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説明員(
中田政美君) よく
建設省の仕事についての定員なり、
現場の係官の定員についての足るか、足らんかということをお尋ねに
なつたわけでございますが、この点につきましては、勿論行政を簡素化し得るものについて、手間を省いて人手を減すということも、これは確かにやらなければならんことなんでございますが、これにもやはり限度があるわけでございまして、殊に仕事の消化量がベースになるわけでございますから、どんなに簡略する
といつても、
役所の仕事ですから、個人のようなわけには参りません。
従つてこれにも限度がある。
従つて定員が現在の状況で足るか、足らんかということになりますれば、現在
国会で御承認に
なつた定員で仕事の万全を期するという以外にはございません。ただ、
制度を変革し、或いは方針を改めて行くという場合において、常に
考えられる点が
一つありますので、これはすでに御承知のことではございまするが、定員の過不足を論ずるときに常に問題になる点でございますので申上げざるを得ないわけでございますが、それは私のほうは御承知の通り、長いこと
工事を直営でやるという形をと
つておるわけであります。直営をやりますと、どうしても万事万端手間は多く要るわけでございまして、請負に付する場合に比すれば、これはもう当然いろいろの種類の要員、
労務者が要るわけでございまして、
従つて請負に出す形式、方法をとるか、直営をやはり堅持して行くかということに、その方針の立て方によ
つては多少のトラブルはありましても、要するに仕事の人数には影響をもたらすことでございまして、これは今後も我々は最もいい仕事をし、最も
国民の経済に寄与するようなやり方をと
つて行きたいのでありまして、一概に私は直営一点張りで今後やはり行かなければならんか、又適当な
工事については、請負に出して手間を省くという方法も加味して行くべきではないか。そういうような点がございまして、これらは謙虚な気持で私は公共
事業の完全実施をや
つて行きたいと思
つておるわけでありまして、その結論によりまして、多少の人の出入り、過不足というものが緩和され、或いは又窮屈になる、こういう点も
考えられます。来年度以降においては、更に検討をして善処するようにして参りたい、こういうことが私の率直な
考え方でございます。