○
政府委員(
菊池明君)
道路局
関係の二十七
年度のことにつまきして、先般次官から説明いたしましたことを敷衝いたしまして申上げたいと思います。本省
関係のいわゆる行政部費と申しますものは四千百七十八万二千円、この内訳は大体
事務費でございますが、特に取上げて申上げなければなりませんのは、高速自動車
道路調査に必要な経費二千万円、これでございます。これは前々から問題にな
つております
東京、神戸間の交通量が鉄道におきましても、
道路におきましても非常に大きくなりまして、このままでは将来非常に行詰まるという
観点から、現在の一号国道及び二号国道或いは又裏から廻ります八号国道と別に自動車類のみを通します
道路を作る必要が将来必ず起るだろうというので、この
調査をいたしまする経費でございます。これは本
年度も約百五十万円支出いたしまして極めてあら筋の
調査はいたして参りましたが、来
年度二千万円経上願いまして更に詳細な
調査をいたそうというのでございます。それから
道路事業費でございますが、これは
資料の二と申しますものの中の二十四頁……それじや
予算参照書の千十七頁の下のほうにございます。
道路事業費六十五億三千百五十五万九千円、これは北海道は入
つておりませんが、内地分の
道路事業でございまして、
直轄道路改修費二十三億千六百万円、それから
道路事業調査費、これは
直轄でやりまする
調査でございまして、これが千四百万円、それから
道路改修費
補助、これは都
府県でやりまする
改修費、改良及び補修費の
補助でございます。これが四十一億二千百十七万三千円、それから都
府県で行いまする
調査費の
補助六百二十万円、附帯
事務費が七千四百十八万六千円、これを合計いたしまして六十五億七千三百三十四万一千円という経費でございます。
実は、この内訳をもう少し詳細に印刷いたしましてお目にかけたいのでございますが、少し不手際でございましたので安本及び大蔵省と少し
意見が食い違
つておりまして、
道路改修費
府県の
補助の内訳がやつと昨日まとまつたようなことで印刷をお目にかけられませんので大要を申上げます。追
つて印刷物はお目にかけられると思いますが、
直轄道路改修費二十三億一千六百万円の内訳で改良費、いわゆる
道路を拡げたり、或いは勾配を直すというのであります、これが十八億二千四百万円、それから舗装費が、新らしく鋪装いたします四億四千二百万円、それから
直轄で路面を補修いたしまする補修費、これが五千万円、又
道路改修費の
府県への
補助四十一億二千百十七万三千円の内訳でございますが、改良費が十一億八千五百万円、それが幅を拡げる分、それから舗装を新らしくやります舗装費、これが六億八千十七万三千円、それから大きな橋を新らしく架けるものであります、橋梁整備費は十一億五千万円。それから補修費、路面を修理いたしまする補修費、これが六億四千二百万円。それから橋梁の補修が二億九千四百万円、その他
災害防除一億二千万円、局部改良五千万円、それで合計六十五億三千百五十五万九千円であります。
只今申上げましたうちで特に本
年度と異ります点は、補修費を
相当圧縮いたしまして、そうして新らしく舗装の経費を計上いたしました。これは
昭和二十三年に出ましたいわゆる覚書の線で路面補修に重点を置いて、改良をやや圧縮してありましたが、だんだん補修も行き届きましたので補修を漸減して行くという線で今
年度まで参りましたが、成る一部ではその補修費を来
年度はゼロに削除せよという強い
要求がありましたが、やはりまだ十分でございません。特に裏日本、東北
地方におきましては路面の補修費が非常に嵩んでおりまするので、この経費は削除をできないというので、やつと
只今申上げました
程度まで復活いたして来
年度も一部補修費の
補助もいたそうという
方針でございます。一面新らしく舗装をいたしますることが非常にむずかしくあ
つたのでありますが、まあ来
年度から
直轄において四億四千二百万円、それから
補助の
関係で六億八千万円というものを投じまして、舗装の新設を促進いたそうという
方針でございます。これは一般のほうでございます。それで来
年度は、この前次官からも申上げましたが、有料
道路の制度を設けたいというので、特別会計を設定いたしまして資金の
融資を受けまして、それを以て建設大臣が
直轄工事、或いは
府県に貸付をいたしまして、
道路、橋梁或いはトンネル
工事をいたしまして、その使いまする自動車類から料金を徴收いたしまして、この
融資の元利償却に充てようという
方針で、特別会計の設定をお願いいたします。これは
予算参照書三百八十七頁、乃至は二の
資料の百五頁これについて御説明上げます。
道路の改良につきましては、非常に
地方の要請も大きいのでございまして、
只今までのこの
公共事業費関係のみでは到底賄いきれないのであります。本年の
道路の性格から申しまして、有料の制度は必ずしも理想ではございませんが、現在
程度の
公共事業費を以て、又現在の
道路に対しまする要請を満たすことは、到底国の力から申しましてもむずかしいと思いますので、来
年度から有料
道路の制度を設けたいと
考えた次第でございます。でありますから、これは特にその
地方の一般の要望が切実であるというものについてやる。又通行いたしまするものが受ける利益が非常に大きいものであるという、そういう
道路或いは橋梁、トンネル等についてのみ
考えるのでございます。特別の資金を以てこれを新設、或いは改築もいたします。その費用を償還しますために、一定の期間を限
つて通行料金を徴收いたし、資金といたしましては、
資金運用部資金の
融資を
考えておるのでありまするが、これがためには特別会計を設ける必要がございますので、
只今大蔵省と協議いたしまして、建設大臣の所管の下に特定
道路整備
事業特別会計を設ける準備をいたしております。来
年度資金運用部資金会計から十五億円の
融資を受ける、建設大臣がこの特別会計に入りました十五億円を以て自分で
直轄工事を行う、又は必要な額を都
府県に貸付ける予定でございまして、そのために
道路整備特別措置法という法律、それから特定
道路整備
事業特別会計法、この
二つの法案を、本国会に御審議を願
つて御決定願いたいと、提出の準備を
只今いたしております。十五億円を予定いたしましたその内容は、この百五頁から書いてございますが、一番主なものは最後の頁を御覧になると一番よくわかりますが、百十三頁でございます。
直轄関係の関町のところ、いわゆる関門トンネルでございます。これは前々からいろいろ御
検討願
つておりましたが、なお三十一億数千万円を要しますので、これを普通の
公共事業費で賄いますにいたしましても、この
地方の負担も
相当大きくなりますので、このまま進めて参りましては、なかなかいつ完成するか見通しもつかんというような金額でありますので、先ずこれをこの会計によ
つて施行したいと思いまして、来
年度五億七千六百万円、これを以てこれを
直轄施行いたして行こうというわけでございます。そのほか戸塚国道、新京浜国道、これは
直轄の分でありますがこういうもの、それから橋梁の貸付分で濃尾大橋、衣浦橋、大川橋、住ノ江橋、伊ノ浦橋、愛岐
道路、これは愛知県と岐阜県の境にあります。鳥飼大橋、上江橋、江北橋、以上が大きな橋梁でありまして、
ちよつと普通の
予算では十年もかかろうというような経費でございますので、これをやる。それから
道路で、片瀬—鎌倉—逗子—武山、長尾峠—箱根峠、それから小田原—熱海、熱海—伊東、伊東—下田、こういうものを一応計上してございます。御
承知のようにこの箇所は一応ここに大蔵省との
関係でこういうふうに挙げましたが、この金額につきましてはまだ少し動く場合があると思いますが、各箇所につきまして、
相当地元におきましても負担いたして更に早くやりたいというところもございまするので、そういう場合にはなお多少異動はあるかと存じます。特に関門トンネルにつきましては、百十頁にございますが、
継続費をお認め願いたいというので百十頁に
継続費要求というがございます。ここにあります総額及び年割額による
継続費の
要求をいたしております。以上御説明申上げました。