○庄司委員 もう一点、それでは仮免許というのは私の間に方でありますから、予備免許でけつこうであります。了承いたしました。そこでただいま
椎熊同僚よりもお話があつたように、本
電気通信委員会としての論議は、大体においてその限界点に達しておることは御同様了承されるのであります。私はこの際一言本委員会を通して
電波監理委員会等に、あるいは監督官庁等に献策しておきたい一うのアドヴアイスを持
つております。それは
テレビジヨンの経営に何人がオーケーを与えるか、本免許を与へるかわかりませんが、ほんとうに国会も国民も納得し得るところのものであ
つてほしい。とかく裁判官は予断をも
つて被疑者を審理してはならないが、そういう悪法が古来ローマ法以来あつたのであります。あるいは同じく大学を出ても、昔の帝国大学を出たものが何か天下の秀才であ
つて、私立の大学を出た者は、何か二流、三流のような取扱いを受けて来た。そこでただいまもはや旬日の間に許可、認可がオーケーされんとする場合に、決して予断をも
つて臨まれてはいけないということであります。できる限り大所高所より、おおらかな心でいささかも予断を断ち、よくその出願者の経歴あるいは
計画あるいは資金網、その他大所高所よりよく考慮されて、なるほどこれならば国民も国会も了承し得る、納得し得るところのものである、こういうような意味において納得されたところのオーケーか出てほしいのであります。本委員会においても、あるいは
公共企業体に許可を与えてもらいたい、あるいは本日のように、四件でございますか、民間放送が適当であると信ずるという、こういう意味においての
請願も出ておる。こういう場合において、どうかある先入主や、ある種の予断等をも
つて臨まれることなく、あくまでも正々堂々、大所高所からの公明な態度をも
つて、委員会が善処されんことを私は
要望してやまないのであります。とかく従来何といいましようか、官尊民卑というような言葉がありますが、今の民主主義の時代においてはさような弊風が一片だにあ
つてはならない。あくまでも公明な態度を持たれて、一経営者だけしかいけないという場合には、むろんそれは一経営者になるでありましよう。あるいはあらゆる面から二つの経営者に許可するゆとりがある場合においても、国民の納得が行く態度をとられ、われわれの委員会に近く諸般の過去の経過並びに結果を御報告ある場合において、われわれが心の底より承服し得るような態度をと
つてほしい。はなはだ老婆心ながら、よけいなおせつかいのようでありまするけれども、この委員会は国民より民間放送等の許可、認可を与えるようという
請願がありまして特に
紹介議員は現在の通産政務次官をや
つておる本間君なども二件ぐらい取扱われておるようである。また前の厚生次官平澤君も
紹介議員に
なつておるようでありまして、ただ国民から頼まれたからしかたがないから
紹介議員に
なつた、こういうのではないと思います。
紹介議員は少くとも多少なり、あるいは全体なりの信念をも
つて紹介する、こういうものでありますから、よくひとつ勘案されまして、一言にして言えば、結論は善処されたい。こういうことを申し上げておきたいと思うのでございます。
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