございますけれども、国が
所有者
に
勧告
或いは
命令
などをして特別に
展覧
させたというふうな場合、こういう場合も現在の
地方税法
では七十七條の
原則通り
やはり百分の百ということに
なつ
ておりまして、極めてこれは不当であるというわけでして、そこでこういうふうな場合においては、
減税
どころか
免税
すべきじやなかろうか、こういうわけで
公民館
と並べてこの
二つ
の場合、国又は
地方公共団体
が主
催し
て
文化財
の
展覧
をする場合と、国がその
所有者
に
勧告
、
命令
又は承認して
展覧
させた場合においては、これは
道府県
が
入場税
を課さないことができるという、こういうふうな
規定
といたしたい、それが
項目
の第二であります。その次に
項目
の第三、そこまでが
入場税
の問題でありまして、今度は
電気ガス税
の問題でありまして、これは
地方税法
の四百八十九條を見ますと、
電気ガス税
はこれは百分の十ということに
なつ
ております。この
電気ガス税
は四百八十九條を見ますと、いろいろな場合に
免税
、
非課税
の
処置
が講ぜられておりますけれども、
学校教育法
に
規定
するところの
学校
、この中には
国立学校
も
公立学校
も
私立学校
も入
つて
おるわけであります。こういうふうな
学校
において
電気ガス
を使用した場合に当然この
電気ガス税
が入
つて
おりまして、これはこのプリントのあとのほうにこの
説明
が書いてございますけれども、これは非常に現在の乏しい
研究費
としては非常に大きな
負担
に
なつ
ております。而もそれは全体の
電気
、
ガス税
が百五十億円としますと、その一%に過ぎないというふうでありまして、とるほうにと
つて
は極めて意味が少いにかかわらず、出すところの
学校
にと
つて
は極めて
研究費
に食い込むという、こういうふうな非常な
負担
に
なつ
ておりますから、この
学校
が
電気ガス
を使用する場合においては、この四百八十九條に
規定
するところの
非課税
の
処置
に均霑させたい、これだけが今度の
申入
の
内容
に
なつ
ております。結局要約して申しますと、
入場税
と
電気ガス税
、その
入場税
については百分の百を百分の四十に減ずるという
申込み
が
一つ
。それから
入場税
を全然これは免除してほしいという
申込み
が
一つ
。それから
電気ガス税
はこれは
非課税
と、こういうふうな
申入
をしたいというわけであります。大体その
申入
の趣旨はこの三点に盡きておるだろうと思います。
木内キヤウ
4
○
理事
(
木内キヤウ
君) では
懇談
に
移つて
よろしうございますか……。
速記
をとめます。 午後零時二十分
懇談会
に移る
—————
・
—————
午後零時三十二分
懇談会
を終る
木内キヤウ
5
○
理事
(
木内キヤウ
君)
速記
を始めて……。それでは
懇談会
を終ります。 それでは
只今事務局
から
修正意見案
の御
説明
がありましたが、この
地方行政委員会
に対してこの案を
申入
れすることに御
異議
はございませんでしようか。 (「
異議
なし」と呼ぶ者あり)
木内キヤウ
6
○
理事
(
木内キヤウ
君) 決定いたしました。散会いたします。どうも有難うございました。 午後零時三十三分散会