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政府委員(
塩見友之助君) この
日米加條約の草案はまだ草案のままで、恐らく仮調印という形に
なつたままで、それで正式調印はまだ勿論ないわけでございまして、これは
日本が独立国とな
つてから改めて正式調印が行われるというふうな形になるわけでございまするので、これは調印自体も独立後のことになるわけでございます。で、その調印がされてから、これはそれぞれ所定の手続を経て、それで批准というふうな段取りになるわけでございまするから、独立後調印を待
つて各国が国会にかけるとか、その他必要な手続を経るということになるわけでございます。それはすべてが将来の問題にな
つておるわけでございまして、
向うの国会開催の期間その他の
関係等を見まして、それでどのくらいの期間がかか
つたら批准になるかというふうなことは想定しなければならないわけでございまするけれ
ども、或る
程度は調印に比べれば時間がかかるのではないか、こういうふうに
考えておるわけで、この
協定自体はこの
会議に列席をした
人たちの仮調印を見た上で、
各国政府に対して勧告という形で以て、それで出ているというふうな法律的な
関係にあるわけですから、調印を正式にするのは独立後、その後に批准の手続を踏むと、こういうような形になると思います。現在の
状態を以て、なぜ遅れているかというふうなことを言うような今とにかく段階にはない、こう
考えております。その後の批准の手続等は、我々も独立後勿論できるだけ
関係国政府に対しても、
日本の逸早く批准をして頂いて、それでこれを
関係国のほうに通達すると共に、
関係国における批准をできるだけ促進してもらうように取計ら
つて参りたいと
考えておるわけでございまして、ただその期間の予測等については、
相手国の内部の事情等によ
つてはつきりしたことを申上げられない、こういうことを言
つておるわけです。
速記をとめて下さい。