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岡村文四郎君 どうもだんだんけしからんことを聞くのですが、私は
基金に反対するものではございません、少いと言
つているのです。そこでこれが若し通らないとどうも
融資もできませんし困
つたことになるというお答えでしたが、そうでなくて
基金というものは丸抱えに
政府が抱えるもので
農家から吸上げて来る十五億ではいけない、これは
政府が当然
基金の準備をすべきだ。今までのような行当りば
つたりでは困るのであります。毎年々々非常に手数をかけて金を払
つてかけるものなのですからそれでは困る。その代りスムースに必ず非常に金が出るのは当然である、そうでなくちやならん。どうもこれが通らんのじや困りますでは困ります。どうも
融資に支障を来たしますというようなことを聞いているのではない。通らない場合にはこういう方法をとりますというようなことで今までのような行当りば
つたりでは困る。できれば、今申したような年に三回も法律を改正するというようなことは如何に今の議員の頭がちつと足らないにしても(笑声)一年に三回も法律を変えるというような法律は作りたくない。そういうようなことをしないようにすればいいのであ
つて、どうすればいいかということなんですが要は金の問題が主なんです。
基金さえ積んでおけば解決はつきます。ですからもう少し骨のある返事をし、骨のある話をしてもらわなければ我々のために働いている役所でありますから、仙人の
気持にならないで
農林省の農政局長がこういうふうにしてや
つて行くのだ、これはこうやるのだ、これは
政府として出したのだがこれが不幸にして通らないとすれば、こういう準備をいたしますというくらいのことがなければ、出したら皆通るなんという甘く見たら駄目なんです。あなたは御存じないかも知れないけれ
ども前だ
つたらこの法律は絶対に通らないのですよ、私はその癖がついているから。もうてつぺんから通らない、最初から
通りはしない。ほかの人は非常におとなしく非常に体裁よく言
つておられるが、そうではない、初めからこれはだめだというのでかからんと。百姓の仕事は何でもそうなんです。一体ほかのこれが若し労働者
団体ならどうな
つているか。これがわれわれと押しかけて来て納まりがつかん。
農家の人は非常におとなしくて温厚でまあ上からそういわれれば仕方がないという締めが非常に早い。そうですから我々は又それを知
つているからどんなことがあ
つても代表としてどこまでもがん張
つて農業者の不利になるようなことは十分に
考えて行かなければならんと思
つておりますから盛んにがん張
つているのです。ですからもう少し骨のあることを聞きたい。今までは年年歳々先にも申し上げたように変えて来たのですけれ
ども、何とかこれを変えないように五カ年たつまで我慢をしております、ということは五カ年がたたなければ、最初から
保険の料率も十分でないし、すべてのものが十分でないからという前提においてや
つたものですから五年の間は止むを得ない、併しながら五年た
つて経験を積んだということになればそれで腹をきめなければならんが、その腹をきめたのが三千億の
基金で下から十五億
政府が十五億出して
基金をつの
つてそれで運用をしようと、而もその三十億のうちの十五億は
農家のほうから五カ年で出す、それならそれだけでわきから
融資を受けなくてもできるかというとそうでない。又中途はんぱなものをこしらえて相も変らんことを繰返すに違いない。ですから本当に担当する人がもう少し腹のある、もう少し信念のあることをしてもらわんといかんと思うし、もう少し骨のある意見を聞きたい。どうもお座なりに言われるからまあこう言
つておけというのではなしに、これはこういうものであるから結果はこうなりますということがわか
つておると思うから、もう少し聞き当りのある、我々が本当に声をからして叫んでおることに対するお答えには、もう少し納得の行くお答えをしてもらわんといかんと思うからそれをお聞きしたい。