○松尾(泰)
政府委員 インドネシアにつきましては、現在のところ御存じのように非常に
輸出超過にな
つておりまして、先般も向うから使節団が来られましていろいろ話合つたわけでありますが、不幸にして十分な結論に達せずに今日まで参
つておることは御存じの通りであります。
輸出超過にな
つております
関係上、向うといたしましては、できるだけ
日本側が向うの物を買うようにという希望でありまするが、インドネシアからの輸入につきましては、今許す限りの輸入制度の
運用によりまして買うように努めておるのでありますが、何分
価格その他物産の量等の
関係で思うように入
つて参
つておりません。その結果といたしまして、依然としてアンバランスが六千万ドル前後にもな
つておるというような結果、やむを得ずインドネシア側は
日本からの輸入の制限をかなり強くや
つておるような実情なのであります。従いましてこの
関係をできるだけ早く解決をいたさなければならぬということで、先般来
関係各省といろいろ協議をいたしておつたのでありますが、大体向うと会談を始めるということについての話合いもできまして、多分今月半ば過ぎには使節団が現地に参りまして会談を始めることになろうかと思います。大体これは
協定でございますので、まだわが方の
考えのこまかいことを申し上げる段階ではございませんが、大体の
考え方といたしましては、現在貸越しにな
つている六千万ドル何がしかのものをどう処理するかという問題と、年間なら年間を通じて見た場合に、
輸出入の規模をどの
程度にするかという問題が一番大きな問題かと思います。そのほか、現在のようなオープン・アカウント決済方式をとるとか、そういう支払い方式の問題があるわけでありますが、大体現行のオープン・アカウント方式を採用しつつ可能な限り
貿易を大きな規模で均衡させて行こうということで、
輸出入の金額は今ここではちよつと具体的に申し上げにくいのでありますが、向うから輸入し得る最高限の金額を押えまして、
輸出も大体それに見合うような
貿易計画にして参るということと、それから現在のアンバランスの処理につきましては、一部を延べてもらうことは現行の
協定から申しましても当然のことでありますが、一部につきましては若干たな上げと申しますか、延払いのような方式を加味して行くように
考えております。性質が交渉事でありますので、ここであまりはつきり申し上げることは差控えたいと思いますが、大体そういう
考え方であります。