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矢嶋三義君 これは私これも了承できないのですがね。私は私の
さつき申上げたような方法が一番いいと信じております。それで恐らく課長のほうもそういう検討はされていないと思う。そしてまあ
文部省のお
考えがいいというように
結論付けられているわけです。それはまあ
文部省としてそういうようにお
考えになることは当然だと思いますが、たとえこの
法律が通
つても、これは
文部省においてもでき得るようにしたわけで、せにやならんというわけじやないのだから、
さつきその私の言
つたような方法をですね、この検定
制度を活かしながら適正価格で給与できる方法というものを、今後も私は
是非検討して頂きたい、これを要望いたしておきます。
最後に一点伺いたい点は、近代美術館ですが、これが
大臣の御努力にもかかわらず、昨年度一億円取
つた予算が昨年度到頭活かすことができずにここまで持越したことは、これは私は非常に
大臣の労は多としますが、残念に
思つております。半面で警察予備隊の、無秩序とは言いませんが、建物はずんずんできてしま
つたのに、国立の近代美術館が本年度まで持越して、現在漸く
結論に到達したようですが、その点僕は遺憾の意を表明しておきますが、この美術館は文化財保護
委員会の私は恐らく所管になるだろうと思います。が、それに相違ないかどうかということを
ちよつと伺います。
これに関連してもう一点承わりたい点は、これは
大臣の
答弁を煩したいのですが、戦争中、殊に更に又戰後の非常に混乱急迫したときには、
我が国のこの文化財という奴は全く無視されてお
つたことは御
承知の
通りで、その後において文化財保護法というものが立法されたということは御
承知の
通りでありますが、それでやつと軌道に乗りかけた昨今ですね、まあ
我が国のこのよく言われるところの自衛力増強或いは再軍備と言いますか、そういう予算の厖大化によ
つて文化財保護方面が又関心が薄らぎつつあるやに私は見ております。その具体的な
一つの例としては、文化財保護
委員会はこれはやめてしまえというような
意向も前からずつと伝えられてお
つたわけでございますが、この文化財保護ということについて
大臣はどういう決意を現在においても持たれているか、これは私はしつかり肚をきめてかからなければ、
我が国の現在の方向と、この二十七年度の予算の性格から見ましても、必ず私は窮地に追い込まれるときが来ると思うのです。我々はどこまでもこの文化国家というものを指向しているのでございますし、過去の過ちを再び繰返してはいかんというふうに私は
考えますが、これに対する
大臣の見解、それと具体的に文化財保護
委員会というものに近代美術館も所管になるわけですが、そのことをどのように
大臣はお
考えにな
つているか、他の行政
委員会と同じように整理の爼上に上げられることを甘んじて受けられるのであるかどうか、その点について伺いたい。