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前田穰君 すべての
交通機関で並行
路線ということは非常に解釈のむずかしい問題で、どれが並行で、どれが並行でないのだということは無論具体的な場合に非常に判断に迷うごとだろうと思うのであります。そういう
意味において特にここに通常という言葉を使
つてゆとりを
とつたのだという御
趣旨ならば、それは私は一応御尤もだと思う。これをなんと言いますか、非常な例外的の特殊な場合に活用するのだという御
趣旨を正確に伺えれば結構だと思うのでありますが、何だかどうもここのところに今日この具体的の計画として案ができておりますようなものと睨み合せますと、そうでないようなふうにも解釈ができる。殊に私の例にと
つて申上げたいと思うのは、京浜第二
国道のごときはこの間運輸
委員も
言つておりましたが、現にとにかく法制的にはどうだか知らないけれども、通
つておるのであります。この沿線に住んでおる人間を例にと
つてみれば、今日まで無料で走
つておつた
道路が
有料の
道路になれば、翌日から必ず出入りには
料金を拂わなければ
道路は通れないのだ、沿線の住民はそういうことになるのであります。あの
路線を営業しておつた
バス、トラツクはすべてそういうことになるわけであります。まあ非常に言葉は正確でないかも知れませんが、既得権が害されることになる、こういうふうにも
考えられる。それで或いは小田原熱海とか、熱海伊東とか、或いは、戸塚、こういうところをどういうふうなルートをおとりになる
考えか知りませんけれども、場合によ
つてはこの辺の
交通は全部
有料でなければ通れないのだというような結果になる虞れもあるやにも思うのでありますが、通常ということは本当に例外的の、そういつた
交通機関の並行というのは、判断し得べきだというようなゆとりのある場合だと解釈していいのですか、どうですか。