○森八三一君 まあ、
お話のように配合をしてや
つたほうがいいという場合が絶対ないというように断言をすることは如何かと思うのでありますが、今日の地方における実情から申しますれば、大体どこの地方にも畜産に関する技術者は普及をいたしておりまして十分指導する能力を持
つておるということでありますので、配給につきましては、でき得る限りそのものを直接に配給されるような制度が好ましいと思いますので、十分御研究を願いたいと思います。同時にその配給の衝に当りまする団体の問題でありまするが、この前のときには
参考の
資料としてお出しにな
つておるように、主として畜産
関係の飼料を取扱
つておる農家の組織する団体を中心に行われておるのでありまするが、このことにつきましても、これは形式的に畜産者団体が組織しておるということだけでは、飼料の配給はうまく行かんのではないかというような気持を、この前の配給の実績等からしばしば聞かされるのでありまして、この団体の選定等につきましては、いずれ協議会で十分協議されることとは思うのでありますが、徒らに形式に拘泥しないで、本当に飼料の配給に実際の力を持
つておる団体を中心に考えられて行くということを十分お考えにならんと、必ずしも畜産農家が組織しておる団体だから、それはそのまま無条件に信用してよろしいということではないので、むしろこういう
政府が輸入して配給するという取扱に関連をして、その団体の何か力を規制をして行く具にこれを使うというような点がないでもないかと思いますので、配給団体の選定につきましては、これは実際にその配給について力を持
つておる、経験券のあるというようなことを中心にお考え願わないと、これによ
つていろいろな問題が巻き起
つて来る危険性がないとは言えませんし、この前の配給の
経過等につきましても、そういうことをしばしば聞かされるのであります。勿論それが真であるか偽であるか、私はその実態を
調査したわけではありませんが、そういうことをしばしば聞くのでありますが、そういう点については十分一つ御考究を頂きたいと思うのであります。
それから配給上の問題でお伺いいたしたいのは、第三点として競争入札と随意契約というような二つの方法をお考えにな
つておる模様でありますが、競争入札と随意契約……団体を通じて配給をするということでありますれば、おおむね大体府県別の
数量等を策定されるとか、その団体の配給対象の畜産農家を対象とされるということで、おおむね
数量もきま
つて来ようと思うのでありますが、それにもかかわらずなお且つ競争入札の制度をとらなければならん必要がどこにあるのかと、ちよつと理解に苦しむのでありますが、これは私の考えで申上げますれば、今申上げたように
数量の取扱について実際に力を持
つておる団体を選定し、その組織負の畜産の実力というものを勘案して
数量をきめる。それを府県別に
数量が策定されるということであれば、おおむね随意契約が中心にな
つてこそ、その
目的を達するのじやないかという気がするのでございますが、その点はどつちに重点を置くか。若し競争入札でやるということになりますと、これは価格によ
つて府県別の
数量等にもアンバランスが起きたり、或いはその団体の組織しておる畜産農家に対して供給が十分公平に行かないという結果が生まれることもあるのじやないかと思うのでありますが、その辺は一体どうお考えになるのか。私はやはり基本的に府県別の
数量が策定せられ、その取扱団体を組織しておる団体の組合員の数なり、その数から生ずる家畜の頭数等が大体は策定できるので、随意契約が中心にな
つて然るべきではないか。むしろそのほうが
目的を達するのじやないかど思うのでありますが、実際に取扱う方面においてはどう扱われるのかをお伺いしたい。