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参考人(福田勝次君) 先日の当
委員会で
資料を要求されました二つの事項、二十六年度の実績と二十七年度との想定比較、これについて
資料をナンバー一とナンバー二二つの
資料を差上げてあります。それからもう
一つは、個別原価計算と改訂料金收入との比較というのを一枚、それからそれの比較図表の一枚、これだけ差上げております。私らのほうとして出す
資料はその二つであります。先ず第一に、二十六年度の実績と二十七年度の想定比較につきまして……。標準電力量及び追加電力量予想実績比較その三部であります。先ず第一に、二十六年度の実績と二十七年度の予想比較を簡単に御
説明申し上げます。第一にナンバー一でありますが、ナンバー一の所には供給力の比較が出ております。一番上の欄が可能発電電力量でありまして、実績と予想と、その増加或いは減少が全国の各社ごとに出ておりまして、全国集計が一番右の欄に出ております。これで見て頂きますと、発電力は二十七年度想定は二十六年度の実績予想に比べまして、二億三千五百万キロワツト・アワーほど減
つております。これは二十六年度が多少豊水であ
つた影響であります。それからその下に利用率と停止率と余剰率とこの三つのものの比較がここに出ております。ずつと右の方に全国平均値が出ております。利用率で申上げますというと、実績では九四・三でありますが、想定では九三・二で、多少一・一だけ少くな
つております。こういう比較にな
つております。それから停止率、余剰率はおのおのその
通りであります。
従つてそれから流れ込む発電力で申しますと、全国集計では、予想が実績に比較いたしまして五億八千八百万キロワツト・アワーほど減
つておるようなことに相成ります。それから貯水式の発電電力量でも同じく一億八千七百万ほど日本全国では減
つております。
従つて水力の計では七億七千五百万キロワツト・アワーほど減
つております。ここにこの集計も少し問題がありますが、三角の印が抜けております。七億七千五百万が三角印が落ちております。それから他社受電がやはり一億五百万キロワツト・アワーほど減
つております。それから委託火力が全国で七千七百万、これは殖えております。それから自社計の火力発電力量におきましては、十三億二千百万キロワツト・アワーほど殖えております。即ち実績に比べまして非常に火力発電量が多くな
つたということであります。以上発電力、合計いたしまして五億一千七百万キロワツト・アワーほど殖えた、これは火力で以て殖えたのだ、こういうことに相成
つております。それからその下に地帶間融通が出ておりまして、その下に損失電力量が出ております。この損失電力量二十七年度予想は、二一十六年度実績に比べまして四億九千八百万キロワツト・アワーほど殖えております。従いまして一番最後の欄に出ておりますように、需用端の供給力におきましては、合計で十億二千万キロワツト・アワーほど殖えておる、こういうことであります。即ち発電力において五億一千七百万キロワツト・アワーほど殖え、電力損失において四億九千八百万キロワツトアワーほど殖え、合計で十億二千万キロワツト・アワーほど殖えておる、こういう結果に相成
つております。この十億二千万キロワツト・アワーがどこへどう流れたかということは次の頁に出ております。やはりずつと右の全国計の数字を見て頂きたいのであります。進駐軍需用といたしましては、二十七年度想定は、二十六年度の実績に比べまして、極く僅かでありますが、四百万キロワツト・アワーほど殖えております。それから定額電燈は減
つております。これは従量が足りておりまして、だんだん従量が足りるために定額が減
つております。減
つたトータルのキロワツト・アワーは三億五千百万キロワツト・アワーほどであります。従量電燈が四億一千百万キロワツト・アワー殖えております。大口電燈が八千四百万キロワツト・アワー殖えておる。臨時電燈は百八十万ほど減
つております。
従つて電燈計におきましては、約一億四千二百万キロワツトアワーほど電燈計では実績に比べて殖えておる、こういうことに相成ります、それから業務用では三千三百万殖えております。小口動力におきましては三千八百万減
つております。大口(甲)におきましては六千二万減
つております。大口(乙)では極く僅かでありますが二千四百万殖えております。大口(丙)におきましては、ここにあります
通り、全国で十億一千八百万キロワツト・アワーほど殖えておる、こういうことに相成ります。それから特殊電力におきましては一億五千九百万減
つております。その他において六千四百万殖えております。電力計において八億八千二百万殖えておる、こういうことでありまして、結局電力においで八億八千二百万キロワツト・アワー殖え、電燈において一億四千万殖え、進駐軍において四百万キロワツト・アワー殖え、この合計が
先ほど申上げました十億二千万キロワツトアワーに相成る、こういうことでありまして、結局十億の電力の大部分は大口のほうに行
つておるというようなふうに相成
つております。以上がどこで殖えて、殖えた電力がどこへ流れたかという大体の全国の数字であります。
それからその次に、二番目に標準電力量及び追加電力量予想実績比較表というのがございます。これは、二十六年度想定と書いておりますのは、これは
最初の計画の青本の数でありまして、現行料金算定の時に使
つた予想であります。その次に一月—十二月の実績を書いておりますのが、それがこの
期間の一年間の実績であります。二十七年度想定が今回料金修正に使いました電力量であります。で、想定の標準と、追加と、合計と出ておりますが、そのおのおのの内訳は見て頂きますとわかりますので、合計欄につきまして少し
お話申上げます。合計欄で今回の二十七年度想定が、二十六年度の
最初の予想に比べましてどういうことにな
つておるかということは、その最後の合計欄の、ずつと左の、合計欄三段ありますが、この一番左の行を見て頂きますと出ておりますが、二十七年度想定いたしましたものに比べまして八九%に減るということに相成ります。従量電灯は一一〇%で多少殖えております。それから大口電灯は一〇六%、臨時電灯は一一七%、電灯計におきまして一〇一%という数であります。即ち二十七年度想定は、二十六年度想定とほぼ同じくらいであるということでありまして、実績で見て頂きますと、その右の欄にありますように一〇三%、実績に比べては三%、想定に比べまして二十七年度想定は一%の増ということに相成ります。それから電力でありますが、電力はその下の方にずつと書いてありますが、やはり二十六年度想定と比較したパーセンテージが、そこを御覧願いたいと思いますが、業務用電力は九七%、小口電力は一〇七%、大口電力は一〇二%、大口(乙)は九六%、この大口乙はやはり大口丙に相当変
つておりますので大口(乙)が九六%に減
つております。それから大口(丙)が一一八%、結局大口丙が非常に二十七年度想定は二十六年度想定に比べて伸びておるということであります。それから小計におきましては一一〇%、つまり電力小計におきまして一一〇%ということにな
つております。で、その下に特殊電力が三四二%、その他が一二八%、電力計において一一一%、結局電力計におきましては一一一%ということに相成
つておるのであります。合計におきましては一〇九%ということに相成ります。それで、その
一つ手前の追加率の所を
ちよつと御覧願いますと、従量電灯の追加率は、二十七年度想定は二十六年度想定に比べまして一〇九%であります。実績が一一〇%ということでありまして、大体実績と同じ程度の追加率が二十七年度従量電灯については
考えられております。それからその下の方を御覧願いますと、大口(丙)におきましては追加率は、二十七年度想定は二十六年度の実績に比べましては下
つておるのであります。却
つて少いのであります。併し二十六年度想定に比べますればかなり大きなものにな
つております。即ち大口丙につきましては二十六年度想定に比べたらかなり追加率をたくさんに取
つて頂くような配分にはな
つておりますが、二十六年度の実績に比べますればそうでもないんだと、こういうことでありまして、結局大口(丙)につきましては、そう追加率をたくさんに、非常に必ずしも多く頂くという想定にはな
つてないと、こういうことを示しておると思います。それで
あとはこれを御覧願いたいと思います。
次に個別原価計算と改訂料金收入との比較……。