○井手
委員 だんだん本
委員会も終結に近づいておりますので、一言当局に
お尋ねをいたしたい。
公社法案が衆議院の本会議を通過いたしまして、参議院に送付にな
つております。
従つて政府の
考え方では、
公社法案が通過をすると同時に、それの実体法である
公衆電気通信法も有線電気通信法も、当然伴
つて来ているわけです。そこへ持
つて来て、さらに施行法が同時に提出をされなければ、
公社法案から一貫したわが国の電気通信事業の運営というものが、蹉跌を来すと思われるのであります。そこでおそらく技術的な
関係であつたと思いますが、通信法が遅れたために、臨時的に従来の電信法の一部改正によ
つて、この
業務を行い得るようなことにな
つておることは、私どもも承知しております。しかしその一部の変更により得ない重大な
営業の実体法が必要とされておつたわけで、この
法案が遅れて来ておるのでありますが、本来から言うと、施行
法案がないと、実体法の運営ができないわけでありますから、われわれは首を長くして施行の提出を待
つておる。今日会期がまさに終ろうとしておるのでありまして、施行法が出ておらなければ、本
法案をかりに通過させましても、法の実行ということが伴
つて来ない、かように度えられます。そこで私は
質問をしておきたいのでありますが、この
法案の
取扱いは非常に重大なんです。もしかりに、これが衆議院の本会議を通過しておりますと、御承知のように参議院におきまして継続審議の議決を要するのであります。ところが参議院の
委員会は、御承知のように
公社法案その他の重要な
法案がただいまかか
つておりますために、はだして参議院の
委員会がこれを審議して、本会議において継続審議の議決をしてくれるかどうかわからない。そのために、これは施行
法案が律わないことも
一つの理由でありますが、本
法案を本
委員会が通しても、反対は反対として、通過せしむることができない
段階に達している。御承知のように政治は生きものでありますから、国会の情勢がどのように変化するかということはわからない。われわれはお先まつ暗で、あるいは死んでしまうかもわからぬ
法律案を、連日各党の代表
委員が出て来て熱心に討議しておるのでありますが、結論的にいうとこれは無にひとしい
法律案であるかもしれない。今日の情勢はそういう結果になりかねないのです。この
取扱いをどのようにお
考えなのか。最後でありますから申し上げておきますが、でき得れば施行
法案を提出してもら
つて、会期延長でもあればわれわれは最終的な電気通信
委員会としての責任を果しておきたいと思います。ところがそれを果すことによ
つて、結果的にこの
法案が生きて来ないということになれば、電気通信
委員会が連日勉強してこういうむだな時間をと
つて、生きるか死ぬかわからない
法律案を通す必要はないと思うのであります。それは政府の
立場もよくわかります。政令その他によ
つて相当準備期間が必要でありましようけれども、もう少し
法律案に対する政治的、行政的な
取扱いを慎重に
考えてくれないと、この電気通信
委員会が一体何をく
つているかわからない結果になるのです。これは重大な岐路に立
つておりますが、本
委員会において継続審議をした方がいいのか。政府も
法律案を出したのでありますから、できるだけ早く上げたい。ところが衆議院が上げることによ
つて参議院でつぶれるというような結果にな
つては、何のためかわからないのでありますから、その辺は十分お
考えにな
つておると思うのでありますけれども、会期の延長等も若干
考えられているやさきでありますので、施行
法案ができればどういうことになりますか、その点をひ
とつこの際はつきりしておきたい。
有線電気通信法案が通過いたしますと、国会法の改正等によ
つて本
委員会も将来どうなるかわからないということにな
つておるのでありまして、最後でありますから、一体それをどのようにお扱いになるか、その辺のお
考え方をひ
とつ率直に伺
つておきたいと思うのであります。