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横田委員 答えないというから聞いたのですが、あとにまだ記内さんと秋山さんがいるのですから、来ている人に皆答えてもらいまして、最後にはやはり
企業庁の
責任者に来てもら
つて答えてもらいませんと、私の方からも、きのうの瞬起
大会に行
つて風早さんが激励演説をや
つて来たのですが、
企業庁において薄情に扱われた場合には、皆共産党に結集して来る。あなた方がいわゆる話を聞く場合においては、
社会党に集まる。あなた方が今の
議会においてさえ答えないのであるから、外の人が
行つた場合においては、おそらくもつと薄情な扱いをしているであろう。そうなると共産党に結集して来る。共産党は正しい判断を与えなければならぬから
——政府の役人はけしからぬ、その役人を動かしている
自由党の政権なんか、
日本の政権ではない。現にラヂオの討論会におきましても、改進党の代議士が、
岡崎外務大臣は
日本の大臣ではないと、共産党と同じことを
言つている。こういうような判断の基礎になるのですから聞くのですが、答える
責任者でないということはわかるのですが、ここにおられる限り四人が災難だと思
つて一々この問題について
答弁していただいて、それでいけなか
つたら
企業庁の
責任者を呼んでもら
つて、その人から私は
答弁を承ります。(「ピントがはずれているよ」と呼ぶ者あり)
自由党はそう言うけれ
ども、この
法案がピントが合
つていないんだ。
自由党は
中小企業をつぶしておる政党なんだ。それが
特定中小企業の安定に関する臨時措置法なんか出したりするんだ。ピントはずれもひどいものだ。これは簡單に言
つたら、今まで政権を三年半から持
つているんだから、その間にちやんとしておかなければならぬ
中小企業問題だ。それを
選挙が近くな
つてからこんなものを出すから、従
つてこの
法案こそピントが合
つてない。だから、ピントの合
つてないような
質問になるんだ。だから私の
質問にみな答えられる人を呼んであ
つたはずです。
自由党がか
つてに出さぬのだ。簡単に申しますと、第一
中小企業の安定ということが
自由党政権においてあるかないか
考えてみたらいい。こんなものはない。
池田蔵相の
答弁においてすでに明らかだ。それを
政府の役人がつべこべ言うから、つべこべ
言つて結局行詰まるところまで行
つて、この問題でもめて割れてみなしかたがないというのが私の
質問の目的なんだ。もう一回
はつきり申します。
自由党が何かピントが合
つてないというのですから私は言うのです。
中小企業という限りにおいては
企業をや
つているんでしよう。
企業をや
つている限りにおいては、機屋も
企業の
一つでしようというのです。その機屋の例がございます。その例も憎たらしい例があります。おれの一番きらいな特需だ。
アメリカの兵隊さんが朝鮮で殺されるまで持
つている毛布をこしらえて朝鮮に送る。これを
政府の役人に言わせると、特需、新特需と
言つている。これが日米経済協力というものの鍵にな
つて、そうしてこの特需のために
日本経済が成り立
つて行くということにな
つている。だから中国やソビエトから有利な
條件が出ているにもかかわらず、これに対してはそつぽを向いているんですね。その仕事の内容は何だといえば、ここにも出ているように、毛布一枚の織り賃が、従来百二十円であ
つたものを、現在の綿織物を例にとると、八十五円に切り下げられたというのです。しかしこの仕事さえしなか
つたならば仕事がないのが
日本の現状であるがために、何も朝鮮でや
つているんじやないんだ、中国でや
つているんじやない、ソビエトでや
つているんじやない。
日本の
選挙区の分布から行きますと、定員三名のうちの
自由党議員二人が出ているところの泉州でやられているなまなましい事実なんだということなんです。そこにおいては毛布の織り賃として一枚百二十円かかるけれ
ども、何とか切り下げて、
労働者の賃金を切り下げて、食うものを削
つて、そうしてうまくや
つて百円で上げましよう。それさえも百円は出せないからとい
つて、一枚八十五円から八十円に切り下げて、織るたびごとに十五円から二十円損しているところの毛布の数が五十万枚もあるというのです。これも
企業の
一つでございましようというのです。
政府の役人がこれで首をかしげているんだ
つたら、映画にあ
つたですね、西陣の姉妹とかいうような映画があ
つたでしよう。おそらくあの映画の材料にして
日本の政治を笑
つてくれるだろうと私は思うのです。だからこういうのは仕事をする上においてつぶれて行くんです。しかしやらなくちやならないのです。こういうようなものに対しまして金を出すのか、やめてしまえというのか、またそれ以外に何か手があるのか、こういうことが私の聞きたい中心でありまして、この毛布というのもここに書かれました
特定中小企業の範囲から今は逸脱しております。もし文字に書いておるんだ
つたら文字に書かれただけであります。こういうふうに言うんだ
つたら、また話がわか
つて演説会に
行つたときに、私の方も暴露しやすいというのです。わかりますね。もう一回極端に申しますと、百円ではできぬというのです。それを八十円、八十五円に値切らされて仕事をやらされている。そうして仕事をや
つている限りにおいて
中小企業の形をなしておるのでしよう。これに対して金を貸すんですか、貸さないんですか。貸さないんだ
つたらやめてしまえというのですか。このときにあなた
たちがブル学校で習いましたつまらない
企業意欲の問題とか、工業の中心とか、
資本の利潤の追求とか、こういうような抽象的なことをいくら並べられても何もなりやしないじやないかというのです。現在の政治におきましては、これに対して手を打たなくちやならないのですが、政権を担当しておる
政府も
自由党も、何の打つ手もないのかあるのかということを私は聞きたい。これは南君から、そこにおられる方みなに一応聞きます。