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政府委員(
東畑四郎君)
物量の問題についてえらい御
心配のようでありますが、
政府の今持
つておる
資料その他から見まして、全然実は
心配はいたしておらないのであります。麦について、
カナダの麦が非常に悪いという
情報は、一月頃実は
食糧庁も
商社筋を通しまして、そういう
情報を持
つたこともあります。それが
カナダが
収穫時期に雨が多か
つたために水つぽい麦が多いという
情報を得まして、注意をしてお
つたのであります。最近の
情報を申上げますと、
数量だけをはつきり申上げたほうがよくわかると思いますが、二十七
米穀年度になりましてから到着いたしましたものが、
小麦で五十一万トンございます。これは
アメリカと
カナダからであります。すでに
買付けましたものが、このほかに九十万三千トンに
なつております。四月以後新
会計年度になりましてから、五、六十万トンの
買付をいたしております。合計いたしまして百四十一万三千トンということに
なつております。本
米穀年度といたしましては、我々の見積りでは百六十八万トン
程度を入れれば麦の
需給は十分である、残りは二十七万トン
程度であります。
アメリカ、
カナダも八月以後又新麦が出廻ります。
目下値がだんだん下
つておりますので、我々は
むしろ買付を控えまして、八月以後入れましても、
国内のものもとれますので十分であるというので、むしろ麦の
買付を控えておるような
情勢でありまして、買おうといたしますれば、いつでもこれは買える
状態に
なつております。
物量の点については、本年の
需要としては
心配は要らないということは断言いたして差支えございません。ただ
オーストラリア、
アルゼンチンにつきましては、
三浦さんのおつしやいましたように、
オーストラリア等は
生産力が非常に減退いたしましたことと、
英国等へ
相当参りますために、遺憾ながら
オーストラリアの
小麦を
日本の用に
確保いたしますことはなかなか困難であります。従いましてこれは
カナダ、
アメリカに依存をするという条件はちつとも変りありません。ただ
アメリカは七百万トン以上の
ストツクを持
つております。
カナダも
相当の
ストツクを持
つておりまして、若干のその年による季節的な豊凶がございますけれども、
只今のところは
相当ストツクを持
つておりまして、
日本の百四十万トン乃至百六十万トン
程度の
輸入については、全然量的な
心配はないと思います。
外貨の問題は別でございます。米について申上げますと、この前
農林委員会で申上げました以後、又
買付けが済みまして、若干
数量が殖えておりますので、この点だけ申上げておきます。最新のデータで申上げますと、全体としまして、十一月から四月末までに到着しましたものが四十八万トンであります。これは念のために申上げますが、
精米でございます。
玄米で申上げますと、五十万八千トン、
需給推算は
玄米換算で申上げますと、五十万八千八百トン、
精米で四十八万トン到着いたしております。なお
買付済みのものが三十六万二千トン、これは
精米でございます。
玄米で申上げますと、三十八万三千七百トン、合計いたしまして、到着及び
確保しましたものが八十四万二千トンということになるのであります。
玄米で申上げますと、約九十万トン弱、八十九万二千五百トンが
玄米換算で
日本が
確保した
数字であります。予算で百一万トンということでありますが、我々は
国内の
供出と見合いまして、この
輸入の問題につきましては、彈力的に実は
考えて行くべきであると思いますので、なお
確保に努めておる。対ビルマにつきましては、
根本使節の
お話は、これはもう私から申上げる筋合ではないと思いますが、事務的に申上げますと、非常に実は好転いたしておるのであります。そのはつきりしたことを申上げたいのでありますけれども、まだ正式に申上げることは御遠慮いたしておるのでありますが、
三浦さん御
心配の点もありますけれども、
只今のところ、これが
確保には非常に我々は朗らかに
なつておるのであります。本日
長谷川課長も飛行機で帰りました。
帰つた上で又はつきりと申上げてもいいと思いますが、徒らに
国際価格を刺戟してはいけませんから、正式な
数字は控えさして頂きたいと思います。その他まだ若干
世界各国に米の
輸出力のある国もありますので、問題は
貿易協定の進行と絡み合いますので、我々は買控えておる。本年に関する限りは、決して楽ではございませんが、
最大のベストを尽しまして、米の
確保を最小限度図りたいというようにいたしておる次第でございます。