○森八三一君 私は
本案に
賛成をするものでありますが、
賛成に当りまして
一言希望を申添えまして、その実現を強く要請いたすのであります。
法案の
審議の過程におきまして、塩は
国民生活の上に欠くことのできないものであり、極端に考えまする場合には、或いは
食糧以上に大切な生理的な
関係からいたしまして役割を持
つておるという
ようにも思われますのでありまして、さ
ように考えて参りますると、如何なるときにおいても
国民最低需要を絶対に確保しなければならんと存じまするのであります。つきましては、その
数量を明確に把握されまして、その
数量を確保するためには万難を排して積極的な施策が取進められなければならんと思いまするのであります。そういう点について更にこの際格段の
方途を講じて頂きたい。そうなりますると、採算的には恐らくいろいろの
條件等が整いませんために成立をしないという
ような
企業も、これをあえて取進めて行かにやならんという
ような
事態に相成るのではないかと思います。その場合における
経営上の損失を
收買価格その他の
方法において面倒を見てやらなきやならんということになると思いまするが、そういう
ような
支出が現在の
建前のごとく、
専売公社の
独立採算制ということの
建前から、結局
一般需要家の
負担においてこれが捻出されるということになりますると、
国民生活の上に非常な経済的な影響を及ぼして参りまするわけでありますので、積極的に進められるべき
部分につきましては、
一般会計の
負担等、適当な
措置を講じて参りまする
ような点について十分の
考慮を望むのであります。
それから第二の点といたしましては、
一般の
災害復旧については
法律の中にはつきりと
補助率の明示がございまするが、
改良事業、今回新らしく附加される
事業につきましては
補助率の
規定がございません、こういうことになりますると、或いは具体的な
補助支出について思わしくない
ような事案も起る危険がないとは言えませんので、適当な機会におきまして、
改良事業に対する
補助率等についても疑惑の起きません
ような
方途を講じて頂きたいと思いまするのであります。
以上二点を希望いたしまして
賛成いたします。