○横田
委員 初めに断
つてありましたように、通産問題で通産大臣にだけ聞くほど、
日本の通産行政は自主性を持
つておらないのです。これは外務大臣の
岡崎さんをいじめなければしようがない。外務大臣不出席で高橋さんにこうや
つておると、高橋さんとかみ合わねばならない、かみ合
つておりますと、あなたの人柄と年齢の
関係で、私の方がかえ
つて逆効果になりますから、もうこの辺でやめまして、結論に入ります。
大体日清製油の常務の坂口幸雄さんなんかでも「すぐ隣りの中国と取引できないということは、
日本の
経済にと
つて変則的なことだ、赤い
政府相手だろうと何だろうと、有利な取引をすることが商売人の常道だ、」こう言
つて、「最近の中国の油脂原料は質の点では非常に信頼できる、昨年入れたごま、綿実にしてもそうだ、油かすをみそ、しようゆ等に利用する
日本人としては中国大豆が切望される、トタン、ブリキのバーターという
条件も生産過剰で悩んでいる折も折なので、渡りに船ということであろう、」こう言
つておるのですね。それから
日本大豆協会常務
理事三堀参郎さんは、「昨今の
政府の態度は、できるだけ中国との貿易を避けようとしているので、この転換を
業界で待
つていては、いつまでた
つても実現しないだろう、」と言
つているのです。それから
アメリカ大豆につきましては、「
日本大豆協会では、
アメリカ大豆の品質粗悪及び夾雑物の多い点を調整してもらいたいとの
意見書を、近く
アメリカ大豆協会、農務省検査局、監理局等に発送する」と言
つておるのですね。これを申しましたのは、今度は中共側ではないのでありまして、
日本側の
業者が非常に買いたいとい
つておるのです。中共貿易でありますから、開らん炭とか鉄鉱石のことも言いたい、いろいろ言いたいですけれども、まず大豆が
一つのきつかけでありまして、
一つの禁輸のせきを切りますと、中国との貿易が順調に行くのですから、中日ソ貿易再開に対して勇気をも
つてや
つてもらいたい、この中国から入らない大豆の
かわりとして、
アメリカ人がいば
つて入れておる大豆なるものは、ここにも書いておるように、使
つた人が言うのです。非常に夾雑物が多いし、油の含有量が少い。こういうものを早く切りかえなければならない情勢にある。しかももう
一つだけ言
つておきますが、これはソビエト側からの宣伝であります。その文書によりますと、大体
日本という国は、米
一つにした
ところが、トンについて六十ドル、いわゆる二万一千六百円も高く
アメリカから買うておる。これは石に直すと三千二百七十二円、高く買うておる、こういうことを言
つておる。これは事実ですが、これを知らずにやらずにおれとい
つて、しんぼうを強要されておる
ところの
国民として、悪くて高いものをなぜ買わされねばならないか。その反面、
アメリカ人の思うままに、こちらへは売
つてはいけない、こちらへだけ売れとい
つて、
日本国内でたくさんのものを滞貨にし、そのために滞貨に対しましては、金融統制でいろいろな面から滞貨融資を
条件付でやります。その滞貨融資を基礎にして、
日本では銀行だけを太らせて、その暴利をあげた銀行を守るために、刑務所と巡査と、人殺し集団をたくさんこしらえて、
日本の治安を乱して行
つて、この国をなぜ
アメリカの思うままにしなくちやならないか。このことは非常にむちやくちやなやり方である。だからこのようなことをよくにらめて、この明明白々な事実を聞きわけない
ところの吉田ワン・マン
総理に言
つていただきたいのです。これを言うのは、年齢の点からいいましても、また人柄から申しましても、政党
関係から申しましても、あなただけしかないのですから、大阪の
業界において、あなたに
期待してお
つたのでしよう。
ところがあなたは、中共貿易に対して非常に不熱心であるがために、皆が怒
つておるのです。だからこの点をよく
考えて、中共貿易のために、首を切られようとも、職を辞そうとも、あなたの今の人となりにおいて、別にかまわぬ人なんだから、や
つていただきたい。これを私は
希望しておきます。