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説明員(靱勉君) 先般御覧に入れました資料におきましてお示しいたしておりますように地方管理機構につきましては、先ず通信局につきましては現在の数を増減しないという
考えでおります。併しながらその内容におきましては例えば国政調査等におきましてもときどきに御指摘を頂いているのでございますが、資材部
関係を通信局の中に入れる、或いはその他学園、病院等が直轄にな
つておりますので、これを地方機構の中に統一して入れるかという問題があるわけでございます。あの御覧に入れました資料におきましては、資材部等と書いてあるのでありまして、例えばその
関係につきましては、依然として直轄でいいのだというような職員の声もありますが、これらは私
ども一応原則としましてはできるだけ地方でまとまるものはまとめたほうがすべての点においていいのじやないかというふうに
考えて、更に
最後案を急いでおるような次第でございます。なお地方の通信局の数の増減はないと申上げましたが、関東の
電気通信局を例にとりますと、東京都内というような非常に大きな通信
関係を持つ、これらは勿論地方の通信局以上な大きさを持
つておるわけでありまして、東京都の電話改善をする場合におきまして、関東一円を持
つておるより、もつとここに重点を置いて責任態勢をはつきりしておく必要があるのではないかということが前々から研究の
対象にな
つてお
つたのであります。これらにつきまして、これを分離するという
考えもあ
つたのでございますが、又分離いたしますと、東京周辺との連絡は、一一各通信局との関連事項になるということも、これ又
一つの問題があるということで、大体関東通信局の外局的存在として東京都の電話を一括するように、管理局というものを外局的に
考えて、みたらどうかという点、この点につきましては
意見が一致しておりますが、なおその内容につきまして最終決定を見ていないような次第であります。
通信局につきまして、なお内部機構といたしましては、本社機構はかなり簡素なものにいたしたい、できるだけ二重三重の手続きをとるような仕事のやり方をしないという観念に立
つて、おります。現在の局部の制度は、二段階にしまして局から課に行くというような形にいたしますので、その間におきまして、部課の整理は相当大幅にされる、相当マネージメントがよくできるようにいたします。先般資料でその観念を明らかにいたしております
通りに、ここにおきましては、非常に標準的な、或いは基本的な計画、こういうようなものを中心にいたしたい。業務執行面の仕事は、通信局を中心として動いて行くというような
考えを持
つております。そこで現在通信部という段階がございますが、これにつきましては、曾
つて、昔は本省それから通信局、現業局、三者が入
つてお
つたのが、現在は管理所が入
つて五段制だ、これらにつきましては、かなり両院の国政調査会等におきまして御
意見が述べられておるのであります。私
どもできるだけ段階を少くするということは
考えて行かなければならんということは基本的にな
つております。そこで先ず現業というものを中心に
考えて見ますと、現在は管理所で見てくれまして、現場機関直轄の長がいない。即ち電話局にしましても、電話
局長というものはいないというような形にな
つておるのであります。それは先日差上げました資料にも書いてありますが、共通の長は置こう、それでできるだけ取扱局に任し得る事項は任せるというので、取扱局がかなり自主的に動けるようにしだい。全国直轄局八百局あるわけでありますが、そういうような
考え方を持
つております。従いまして、できるだけ通信局との直通
関係にいたしたいのでございますが、どうしても
電気通信事業の自主性から見まして、どうも全国八百の局を直接通信局で相手にするということは、却
つて非能律的である、むしろ安全なローカル的な通信事務の改善等に対する具体的な計画、こういうようなものはやはり通信部、即ち一県を大体標準として
一つぐらいの通信部でそういうものを担当し実行したほうが、工事の促進も図られるのではないかというような
考えから、原則は本省、通信局、電波局、こういうような機関を持ちましたが、どうしても通信局で直轄してやることが、現業局と直結することが却
つて非能率であるし不便であるというようなものを具体的に検討いたしまして、現在
考えている通信部というものは少し内容を、そういうような
意味合いにおきまして、現在現場に任かせるものはできるだけ任かせるというように、通信局で総括したほうが極めて経済的であり、能率的であるというものは通信局に置く。そうして残る、どうしてもその中間に置く機関を必要とするものを通信部という観念で
考え直そう、この点を今具体的に各事項について検討いたしているような次第でありまして、管理所はこれを取扱局に大体滑り込ませるという観念を持
つております。但し取扱局と皆同様な権能にな
つているので、共通的な事務等につきましては或る小さな
一つの取扱局におきまして共通でや
つてもいい、要するに分割して各局に分けることが分割損であるというようなものにつきましては、これは特定の取扱局にその機能を持たせるというふうに
考えてみたらどうか。例えば現在の管理所の例をと
つて見ましても、各取扱局、殊に地方の電話局等におきましては、全然
技術者がいないのでございまして、それらはどこかの中心の管理所から人を派遣する、或いは大きな取扱局から人を出すということで事足りるのでありまして、これらを直接全部同じような機能を持たせる必要はない、そういう
意味で、管理所は現業でとけ込ませますが、その結果、取扱局におきまして権能の
対象ができる、即ち分割損を生じないようにしようということが大体の構想でございまして、而もそれぞれの機関の責任と権能をはつきりさせまして、そこに事務の重複或いは責任の限界の不分明がないように、今回は相当時間をかけましても具体的な問題をきめて行きたい、こういうことで大体の構想はできているんでございますが、
最後的な事案につきまして、手間をと
つているような、そういう
状況にあるのでございます。