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夏堀委員 私の今お伺いしたことですが、補助政策は
政府としてもあまりこれからやりたくない、という方針のようでありまするけれども、
食糧輸入ということについては、現在
輸入の
食糧に対しての補給金は
政府では相当なものを支出している。それによ
つて国民は
食糧をどうにか今日ささえ得たということは、政策上当然のことであります。そこで私が
先ほどお伺いしたいと言
つた点は、
輸入米との
調整においてどの
程度の
数字を現わすことができるかということ、その
輸入米の
数字が、
調整の
数字と補給金のそれとに比較いたしまして、これはあなたの今おつしや
つた二十億という赤字、これを埋め合せするにふさわしい何かの
数字を求めることができれば、これは政策上成立するものと私は
考えている。補給金の問題、これは
食糧の
輸入米に対していやがおうでもやらなければならぬ政策であ
つて、この最後まで残された補助政策というものは、やはり現在でも行わなければならぬ。その
意味においてこの
飼料に対しても、
輸入食糧のその補給金の面を
調整する
意味において役立つことがあ
つたならば、これはさしつかえないと私はこう
考えている。ただ一千万石のいわゆる米に換算しての
数字はあまり大き過ぎる。もしこれが事実であるならば、今総理が首班と
なつて何かの顧問
会議で論議しているいわゆる五百億、七百億という財政
資金をも
つて、土地改良のようなまわりくどいことをや
つている。これはやることは
けつこうであるけれども、そういう土地改良のようなものに年々何百億というような、何箇年
計画——十箇年を特に五箇年に圧縮したというように聞いておりますが、そういうような厖大な
計画と比較して、この方はむしろ簡單にできると思う。このようなことも
考えられるのであ
つて、
なかなかえらい人方というものは、こういうような
数字をまだ検討しておらぬだろうと思う。もし一千万石がかりにその五割
程度のものの生産ができるとしても、これは非常に大きな問題であ
つて、当然
政府がこれに対しては
考えなければならぬ、こう私は思う次第であります。こうした大きな問題でありまするので、明日私がこれに関連して、
食糧需給態勢の一環に入れてもらいたいというようなことを一応立案しておりまするので、明日ひ
とつ委員長より
農林大臣の
出席を求め、それから水産長官の御
出席もお願いして、この内容を若干
説明申し上げて、ともに協力していただくことがいいのじやないかと私は
考える次第でありますから、そのようにおとりはからいを願いたいと存じまする