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説明員(
長崎惣之助君)
只今私の
考え方に対しての御質問があ
つたようでありますから、
只今の
大臣の
お話で十分おわかりと思いますが、私の
考えておることもちよつと附加えて申上げます。私就任以来、
機構の問題がいろいろの機会において、当議会においても御質問がございましたが、問題になりました。と同時に、
政府においても
行政機構の簡素化、或いは行政事務の簡易化というふうな
お話もございましたので、それと両々睨み合せて
考えねばならない問題であるということを心に置いております。と同時に、先ほど御
意見がありましたように、内部からも、外部からも今の制度に対するいろいろな批判を聞くのであります。これらにも十分耳を傾けまして
考えをまとめて参りたい。甚だ私不敏でありまして、まだ結論には到達いたしておりません。実はこの正月に北海道に参りましたのも、北海道は御
承知のように新らしい
機構を真つ先にや
つたところであります。その一番歴史の古い、真つ先にや
つたところで、
現実においてはどう動いているのかということを見たいと
考えて参
つたのであります。現在の
機構必ずしも全都惡い
ところばかりでは私はないと
考えます。非常にいい面もあるようでありますが、同時に先ほど来
大臣からも申上げましたように、案外不便な点がある。どうもこんがらが
つているのじやないかというような気持もございます。これらをどう調節して行くか。私は
機構というようなものは、やはり長い歴史を経てだんだんと変化して行くものでございまするから、急激に変りますとそれに我々が順応し得ないという点が、私非常に
機構の大概の何と申しますか、行手と申しますか、歩く道と申しますか、それを困難にしているのじやないかと思います。でありますからとい
つて改革、改良をやらなくては進歩はないのであります。そういうふうな意味合いにおいて、現在の
機構を維持しつつ、いい
ところを維持しつつ、而も我々の今までや
つて来た
考え方、順応して来た行き方とどう調和させるか、どこが妥協点かという点の発見に実は今苦心をしておるのであります。殊に御
承知のように
鉄道は線路でありまして、線が根本にな
つておるのでありますが、同時に我我の地方における生活というものは行政計画によ
つて計画されておるというような点、これらとどう調和すべきかというようなことも
一つの私はむずかしい点ではないかと思
つております。そのほかまあ細かなことを申しますといろいろあります。これらの問題も十分私は
研究しなければならんと思
つております。いい面もあるが、甚だ複雑な面もあり、何とかして一日も早く解決して結論に達したい、こういうふうに
考えております。