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政府委員(
肥爪龜三君) 貯蔵品が殖えましたことにつきましては、誠に残念なことであります。ただ貯蔵品が勿論零でも困るわけでありまして、大体年間所要額を平均いたしまして三カ月分くらいは常に持
つておる。そうしていつでも拂い出せる
状態にして置くということがその筋でも理想的だというのでありますが、それにいたしましても私
どもの
考えでは、貯蔵品がだんだん殖えてこういう額になるということは誠に遺憾に思
つております。ただこの貯蔵品の中にも、実は終戦以来、或いは戰時中とにかく少々惡くても物でさえあればいい、物をできるだけ確保して置かなければ
事業の
経営ができないということで、無理に買付けたものもあるのであります。そういうものがだんだんと時世がよくなりまして使うつもりでおりましたが、よりよい物ができましてそれでや
つたほうがそのときでは経済だというようなことで、それがデツド・ストツクにな
つてしま
つておるというようなものもあるのであります。私
どもはこういうものを再検討いたしましてどうしても使えないものは売捌くというような工合にいたしまして、貯蔵品の内容を政善いたしまして、デツド・ストツク、或いはオーバー・ストツクのないようにいたしこの減額を図りたい、かように
考えております。又、本
年度の問題といたしましては、私
ども経理の面から見てみますと、
工事が非常に遅れた、ところが物の買い方が割に進んでおるというようなことがあ
つたのでありましてこれでは困るというので、昨年末に物の買い方を再検討いたしまして削減をしたのであります。すでに
電気通信省に殆んど八、九〇%その製造を依存しておりまする業者におきましては大分困
つておりまして、いろいろ話もあ
つたのでありまするが、
電気通信省の
経営が第一でありますので、私
どもは大分
工事状況を見ておりましてその進行度合に合わして物を買うように
注意いたすようにな
つたのであります。そういうような工合にいたしまして私
どもは戰争或いは終戦以来の誠にまずい貯蔵品の整理をいたしますと共に、貯蔵品のあり工合というものをもう少し科学的に検討を加えまして、
工事の進行と合うようにするということに極力努力しておるのであります。殊に私
ども見ますると、
工事が進捗しない原因には、貯蔵品がたくさんある割合に所によ
つては物がない、だから
工事が進まないというのが大分見受けられるのであります。これは誠に面白い現象でありまするが、その原因は先ほ
ども御
指摘がありましたように、ライン・オルガニゼーシヨンのコージネーシヨンがうまく行
つていない連絡が不十分だということによ
つて必要なものとの
関係が十分でない
関係がありますので、そういう点も最近は特に部内相戒めまして、そういうことのないようにということをいたしておるのであります。そういう
関係で、将来におきましてはこういうことがなくなるという確信を持
つておるのであります。