○杉山昌作君 今の問題はどちらが上か下とかいうようなことよりも、実際私
ども電源開発でや
つて行きますと、これは治山
治水で非常に
関係があり、
電源開発が利水上非常に困るというときには利水を担当している国の行政機関の長は安本長官に申入れて調整をしてくれろ、こういうことにな
つている。安本の総裁は調整をするときは
電源開発の審議会の意見を聞いてきめる。これは利水上非常に影響がある問題だからして
国土総合開発法によ
つて、やはりこれは今度総理大臣に調整をしてくれろという申出をする、そうするとそのとき総理大臣は
国土開発審議会の意見を聞いて、こういうんです。同じ問題が二たところの、
一つのほうは
経済安定本部総裁に調整をして下さいと
言つて頼むし、片方は総理大臣に調整をして下さいと
言つて頼む事態が起る。そのときに総理大臣は
開発審議会の意見を聞いてきめるし、安本総裁は
電源開発審議会の意見を聞いてきめる。若し仮に両方の
委員会の意見が違つたときには、一体安本総裁イコール総理大臣はどうきめるかということになる。ですから上下の問題じやなしに、事柄が起きて両方の審議会にかかり得る條文にな
つている。それだからそのときにどうするかということを一番にお
考えにな
つておかないと、そのときに今のようなことで国土
計画のほうが非常に理論的に上のものだからそちらでいいでしようというふうに
電源開発審議会の人たちが折れてくれればいいが、これを
電源開発の
委員が開き直
つて言い合いに
なつたときには、総理大臣は一体このどちらの
委員会の意見を聞いてきめるかという問題が起きて来るのです。これは結局どちらが上とか下とかいう今の御
説明じやなしに、実際問題としてこれをどういうふうに調整するかというようなこと、これはやはりどちらかの
法律を改正しないと工合が悪いのじやないかと思いますが、
只今局長は
電源開発のほうは担当でないから十分御研究にな
つていないという
お話でしたが、たまたまこの
委員会両方こうして出ておるのですから、これは議論の問題でなしに実行をどうするか、どちらかを修正しなければならないように思いますが、御研究を願いたいと思います。