○
今澄委員 国会末期でありまするから、私はこれで質問を終りますが、最後にもう
一つ本間さんに聞いておきたいのは、
通産省が
帝国石油の問題の間に入
つて、
提訴取下げの
書類を預か
つたりしておりますが、私をして言わしむるならば、この間の
株主を集めた席上における南氏のあいさつの大体の要旨は、新しい
経営者を見つけて、
帝石の従業者三千人くらいを整理をして、月に三千万円からの金を俘かして、
帝石を非常に金のもうかる
会社にして、
自分たちが
買い占めた
株式が将来さらに上
つて、
株主の利益になるベきものであるというようなことを述べておるわけであります。だから私は
本間さんに念を押しておきたいことは、
通産省がこれまで介在して、そこまでや
つておきながら、この
帝国石油に対して、
通産省の今おるところの現職の役人がこの
帝国石油の
重役に入
つて行つて、これらの南君や
菊池君あたりと一緒に、そういうものの片棒をかついで行くということにな
つた場合においては、われわれは
日本の国策的な
会社を
国策会社に置いておけばよいのに、
国策会社に置きもしないで、
民間会社にしておいて、労働争議その他に名をかりて現在の
重役を追い出す。そうして一部の
株式の乗つ取りで金もうけ以外に
日本の産業、
日本の国策、
日本の前途を
考えないで、
自分たちの金さえもうければよいというような一部の不徳漢と手を握
つて、一部の
通産省の役人の古手やあるいは現職の役人がこれへ入り込むという状態にな
つた場合においては、われわれは再開国会の劈頭において断固
通産省の責任と、今日まで
通産省が間においてと
つた——きようは申しませんが、あらゆる態度をぼくは率直に大衆の前に述べて、
通産省の責任を追究したいという
考えでおります。よ
つて本間政務次官はどうかわれわれが危惧したそういうことのないように、あらかじめ役所としては妥当な態度をとり、これはあたりまえな熱心な
解決策を
促進したものであるという印象を与えられるような動き方をしてもらいたい。これに対して御答弁を願いまして、私の質問を終ります。