○小笠原
委員 今の
検査の問題、私も提案者の一人でありますが、大分やかましくな
つているが、この
検査の実際の
内容はよくわからぬようだが、監督省の
立場として、下部の方でどういう
検査をしているか、臨時のものがどういう
検査をしているかということをもう少し検討をしなければ、せつかく
法律をつくりましても、それを使うところの腕がなければたいへんな問題になりますよ。そのところを
考えてもらいたい。今のばれいしよの北海道云々という問題が出たが、これは大きな原因がある。これは今も高倉さんが言
つた通り価格が違う。いいものは高く売りたい、種で売りたい、ところが種は制限がある。あるけれ
ども種で売る方が現実によくて種としてたくさん出る。種の
検査で出ます。種があふれれば
食糧に売る、他に出れば食べてしまうから文句が来る。商人ばかりが悪いじやない、
検査する方でも、ばれいしよはなかなかめんどうでも、米のようにさしが入るのじやなし、大体積み重ねておいて、こいつはこうこうと区分をつけてしまう。いい方の
検査だ。ところがわら工品とかその他ひえ
雑穀の方になると、これは不始末なもので、あなた方臨時を頼んでもうまく
検査できるか。これは危いと思う。一例をあげれば、木炭
検査でこういうことがある。木炭
検査証を売
つている、
検査するものじやない。たいていのところで札をつけてしまう。中にひどいのは臨時を頼んで、臨時の
検査員で合格する者がないのに、今まで木炭の仲間の者を臨時の
検査員にして、それはきようからおれが
検査員だから、おれの言うことを聞かないと
検査にひつかけるぞとい
つて、けんかをして一日で免職にな
つたという、そういう臨時の
検査員が多い。今
雑穀の方で、あわてて
検査員とい
つてその辺の者をひつぱ
つて来て間に合わそうと思
つても、とてもものになるものじやないぞ。それは国の
検査員はよほど気をつけないとものになるものじやない。だから特に
雑穀など、ほんとうにその
専門々々の者は臨時にありつこはないから、それは
答弁されてもだめだ。十分注意して、最も効果的なことをやるようにして、この次の機会に、一年た
つたときに
農林委員会で少くとも
検査員がほめられるような、野党からもほめる言葉が聞かれるように、ひ
とつ努力していただきたい。