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1952-03-31 第13回国会 参議院 議院運営委員会 第33号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十七年三月三十一日(月曜日)    午前十時二分開会   —————————————   委員の異動 本日委員草葉隆圓君、石川榮一君及び 堀眞琴辞任につき、その補欠として 北村一男君、玉柳實君及び水橋藤作君 を議長において指名した。   —————————————  出席者は左の通り。    委員長     川村 松助君    理事            加藤 武徳君            木村 守江君            赤木 正雄君           小笠原二三男君            境野 清雄君    委員            石川 榮一君            北村 一男君            玉柳  實君            團  伊能君            安井  謙君            加賀  操君            高橋 道男君            中村 正雄君            大隈 信幸君            石川 清一君            矢嶋 三義君            堀  眞琴君            水橋 藤作君            兼岩 傳一君   委員外議員            東   隆君   —————————————    議長      佐藤 尚武君    副議長     三木 治朗君   —————————————   政府委員    内閣官房長官 菅野 義丸君   事務局側    事 務 総 長 近藤 英明君    参     事    (事務次長)  芥川  治君    参     事    (記録部長)  小野寺五一君    参     事    (議事部長)  河野 義克君    参     事    (警務部長)  丹羽 寒月君    参     事    (委員部長)  宮坂 完孝君   法制局側    法 制 局 長 奧野 健一君    参     事    (第二部長)  岸田  實君   —————————————   本日の会議に付した事件 ○委員辞任及び補欠選任の件 ○国会議員歳費旅費及び手当等に  関する法律の一部を改正する法律案  (衆議院提出) ○平和條発効記念及び憲法施行五周  年記念行事実施に関する件 ○紡績操短対策に関する緊急質問の  件 ○小委員長報告昭和二十七年度の委員会関係経費の  割当に関する件 ○法制局職員任用の件 ○今国会提出予定法律案に関する件 ○議院運営に関する件 ○自然休会に関する件 ○議案の付託に関する件   —————————————
  2. 川村松助

    委員長川村松助君) 会議を開きます。  常任委員辞任及び補欠に関する件。
  3. 河野義克

    参事河野義克君) 日本社会党第四控室から建設委員成瀬幡治君、郵政委員小笠原二一二男君がそれぞれ辞任せられて、建設委員小笠原二三男君、郵政委員成瀬幡治君を後任として指名せられたいというお申出が出ております。  それから緑風会から予算委員西郷吉之助君が辞任せられて、堀越儀郎君を後任として指名せられたいというお申出が出ておらます。  それから自由党から議院運営委員草葉隆圓君、法務委員鈴木安孝君、文部委員白波瀬米吉君がそれぞれ辞任せられて、議院運営委員北村一男君、法務委員白波瀬米吉君、文部委員鈴木安孝君を後任として指名せられたいというお申出が出ております。  それから改進党から通商産業委員櫻内辰郎君、労働委員堀木鎌三君がそれぞれ辞任せられて、通商産業委員堀木鎌三君、労働委員櫻内辰郎君を後任として指名せられたいというお申出が出ております。
  4. 川村松助

    委員長川村松助君) 只今議事部長から御報告いたしましたように、常任委員辞任及び補欠に関する件、承認することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 川村松助

    委員長川村松助君) 御異議がなければ、さよう決定いたします。   —————————————
  6. 川村松助

    委員長川村松助君) 国会議員歳費旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律案議題に供します。先ず提案者に代りまして事務総長から提案理由説明を願います。
  7. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 本法律案は御承知通り、先般通過いたしました二十七年度予算に計上いたされておりますものでございますが、内容といたしまして、九條の五千円を一万円と申しますのは、通信費増額であります。十條の一万三千五百円を一万五千円に改めると申しますのは、秘書手当増額であります。その理由といたしますところは、最近の議員通信状況並びに通信料値上げ等状況に鑑みまして、第九條の通信料値上げいたそうとするものであり、十條は一般公務員給與引上げ等現況を考慮いたしてこの引上げをいたそうとするものでございます。  以上であります。
  8. 川村松助

    委員長川村松助君) 本案につきまして御質疑のあるかたはお述べを願います。
  9. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 秘書手当に関しまして、一般公務員給與現況等に鑑みたと言われるのでありますが、その一万三千五百円が一万五千円となつ基準根拠が、一般公務員給與と比較対照されてどういう関係になるのか、御説明願います。
  10. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 一般公務員給與値上げの行われましたのに関連いたしまして、秘書手当値上げするという問題に関しましては、議院運営委員会庶務小委員会におきまして種々御検討を加えられ、衆議院並び大蔵省等とも種々御協議の結果、落ちついたところがこの一万五千円ということで御説明にさして頂きたいと思います。
  11. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 だからその落ちついた結論法律案なつたことはわかりますが、どういう科学的な根拠があつてこういう決定なつたのか、お伺いいたしたい。
  12. 高橋道男

    高橋道男君 只今事務総長発言に補足して、私から関係庶務小委員長として申上げます。この秘書手当につきましては、従来からいろいろ問題があつたのでありまするが、今回の改正につきましても、秘書身分がほかの公務員と比べてはつきりとしていないのであります。従つて小笠原委員のおつしやつた科学的根拠ということになりますると、私もこれの改正関係した当事者の一員として、はつきりした御答弁ができないことを正直に申上げます。で私のほうの案といたしましては、或いは一万七千円案、或いは二万円案、いろいろなものを以て折衝いたし、その中途において衆議院との合同庶務小委員会におきましては一万七千円案を基準とするというようなこともあつたのでありまするが、結局先ほど申しました身分その他の点で、ほかの公務員はつきりとした基準を立てるものが出て来ないことが一つの理由として、結局一万五千円に落ちついたのであります。なお今後秘書のことにつきましては検討をいたす余地が十分残つておるということを申上げます。
  13. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 一応了解しましたが、関連して庶務小委員長に伺いますが、一般公務員給與現況に鑑みるならば、秘書の場合においても、一般公務員に行われておる共済組合の制度とかいう福利厚生の部面で、実質的にカバーして行く方途もあり得るように考えるのですが、そういう方面も今後の研究に待つ、或いは秘書の地位、身分等も明確化して行く、こういうように考えてよろしうございますか。
  14. 高橋道男

    高橋道男君 小笠原委員のおつしやつた共済組合その他の問題につきましても再三検討しておるのでありますが、まだ結論に達していない、なお今後もその点は十分考慮して検討する余地が残されておることも認められます。
  15. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 わかりました。
  16. 川村松助

    委員長川村松助君) あと質疑ありませんか。    〔「なし」と呼ぶ者あり〕
  17. 川村松助

    委員長川村松助君) 御質疑がなければ、討論に入ります。御意見のあるかたは賛否を明らかにしてお述べを願います。    〔「なし」「異議なし」「賛成」と呼ぶ者あり〕
  18. 川村松助

    委員長川村松助君) 別に御発言がなければ採決に入ります。本案賛成かたは挙手を願います。    〔賛成者挙手
  19. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 僕は多分これはいいと思いますが、まだ諮つていないので、態度を保留さしておいて頂きたいと思います。
  20. 川村松助

    委員長川村松助君) 多数と認めます。よつて本案は原案通り可決されました。  なお委員長が本会議において行う口頭報告内容につきましては、委員長に御一任願うことに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  21. 川村松助

    委員長川村松助君) 御異議がないものと認めます。  なお本案を可とされたかたは、本院規則によりまして順次御署名をお願いいたします。   多数意見者署名    小笠原二三男  中村 正雄     大隈 信幸  石川 清一     赤木 正雄  加賀  操     高橋 道男  北村 一男     加藤 武徳  木村 守江     安井  謙  石川 榮一   —————————————
  22. 川村松助

    委員長川村松助君) 各派お持帰りの、平和條発効記念並びに憲法施行五週年記念行事実施に関する件につきましてお諮りいたします。
  23. 赤木正雄

    赤木正雄君 その問題につきまして、四月のいつ講和條約が発効になるか存じませんが、実際発効なつたその日に行事といいますか、本当に心から嬉しいのだ。今まで数カ年縛られていたものが、とにかくいずれの位置におきましても自由になつたそのことが嬉しい。そういう観点からいたしましても、そう大袈裟な行事をしなくても、その日を喜んだほうがいいのじやないか。それを五月の憲法祝賀会、これに対してはいろいろな意見もあることと思いますからして、むしろ発効なつた日に何かの形でやつたほうがいいのではないか。そういう空気も考えられますが、如何でしようか。
  24. 川村松助

    委員長川村松助君) 庶務小委員会のほうでは大体全会一致で承認することにおきめになつたようにも聞いておりますが……。
  25. 赤木正雄

    赤木正雄君 庶務小委員会はどうか知りません。私はこの委員会における委員として申すのです。そういうことはお考えになりませんか。
  26. 兼岩傳一

    ○兼岩傳一君 知らんね、僕は、その庶務小委員会のそんなことは知らんぞ、庶務小委員会のことは……。
  27. 高橋道男

    高橋道男君 庶務小委員会でもそのことの報告はございましたが、ただ報告を承わるということであつたと存じております。
  28. 川村松助

    委員長川村松助君) そうでしたか……。
  29. 中村正雄

    中村正雄君 きまつたのですよ。
  30. 高橋道男

    高橋道男君 それでは私の発言を訂正して、私はそういうように受取つてつたのですが、きまつたということのお話のようでございますから、さように訂正いたします。
  31. 赤木正雄

    赤木正雄君 あえて反対するわけではありません。併しそういうふうに考えたほうが、本当に国民としてもいいのじやないか、もう少しそういうことをお考えになる余地はないのですか。
  32. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 赤木さんのおつしやることが技術的に可能かどうか、いわゆる予想される日が不定であつて、そうしてその当日即日に多数の案内もでき、又予定される行事日程を遂行して行くというようなことも無理な点もあるのじやないですか。まあ御意見はあつたものとして一応進行したら如何ですか。
  33. 赤木正雄

    赤木正雄君 別に反対しませんです。
  34. 川村松助

    委員長川村松助君) 只今小笠原君の御意見のように承認することに御異議ありませんですか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  35. 川村松助

    委員長川村松助君) 御異議なければさよう決定いたします。暫時休憩いたします。    午前十時十五分休憩    ——————————    午後二時十八分開会
  36. 川村松助

    委員長川村松助君) 再開いたします。  常任委員辞任及び補欠選任に関する件をお諮りいたします。
  37. 河野義克

    参事河野義克君) 自由党から議院運営委員石川榮一君が辞任せられ、後任玉柳實君を指名せられたいという申出がございます。
  38. 川村松助

    委員長川村松助君) 只今議事部長から御報告いたしましたように、常任委員辞任及び補欠選任に関する件、御報告通りに了承することにいたして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  39. 川村松助

    委員長川村松助君) 御異議がなければさように決定いたします。   —————————————
  40. 川村松助

    委員長川村松助君) 緊急質問に関する件をお諮りいたします。
  41. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 社会党第二控室赤松常子君から、紡績操短対策に関する緊急質問、所要時間十五分、要求大臣通産大臣労働大臣大蔵大臣、以上の申出がございます。
  42. 川村松助

    委員長川村松助君) 只今事務総長から御報告いたしましたように、緊急質問に関する件は承認することに御異議ございませんか。
  43. 加藤武徳

    加藤武徳君 緊急質問を権威あらしめるために、先般申上げたのですが、紡績操短についてはすでに相当前から通商産業省が実際上の指導に当つておるということでございまするし、私は緊急性の意味に関して議論があるように考えるのでありますが、これに対して社会党第二控室中村君はどういう御意見ですか。
  44. 中村正雄

    中村正雄君 今出したあと相談を受けたわけですが、労働関係と、特に資金の関係大蔵省関係があるわけなんで、それと今非常に失業ということは御承知のように緊急性のある問題と思います。それでこの操短に伴う失栄対策という問題については大蔵通産労働の三つの委員会関係するので是非本会議でやりたいという関係で、一応前に御相談しました基準にもてれぞれ該当すると思つてお願いしておるわけであります。
  45. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 ちよつと後々の問題になると本会議関係はどうなるかわかりませんが、本日緊急質問をおやりになる予定で出しておられるのかどうかお伺いしたい。又そうであるとすると、本日は十分の時間を取つてあるのでなお適当だろうと思うので、お聞さします。
  46. 中村正雄

    中村正雄君 本日は恐らくまだ無理だろうと思います。大体予定されておりますのはこの次の定例日ですから四月二日ですが、二日でなければ四日というふうに、大体次の定例日ということで準備しておると思います。
  47. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 そうなればこの議題はちよつとこのままの状態にしておいて、それぞれの議題を進められて、最終の結論を得るようにしたら如何ですか。
  48. 中村正雄

    中村正雄君 私も異議ありません。
  49. 川村松助

    委員長川村松助君) 只今小笠原君の発言のように、この緊急質問に関するものはそのままの状態にしておくということで御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  50. 川村松助

    委員長川村松助君) 御異議がなければそう取計います。   —————————————
  51. 川村松助

    委員長川村松助君) 次に昭和二十七年度委員会関係経費割当に関する件並びに法制局職員人事に関する件について庶務関係小委員長から報告を求めます。
  52. 高橋道男

    高橋道男君 只今問題になりました昭和二十七年度委員会関係経費割当につきまして、庶務小委員会決定した点を御報告するのでありますが、只今常任委員長懇談会において御報告申上げたのと内容は同一でありますし、大体お聞き頂いておつたと思いますので、この関係の分はこの原稿通り記録に残して頂くことにして御了承願いたいと思います。(「異議なし」と呼ぶ者あり)  次に法制局職員人事に関する件について申上げます。  法制局職員の任免については国会法第百三十一條の規定によつて法制局長議長の同意及び議院運営委員会の承認を得てこれを行うこととなつておりますが、先に仙台通商産業局長から本院法制局第三部長に就任いたしました岡田武彦君が、このたび再び同省に復帰することにつきまして庶務関係小委員会としては異議がないと決定いたしました。  以上を以て御報告を終りますが、何とぞ本委員会におかれましても以上の決定を御承認あらんことをお願いいたします。
  53. 川村松助

    委員長川村松助君) 只今高橋委員長の御報告を承認することに御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  54. 川村松助

    委員長川村松助君) 御異議ないものと認め、さよう決定いたします。   —————————————
  55. 川村松助

    委員長川村松助君) 次に自然休会の件でありますが……。
  56. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 この前の議運におきましては自然休会の休の字も申上げないでおつた。ところが本日常任委員長連合懇談会ではしなくも議長からそういう意図の下にいろいろ発言がありましたが、実際上の話合いとしてはそういう問題が起ることも止むを得ないとは考えますけれども、議運としてはその点については何ら触れないで本日の議題なつたということを私は確認しておるわけであります。官房長官出席を私から要求しておりましたので、その問題をどう扱うかということについてお尋ねすることをお許し願いたいと思います。  先ほど懇談会におきまして、官房長官は殊に法案提出については努力しておられるとのことでございましたが、殊に行政協定関係のものにつきまして御説明がありましたが、それは條約の発効までに成立を希望するものとして十二件あるということでありまするが、従つて国会としましては政府が條約発効の期日をどの辺に予定せられて準備を進めておるのか、又国会としましてはそれと関連していつ頃までに法案を通過させることを希望するのか、具体的にその点御説明願いたい。
  57. 菅野義丸

    政府委員菅野義丸君) 行政協定に基きまする各般の法律案につきましては、只今特に提出の時期を早めるように努力いたしております。すでに五件提出を見まして、あと内容的に分けますると十二件ばかり予定せられておるのでありまするが、これは又立法技術的に或いは二、三件統合して出すようなことになるかもわかりませんが、件名はこの通りになるかどうかはいずれにしましても、内容的には十二の項目について出したい、かように考えておる次第であります。  只今の御質問のいつ頃平和條約が効力発生することになるかという点につきましては、これは何分にも相手のあることでございまして、日本政府如何ともできないところで、想像するよりいたしかたがないのでありますが、大体来月の中旬には多分効力発生を見られるだろうという予定で仕事を進めております。従いましてこの行政協定に基く法律案につきましてもできるだけ早く、ここ四、五日の間には全部出したいという目標を以て努力をいたしております。なかなかその一部のものにつきましては予備作業班等話合いがむずかしいものもございまして、必ず全部四、五日のうちにというわけには行かないかも知れませんが、政府といたしましてはここ数日の間に全部出し得るように目標を立てて努力いたしておる次第でございます。
  58. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 その四、五日と申しますと、結局国会における審査が仮に十五日を予定して法案成立考える湯谷には十日内外のものになる、それから衆議院先議審査が始りますと、参議院における審査期間というものは非常に短縮せられるというふうになると思うのですが、一方又これは副長官にお尋ねする筋合でもないでしようが、仄聞するところ、副長官としては衆議院のほうは仮に自然休会等に実質的に入りまして、四、五日たつて出て来る法案審査先議の場合にもしないということになりますと、参議院の本審査は條約発効直前というような事態になると考えられますが、こういう点についてどう処置されるのか、お伺いしたい。
  59. 菅野義丸

    政府委員菅野義丸君) 衆議院休会のことにつきましては、私の記憶が間違つておるかも知れませんが、今仄聞いたしておりますところによれば、これは本会議を暫く開会しないということでございまして、委員会は通常と少しも違わないように開いて審議は進めて置くということに聞いております。従いまして政府法案の御審議については支障ないものと、かように承知しておる次第でございます。
  60. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 もう一点お伺いしますが、三月三十一日付の内閣官房から出ました提出予定法律案件で見まして、條約発効までに成立を希望するものというのは希望だけにとどまるかどうか、お伺いしたい。
  61. 菅野義丸

    政府委員菅野義丸君) 本日配付いたしました提出予定案件件名でございますが、このうち三角印をつけましたものは、條約発効までに成立を希望しておるものでございます。これにつきましては鋭意提出を急ぐようにいたしておるのでありますが、これはポツダム政令等関係もございまして、條約発効までには是非ポツダム政令に代つてこの法律案を出したい、かように考えておる次第でございます。
  62. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 次に伺いますが、三角印のうち法務関係破壊活動防止法案はどういう理由で條約発効までに成立を希望し、期待しなければならないか。これはポ政令なりの関係がどこかにあるのかないのか、その点第一点として伺いますし、第二点としましては、それほど緊急な成立を希望するものであるならば、この法案がいつ提出される見込であるか伺いたい。
  63. 菅野義丸

    政府委員菅野義丸君) このいわゆる治安三法と言われているものでございますが、これにつきましては目下司令部許可を得るために出しております。最近は司令部許可も非常に早くなりましたので、今日あすにも許可が下りるというふうに予定されておりますので、印刷ができ次第これを至急提出いたしたい、かように考えております。第一点の何が故にこれが平和條約の発効関係があるのかという御質問につきましては、お話通りこれは大体におきまして団体等規正令というポツダム政令と関連がございまして、それが平和條約の発効と同時に効力を失いまするので、それに代るべきものとして治安的な必要な條項をきめる法律案でございます。
  64. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 衆議院のことを申しますと大変恐縮するのですが、衆議院において本会議は開かないこととし、委員会は十分なる審議をするということが実際上非常に困難な事態を生ずるのではないかと考えられる。そういう際日切れ法案に似たような、この行政協定関係の條約発効までに成立を希望する法案審議参議院として十分にできないということは、これは誠に参議院としては困る問題だと思うのです。二月二十八日かに行政協定の調印されたものが新聞発表なつたのですが、それからまる一カ月を了しておるのに、その関係法案が、而も條約発効が十五日頃と想像せられるのに、四、五日もたたなければ出て来ない、今日まだ我々の手許に渡らないということは、これは誠に困つたことなので、どういう事情でどういうふうに遅れているのか、御説明願いたい。
  65. 菅野義丸

    政府委員菅野義丸君) 行政協定に基く法律案はすでに提出しておりますものが五件ございます。それで今日あすにも出したいと思つておりますものがまだ三、四件ございますし、あと残りましたものも、ここ数日の間に全部出したいというふうに目標をつけて努力しておる次第でございますが、何が故にかように一カ月も遅れておるかと申しますれば、それは行政協定そのものは相当まだ細かい打合せをすべき性質のものを含んでおります。それを予備作業班で以ていろいろ相談をいたしまして、その結果法律案に作り出すのでございます。誠に遅れておりますのは遺憾に存じまするが、努力いたしましてできるだけ早く出したいという気持を以て今日に至つた次第でございます。なお独立後の法律関係でございまするので、従来ポツダム政令で以てやつておりますような簡單な、占領期間におけるようなものではありませんので、十分関係省とも打合せを愼重にいたしておりますために、意外に時日を要します、誠に遺憾に存ずる次第でございます。
  66. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 政府側では十分そういう調査立案の時間を取つたということでありまするが、国会だけはこういう十分な審議ができないという状態で、成立は希望せられておるものの、日切れ的な審議をすることはできないと考えます。そういう場合が一、二あつて政府としては止むを得ないとお考えになつておられるか、お伺いしたい。
  67. 菅野義丸

    政府委員菅野義丸君) 政府といたしましては先ほどから申上げているように、行政協定関係法案日米安全保障條約の効力発生のときまでに何とかして成立を希望いたしておるのでございまするが、国会の御都合によつてそれが間に合わないということにつきましては、政府として何とも申上げられないわけでございます。
  68. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 これで終ります。
  69. 川村松助

    委員長川村松助君) ほかに官房長官に御質問ありませんか……なければ帰つて頂いて御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  70. 川村松助

    委員長川村松助君) それではどうぞ……。自然休会についての協議をいたしたいと思いますが、御所見をどうぞ御発表願います。
  71. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 近々四、五日の間に法案提出もあるそうでありまするが、三十数件の法案等も前々からこれも報告を頂いておつて、まだ出ておらないのですが、政府側において国会が実質的に自然休会のような形に入るということになりますと、なお政府法案提出を怠り、自然ひいては会期末にどつと法案が出て来る、或いは会期の延長というような事態になるかも知れない、そういうことを予想しますと実質的に自然休会という形をとることについてはまずい。参議院としてはどんどん重要法案審議を進めて行く必要があると考えられます。而もこの新聞紙上等を見ますれば、破壊活動防止法案等がここ一両日中に提出になるということでありまするが、そうでありますとなお、本会議を開かないということにして、委員会だけは十分な活動をするということは、やはり非常な支障が起つて来ることだろうと思うので、前回にも自然休会問題は私は触れませんでしたが、自然休会というような形ではなく、重要法案審査を十分にすべきだという意見を申上げます。でお尋ねしますが、自然休会にしたいという問題がない限りは、本議院運営委員会議題とする筋合のものではないのですが、どこからそういうものが議題として出て来たのか、委員長にお伺いしたい。誰がこの議題を出したか……。
  72. 川村松助

    委員長川村松助君) お答えいたします。四、五日前でしたか、河井内閣委員長から自然休会の噂があるようであるが、若しも自然休会というものが事実具体化するようなことがあつたならば、内閣委員会としては相当審議の残つておるものがあるので十分愼重に協議してもらいたい、こういうお話があつたのであります。それでこのことを事務当局に相談いたしました結果、常任委員会議を開いて皆様の御意向を承わつて処理しようという経過で今日の議題にしたわけであります。
  73. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 先週の議院運営委員会におきまして自然休会という言葉をはつきりお使いになつたかどうか存じませんが、日切れの法案等が片付いたあとの処置の問題について常任委員長と議院運営委員会の連合懇談会を開くべしという御決定があつた。それに基いて本日常任委員長の懇談会をお願いし、それに続けて議院運営委員会がその問題をお取上げになつたと、かように私どもは考えております。
  74. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 ああいうふうになる場合には、官房長官出席を求めて法律案提出見込の状況を聞きたいということを私から申上げたのです。そうしてその際に衆議院のほうで何らかそういう噂もあるようであるが、関連する問題もあるだろうから常任委員長懇談会を開いて法案審査状況を聞きたい、こういうことになつておるのです。その場合において自然休会にするかしないかという問題を問題として、常任委員長懇談会なり官房長官出席を求めるということはなかつたはずです。私だけ発言をしたわけですが、それに対して形式的な手続きの問題で中村君から発言があつて、そういう会議を持たれることだけを決定しましたけれども、趣旨或いは目的はどこにある、そういうところにあるということははつきり議題となつてはおらなかつたわけであります。それですが、まあそれはそれでいいとしまして、本日そういう正式の議題になつて来たのは、今の説明では、委員長がこの常任委員長との連合懇談会の意向を斟酌せられて、そうしてこれを委員長として議題としてお出しになつた、こう了解してよろしうございますか。
  75. 川村松助

    委員長川村松助君) よろしうございます。
  76. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 それでは先ほど意見通り重要法案が続々提出せられる今日として、この審査をする期間を何日か先に延ばすという実際的な結果になるような自然休会であるならば、会期の延長その他又々問題が起つて来ますから、十分な審査をこの段階においてするという意味で自然休会については反対いたします。
  77. 玉柳實

    玉柳實君 参考のために衆議院の模様をおわかりでございますればお話し下さいませんか。
  78. 近藤英明

    事務総長近藤英明君) 私どもの承知いたしておりますところによると、衆議院議院運営委員会の御決定は、四日から九日まで本会議を休むという御決定たといつております、十日には本会議を開くということだそうでございます。
  79. 中村正雄

    中村正雄君 懇談会にして懇談したら如何ですか。
  80. 川村松助

    委員長川村松助君) 懇談会に入つて異議ございませんか。    〔一異議なし」と呼ぶ者あり〕
  81. 川村松助

    委員長川村松助君) 速記をとめて下さい。    午後二時四十六分速記中止    ——————————    午後三時八分速記開始
  82. 川村松助

    委員長川村松助君) 速記をつけて下さい。
  83. 木村守江

    木村守江君 先ほど常任委員長の懇談会を傍聽しておつたのですが、大体常任委員長のほぼ一致した意見としましても、早急を要する法案を一応片付けて、あと暫くの間本会議を休むというような形式をとられたほうがいいのじやないか。その決定については議運に任せるというような御意見つたと伺います。そういう点から考えまして、先ほど懇談会のときに中村君から提案いたされましたように、この次の次の定例日である四日の金曜日に本会議を開催いたしまして、あと来週一週間は本会議を開かずに、十四日の月曜日に本会議を開くということにいたしたいと思いますので、お諮り願いたいと思います。
  84. 川村松助

    委員長川村松助君) 只今木村君からの御発言のように取計つて異議ありませんか。    〔「反対」「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  85. 安井謙

    安井謙君 原則は私大体結構だと思います。ただ特殊の事情でも起つたような場合には、一応きめておいても、議長の何で召集して頂くこともあり得るということは含みにしておいて頂きたい。
  86. 中村正雄

    中村正雄君 反対の声もあり、いろいろ條件が附くのだつたら、このくらいで御破算にして定例日に開きましよう。これは懇談会で若しか意見が一致して、実情を認めてそういう話がつくのなら別だけれども、反対の会派があつたり、又いろいろ別々な條件を附するのであれば、やはりこれはここできめる必要はありません。そのときそのとききめたらいいわけでありますから、この本会議を休むことはやめて、この次の本会議をいつ開くかということだけきめて、この問題打切つた如何ですか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
  87. 木村守江

    木村守江君 私先ほど来週一週間本会議を休むという提案をしましたが、満場一致の賛成を得られませんので、私といたしましても、常任委員長の懇談会の意見を総合してお諮りしたのでありますが、誠に残念ですが、先の提案を取消します。
  88. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 私の反対していますのは、徹底的な反対ということでは再三懇談会でも申上げました通りないわけなんです。満場一致に確認される内容が何ら含みのない内容を以て決定されることを希望するが故に、その点について釈然としない部分がある限りにおいて反対だということを申上げておりますので、中村君の言うような意味合いによつて、従来の慣例にならつたような仕方を以て実質的には本会議を休むということについては何ら異論はありません。
  89. 石川榮一

    石川清一君 余り話が進んだり戻つたりするので、又一日と四日は本会議予定しておるので、一日の日にでもこの緊急な法案が十四日までに上るか上らんかというようなことは、一応本委員会その他でも出ると思うのです。で、今日はこの程度にしておいて、次の委員会にもう少し各派腹を割つて相談したほうがいいと思うのです。
  90. 木村守江

    木村守江君 どうもこの決定点がどこだかちよつとぐらついた意見になるのですが、先ほど私は懇談会における中村君の意見のように発言して一同の賛成を得るつもりであつたのですが、それに反対の声があつて、一応私も提案を取消しましたが、只今のいろいろの話を聞きますと、必しも反対じやないというような了解がついたように考えますので、改めて又先ほどの提案を提案いたします。
  91. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 先ほど反対と言つたのは、別に委員長発言を求めて意思表示をした反対というわけではなかつた。括弧の中に入る反対です。併し懇談会前に私は原則的な反対を申上げておきましたが、中村君の懇談会中におつしやるように、従来の自然休会という名を以て言われるような実質的な本会議を来週中開かないというその通り決定については賛成いたします。それ以外の何らの他意をも含むことについては反対であります。
  92. 川村松助

    委員長川村松助君) 只今小笠原さんのお話もありますし、木村君が撤回しましたのを又再提出しましたので、木村君の発言のように取りきめまして御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  93. 川村松助

    委員長川村松助君) 御異議がなければさよう決定いたします。あとは特別委員会の問題として、各派の懇談会を開きたいと思います。
  94. 赤木正雄

    赤木正雄君 もう一度はつきりおつしやつて頂きたい。どうなつたのですか。
  95. 川村松助

    委員長川村松助君) 議会は四月四日に開きまして、その間のことは、一週間は様子を見まして十四日に本会議を開くということが基本になつておるわけです。(「それだけでしよう、基本じやない」と呼ぶ者あり)
  96. 川村松助

    委員長川村松助君) 一応休憩いたします。    午後三時十六分休憩    ——————————    午後四時十八分開会
  97. 川村松助

    委員長川村松助君) 再開いたします。常任委員辞任及び補欠に関する件をお諮りいたします。
  98. 河野義克

    参事河野義克君) 労働者農民党から議院運営委員堀眞琴君が辞任せられて、水橋藤作君を後任として指名せられたいというお申出が出ております。
  99. 川村松助

    委員長川村松助君) 只今議事部長から御報告いたしましたように、常任委員辞任及び補欠に関する件、承認することに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  100. 川村松助

    委員長川村松助君) 御異議がなければ、さよう決定いたします。   —————————————
  101. 川村松助

    委員長川村松助君) 次に議案の付託に関する件をお諮りいたします。
  102. 河野義克

    参事河野義克君) 去る二十六日に衆議院から、電源開発促進法案が予備審査のため、本院に送付せられました。それで本案衆議院議員の提案でございますが、これを付託する場合に、経済安定委員会及び通商産業委員会が主として関係があると思いますので、そのいずれに付託するか等のことにつきまして本委員会の御決定に待ちたいと存じておるわけであります。それで経済安定委員会にかける論拠といたしましては、この電源開発は国土総合開発との関連において立案されていること、それから電力の生産、流通及び消費に関する施策一般に関することは安本の所管であるということ、それから電源開発の円滑な実施を図るため、安本総裁に関係行政機関の施策の総合調整を図る権能を與えているということ、それから特にこの法案によりまして安本に電源開発調整審議会を設けるわけでありまして、審議会の会長に安本総裁を当てるわけでございまして、その審議会を設置することがこの法案の相当な重要な部分をなしているということであります。それから電源開発株式会社の業務に関する監督等は安本が主務官庁として行う、以上の諸点が安本委員会にかけるのが然るべきではないかと思われる点でありますが、飜つて通商産業委員会にかけるのが至当ではないかと考えられる点もあるのでありまして、それは曾つて本院に電力問題に関する特別委員会が設置されました場合においては、通商産業委員が主としてその特別委員に当つたのでありまして、その関係から言えば実際上の便宜はあろうかと思うわけであります。それから衆議院におきましては、本案通産委員会に付託されております。それから通産委員会の所管として、公益事業委員会の所管事項は通商産業委員会の所管事項になつておりますが、発電水力の合理的開発を促進し、及び発電水力を調整することが公益事業委員会の所管になつております。以上の点からそれぞれ経済安定委員会若しくは通商産業委員会に付託することが適当であるというような論拠が考えられますので、ここで御決定を得たいと存ずる次第であります。
  103. 小笠原二三男

    小笠原二三男君 私のほうの会派では、大変恐縮でありまするが、どの常任委員会にかけるかということを相談しておりませんので、他会派等において御意見等もありましたら承わつて、帰つて相談の上次回で決定するようにして頂ければ仕合せだと考えます。従つてまあ御意見は是非承わつておきたいと思います。
  104. 水橋藤作

    水橋藤作君 これは議員提出になつているとは申しますが、やはりどこかの官庁でこれは案を作つたのだと思うのですが、聞くところによると、経済安定本部で立案したということも聞いておりまするし、それから経済安定本部の長官がこの問題に関連することが多いばかりでなく、先ほども話がありましたが、公益事業委員会は電力が電気になつあとの仕事が多いのであつて、この会社の開発には公益事業委員会はそうタツチすることが少いと思うのです。殆んどないと思うのです。そういう意味におきまして経済安定のほうへ付託すべきが至当じやないかと、かように考えます。
  105. 赤木正雄

    赤木正雄君 私も同じような質問ですが、この法案衆議院議員提出になつておりますが、実際法案を作つたのは通産省ですか、或いは経済安定本部ですか、どちらでしようか。それを知りたい。
  106. 河野義克

    参事河野義克君) 私どもの承わつておるところにおきましては、経済安定本部が相当実際上力を盡されておるというふうに存じております。
  107. 赤木正雄

    赤木正雄君 わかりました。
  108. 石川榮一

    石川清一君 ちよつとお伺いいたしますが、只今お話を聞いておりますと、やはりこれは立案の基礎的なものは安本だと聞いておりますが、衆議院とこちらのほうと違つた委員会に付託したことが今までありましたか。(「ありました」と呼ぶ者あり)それではやはり筋を通したほうがいいと思います。
  109. 川村松助

    委員長川村松助君) ほかに御発言ありませんか。(「ありません」と呼ぶ者あり)一応会派にお持帰りになつてという御意見もありますが、そういうことに取計らつて異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  110. 川村松助

    委員長川村松助君) 御異議がなければさよう取計らいます。  休憩いたします。    午後四時二十五分休憩    〔休憩後開会に至らず〕