○横川
政府委員 お手元に資料を差上げてございますが、その順序に従いまして御
説明申し上げたいと存じます。松くい虫が従来主として猖獗をきわめましたのは——松くい虫の
被害は大体大正時代から少しずつ起きてお
つたのでありますが、終戦後勃発的に発生をいたしました。最大の
被害を見たのは
昭和二十四年でございます。材石にいたしまして四百万石以上に達しておるのでありますが、その後漸次
法律の効果が現われまして、
被害の程度が減少して参
つております。先ほど申し上げましたように、四百万右程度の
被害のものが、二十六、七年度におきましては二百三十万石程度の
被害と相な
つて参
つておるのであります。二十六年度の病虫害の駆除の
状況は、お手元に差上げました資料の三というところにございますが、立木の駆除をいたしましたものが二百三十六万石、伐採跡地の根の皮をむきましたものが二百万本ほどございます。なお伐採をいたしまして丸太を移動して参りましたものの皮をむかせましたものが四万六千石余に達しております。そのほか松毛虫の
被害が宮城外六県において発生いたしたのでありますが、それの駆除をいたしましたものが條九千町歩ほどございます。まつばのたまばえの
被害が発生をいたしましたのは、島根県一県でございますが、これが約四万石、それから薬剤をまきましたものが千六百四十町歩にな
つております。北海道におきまする造林地のから松の植栽木に対する野鼠の
被害が四万五千町歩に達しておるのであります。なお二十七年度におきまして駆除を予定いたしておりまするのは、松くい虫が、立木が二百三十万石、伐採跡地の根の皮をむきますものは八十五万本、伐採木の移動をいたしておりまするもので皮をむかせますものが二万石予定いたしておりまするし、松毛虫は福岡県外八県において四千五百町歩の
被害を見込んでおります。まつばのたまばえの立木の
被害駆除は二万五千石、薬剤、これは大体ボルドーという薬剤を散布するつもりでおりますが、それが千二百町歩ほどございます。島根外二県にこの
被害は発生を見ておるのであります。それから石川外二県に、まいまいがという、主として杉に発生いたしまする害虫でありまするが、これが六千五百町歩、まつのくろほしはばちが長野県に発生いたしておりまして、その駆除を予定いたしておりますものが三百町歩ほどございます。それから北海道の野鼠の駆除を
考えておりますものが二万八千町歩でございまして、このほかただいまでは予定でき得ない
被害の発生も、前年の例から
考えますると予想できるのでありまするが、それらは追加
予算なりあるいは既定の
予算のうちから流用をいたしまして、できるだけ時期を逸しないようにいたしまして、
被害の
防除に努めて参りたいと
考えております。