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政府委員(河野通一君) この点はこういうふうに実は考えておるのであります。お示しのように、二十七
年度なら二十七
年度を通じても、今お話のような総合均衡の建前に立つております。時期的にはどういうことになるかと言いますと、これはやはり
歳入の入つて来る
状況とか、或いは
支出の時期的な関係の調整を勘案しながら出資というものは行わなければならない。一方においては、輸出入の
業務のために必要な
資金にも事欠かないように勿論考えて参らなければなりません。非常に正確に申上げれば、こういう
政府機関につきましては、
一般会計なら
一般会計から出資いたします場合にも、時期的に四半期ごとなら四半期ごと、或いはもつと月ごとでもいいと思うのですが、月ごとに必要な
資金を出資なり或いは貸出の形で供給すればいいのです。非常に極端なことを申上げれば、
年度の初めに百億なら百億というものを一括して輸出銀行に出資をする必要はないわけです。輸出入銀行が必要とする
資金だけを、その時期において分割して放出すればいいのであります。従いまして、そこは非常に正確には参りませんけれども、
資金というものは要るだけ出資をする。勿論出資の枠は
年度内にきまつておりますけれども、その現実の出資、その必要な
資金に応じて出して行くということであつていいのじやないか。従いまして余裕金がありますれば、それはまあ極く一月か二月とかの間、暫らく残る金であります。一年とか二年とか長い間金がずつと出たままに
なつておるというような状態は、国庫金の最も効率的な運用という面から言いましても適当でない。余裕金というものは、極く例外的な場合に多少考慮して行けばいいと思います。