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政府委員(
池口凌君) 直接担当いたしております者といたしまして、
簡單に
事情だけ御
説明をお聞き取り願いたいと思います。三百九十五号につきましては、
弁明さして頂く点だけ申上げたいと思うのでありますが、初めから板場を全部作ればよか
つたのでありますが、その当時といたしまして、特別高圧電気
工事につきましては普通の
労務者のように参りませんで、配電全社の春山出張所等からの
相当特殊な技術
労務者でありますので、
宿泊料を認めたような次第であります。ジヨンソンの基地だけではございませんで、この数カ所に亘る変電所の
工事でありますが、実際に
飯場に泊めましたものにつきましては、それだけの
金額を切
つたのであります。ただ普通の
労務者と同じように全部を
飯場に泊め得なか
つたということにつきましてだけ御了承をお願いしたいと思います。そのほかの減額しますものにきましては、その当時すでに早く清算をいたしたような次第であります。
三百九十六号につきましては、その当時の
事情といたしましては、止むを得なか
つたと
思つているのでありますが、その当時砂利とか採石というようなものにつきましては、砂利公団というのが
政府にございまして、全国的に調整
価格というようなものがあ
つたのであります。それによりまして、その当時貨車乗渡の
価格を採用しているのでありますが、その当時この碎石場というのは、そこに碎石を生産している所ではないのでありまして、他の数カ所から
砕石したものをそこに集積して、そこでその集積場に持
つて来る砂利の原価
計算をさして、それも自分でいたさなく
つて、砂利を扱
つておりますところの八幡、小倉の地区の組合があ
つたのであります。それに原価
計算をさせて見ましたところが、全国的に調整されておる
価格と同等近くな
つたというので、その当時これを採用して
しまつたような次第であります。自分で嚴格にみずから調査いたしまして、本当にその原価
計算を役所のほうから
計算をいたしまして、追及いたしまして、もつと徹底的に調べることをやらなか
つたような次第であります。そういう点につきまして、十分な検討が足りなか
つたので、こういうような結局
最後のところは、調整公団の貨車乗渡の
金額を拂
つてしまつたようなわけでありまして、非常に不備な点につきまして申訳ない次第であります。
維持
工事関係の三百九十七号から四百四号までにつきましては、その当時のことを思い起して見ますと、四月一日から新らしい年度の切替えを期といたしまして、軍のほうにおきましても、維持修理
工事というようなものにつきましては、全面的に方針を変える、その当時たしかロイヤル長官とかドツジさんあたりが来られまして、軍のほうにおきましても非常に節約の命が出たのであります。従来この維持修理
工事というものは、非常に厖大な費用を使いつつあ
つたのでありまして、軍の側におきましても、これを統制し、節約をするためにいろいろな制度を考慮して頂いたのであります。我々のほうからも随分これに対しましては
意見を申上げて、現在行われておりますように、各部隊ごとに一カ月に使い得るところの
金額を制限するというような制度をそのときに改訂いたしたのであります。いわゆるPDの制限
金額というものを付けまして統制をする、そういうようなときにこの維持修理
工事を軍は
直営をする、こういうような方針に
変つたのでございます。但しそのときに四月一日から急に今まで
請負業者が提供し、みずから資材も提供して
工事をや
つてお
つたのでございますが、この
労務者を急に軍の直傭
労務者、その当時のLRでありますが、それに切替える手続がかなり時間を要したので、あります。この二、三の例を見ましても、四月、五月、六月三カ月くらいかかりまして、人間を順次切替えておるのであります。特に切替えの遅れたのが、まあホアーマンと言いますか、上級の、上の人ほどLRに切替えるときの賃金の格付その他が問題になるのでありまして、いわゆる
請負の親方と言いますか、
幹部級、その上のほうになるほどその切替えが遅れて来たような
状態であります。それから宿舎等も今までは
請負者の宿舎に全部住んでお
つた、急にこれをLRにな
つたからとい
つてこれを追出すわけにも行きませず、そういうような
関係もありまして、三カ月くらいかか
つて漸く切替えられました。こういうような
状態であります。又軍のほうにおきましても、LRに切替えが遅れる、又事後的にこれを切替えるというようなところがあ
つたように、その間
労務者でございますから、日当、賃金等を拂わないことができませんので、四月の間等は殆んど従来の
請負業者が立替えて費用を拂
つてお
つた、そして事後、
あとからLRとして切替えられてから遡りまして、四月一日からの給料をもら
つてお
つた、こういうような
状態のものが殆んどでございます。そういうような
事情がございまして、先ほど
会計検査院からもお話のありましたように、四月、五月、六月というような間は純粋の資材の提供だけだというようなものではございませんで、事実上は
請負業者の人たちが
仕事の段取り等を付けまして、成るほど
労務者の賃金はLRとして拂われた、結果的にはそうな
つておりますけれ
ども、実際の
仕事は従来の
請負と同じような
状態であ
つたのであります。そういうような
事情でありましたものですから、結果的に見ましても
法律六十号の
検査又は我々がそのときの
仕事の
状態を見まして、止むを得ず定めました
経費というようなものを、單に資材を扱います場合の五%だけの
手数料、
経費よりもたくさんかか
つておるというようなことであ
つたのであります。
会計検査院の仰せの
通り四月一日から
嚴重にこれを五%だけの
経費しかやれない、事前的にもつと引締めまして、又軍とももつと協力いたしまして、体制を切替えることに万全を期したならば、もう少し節約できたのではないかということが
考えられまして、非常に遺憾ではございましたが、その当時の
事情といたしまして止むを得なか
つたことを御了承願います。先ほどお話のありました
法律第六十号でこの
金額を結滯したものがこの中で六件ほどございます。これにつきましては、この
最後に諸
経費を、精算
金額を決定いたしまするのには随分揉めております、大
部分のものの
支拂いはその年の十一月、十二月頃、
支拂いをいたしておるような
状態であります。この間さつきお話のありましたように、諸
経費をうんと切りたいという調達庁側の言分と、業者はこんなに資材は、
経費はかか
つているのだから、もつと頂きたいというその実情の間の論戰を半年ばかりもや
つておりまして、四月、五月頃の
支拂いが十一月、十二月頃にな
つてしまつた、業者は十二月の年の暮になりまして、決定して、
最後の精算を決定しなければ全額を拂うことはできませんものですから、
大蔵省の管財部の
最後の査定もありまして、漸く年の暮近くになりまして妥結いたしまして、
支拂いが行われているというような
状態でございます。
法律第六十号の
検査は調達庁でも査定をいたしたものでありますが、いずれもそれよりも多少下廻りまして査定をされまして、
金額が決定されておるような
状態でございます。非常に
弁明のようなことばかり申上げましたが、御了承願います。