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菊川孝夫君 次に
ちよつとこれは、これとはかけ離れますが一言だけ特にお伺いしたいのですが、平田さんがいる機会ですから。今新聞でも毎日問題に
なつておりますのは税務署の襲撃事件でございますが盛んに火焔びんを投込まれたり或いは集団の襲撃を受けると、成るほど余り税務署が横柄にや
つて大衆に臨んだ場合にはこれに対する反感として多数が抗議のために押しかけて来るデモ
程度のものは、そんなことは我々はあり得ることだと思うのですが、暴力で以て税務職員を強迫したり、或いは暴行を加えるというようなことはこれはもう是非排撃しなければならぬ。税務署なんか個人で行きますと威張つちや
つて、なかなか取合わないというので多数で行
つて代表者を挙げて交渉するというようなことはこれは認めるべきだと思う。これは当然起り得ることだと思います。僕らも税務署に個人で行
つた場合にはいつまでも待たされたりすることがあるのでありますから、こうい
つた場合には大衆としても
要求をまとめて行くというようなことはこれはいいと思うのですが、この間大阪におきましては密造部落を調査をしようとしたときに警察も手の出ないような暴行を受けて逃げて帰
つて来たというような事件もございますし、私の手許に参
つております統計を見ますと、この税務署に対する暴行事件が相当たくさんあるわけであります。
従つてそういう暴力と大衆の
要求というものをごつちやにしてはいかん。暴力はさせないようにしなければいかんと私は思うのでありますが、そうするとどうしても税務署としても対抗手段も或る
程度は講じておかなければならん。そうしなければ善良なる税務官が震え上
つて業務ができないようになるのじやないかということも恐れるのであります。そうすると強いものは、そういう襲撃を受けるようなものは捨てておいて、弱く、やらないようなもの、或いは民主主義を守るような
人たちに対しましては強く出て来るので、そうしてそういうものにだけ強くやるというようなことではこれは税の公平な徴收はできないというふうに思うのであります。それで最近税務署あたりで実情を聞いてみますと、鉄道における公安官というような、そういう組織も
ちよつと無理かと思いますが、守衛等の機構というか、人員を殖やしてもらいたい、せめてそれだけは増してもらわんと、今は税務の仕事をやる
人たちが毎日交替で夜警をしているのだというようなわけでありますが、而も警察に協力を求めても警察の協力も余り得られないというので非常に憤慨している税務署があるわけでありますが、それらの対策について警察の協力を求めること、そういう不当な暴行を受けた場合には警察の協力を求めること、又税務署自体としての自衛措置につきまして、
主税局長、あんた、
法律で取ることは、かりでなしに、そういうこともお考えに
なつておかなければならんと思うのですが、そういうこともお考えに
なつているかどうか、これを一つ。
ちよつとこれは離れまして恐縮でございますが、
ちよつと簡單にあなたのお考えを。あなたは
法律をこしらえるだけで我々がそれに賛成するだけでなく、なかなか下部に行
つて運営をうまくやらなければならんと思いますが、この点について。