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1952-06-18 第13回国会 衆議院 水産委員会 第45号
公式Web版
会議録情報
0
昭和二十七年六月十八日(水曜日) 午前十時五十九分
開議
出席委員
委員長
川村善八郎
君
理事
小高 熹郎君
理事
田口長治郎
君
理事
永田 節君
理事
林 好次君
理事
佐竹 新市君 石原
圓吉
君 川端 佳夫君
鈴木
善幸
君
冨永格五郎
君
松田
鐵藏
君
小松
勇次君
水野彦治郎
君
委員外
の
出席者
農林事務官
(
水産庁漁政部
長) 伊東 正義君
農林事務官
(
水産庁漁政部
協同組合課長
濱田 正君 専 門 員 杉浦 保吉君 専 門 員 徳久 三種君
—————————————
六月十八日
農林漁業組合再建整備法
の一部を改正する
法律
案(
鈴木善幸
君外十五名
提出
、
衆法
第七三号) 同月十七日
八雲漁港
築設の請願(
冨永格五郎
君紹介)(第 三八九三号) の審査を本
委員会
に付託された。
—————————————
本日の会議に付した事件 小
委員
及び小
委員長選任
の件
農林漁業組合再建整備法
の一部を改正する
法律
案(
鈴木善幸
君外十五名
提出
、
衆法
第七三号)
水産業協同組合法
の一部を改正する
法律案
(参
議院提出
、
参法
第一〇号)
—————————————
川村善八郎
1
○
川村委員長
これより
水産委員会
を開きます。
水産業協同組合法
の一部を改正する
法律案
を議題といたします。 この際御報告いたします。
松田鐵藏
君より本案に対する
修正案
が
提出
されております。これは諸君のお
手元
に配付いたした
通り
であります。ただいまより本
修正案
について
提出者
の
趣旨弁明
を求めます。
松田鐵藏
君。
—————————————
松田鐵藏
2
○
松田委員
長 当
委員会
において慎重審議いたしております
参議院提出
、
水産業協同組合法
の一部を改正する
法律案
に対しまして、お
手元
に配付いたしてあります
修正案
の
通り
若干の
修正
をいたしたいと存ずる次第であります。 もちろんこのたびの
参議院案
なる
水産業協同組合法
の一部
改正案
は、
組合法制定
の当初から本
委員会
は強く主張して参
つた
事柄でありまして、ただ
関係方面
の了解が得られないまま、
漁業協同組合連合会
及び
水産加工業協同組合連合会
にその
規模
の
制限條項
を付したままにな
つて
いたものでありまして、今般の
改正案
はその
趣旨
においては当然でありますので、最初本
改正案
の
提出
を当
委員会
からいたさんとしたことも
皆様御存じ
の
通り
であります。
翻つてわが国漁村
の実情をつぶさに検討いたしますときにおいて、
漁業者
の一人としてその
実態
をよく承知しているだけに、現在ただちに
地区
が都道府県の区域を越えない、あるいは
所属組合
の数が三百を越えないという
規模
の
制限
を撤廃しつぱなしでよ
いか
どうか、それまど
単位協同組合
が
経済
的に余力があるかどうかということに関しまして、いささか心配される点なき
にし
もあらずではな
いか
と
考え
る次第であります。そこで
委員会
において慎重審議した結果に基きまして、配付してありますような
修正案
を私から
提出
いたした次第であります。 すなわち、
漁業協同組合連合会
及び
水産加工業協同組合連合会
が行うことができるように、
水産業協同組合法
第八十
七條
第一項に規定されている十三の
事業
のうち、三号の
所属員
の
事業
に必要な
物資
の
供給
、四号の
所属員
の
事業
に必要な
共同利用
に関する
施設
、五号の
漁獲物等
の
運搬
、
加工
、
保管
または
販売
、七号の船だ
まり
等漁業設備
に関する
施設
、この
四つ
の各
事業
については、多額の資金を要する等
経済
上重大なる影響を持つ
行為
でありますので、これを行おうとするときは、
農林大臣
の
認可
を受けなければならないこと
にし
、またこの
認可
を受けた
連合会
は、毎年
農林大臣
に
事業計画書
その他必要な
書類
を
提出
しなければならないことにいたし、なおこの
連合会
が
認可
を受けた
事業
を健全に
行つて
いないと
農林大臣
が認めたときは、
認可
の取消しをすることができるように、以上三点を八十
七條
に加え、規制する
修正
をしようとするものであります。もちろんこの
規制條項
は、決して
全国
連の
設立
を不当に圧迫しようとするものではなくて、より健全な
連合会
をつくり、
単協
の
育成強化
、さらに強力なもの
にし
たいと念願いたしている次第であります。 なおその他
経過措置
といたしまして
條文
の整理をいたし、あるいは附則に一項を加えまして、現に存する
全国
を
地区
とする
全国鰹鮪漁業協同組合連合会
、同無線、同
海苔貝類
、同
寒天水産加工業協同組合連合会
、その
四つ
の
全国
連はもちろんその
規模
が三百以下であ
つて
、
現行法
においても認められているのでありまするから、当然に
認可
を受けたものとみなす
措置
をとろうとする次第であります。 以上、簡単でありまするが、この
修正案
を
提出
する
趣旨
及びその
内容
の
説明
であります。何とぞ御賛成あらんことをお願いいたします。
川村善八郎
3
○
川村委員長
次に原案並びに
修正案
について、御質疑があればこれを許します。
小松勇次
4
○
小松委員
私はただいま御
提案
になりました
修正案
に対して、いささかお尋ねいたしたいと思うのであります。この八十九條の
制限
を撤廃するということは、前会にも私が申し上げましたごとく、現段階においては必要な
措置
だと私は存じておるのであります。しかしながらこの八十九條の
制限
に伴いまして、
お話
のごとく八十
七條
の一部に強い
制限
のわくを加えることが、はたして妥当であるかいなやということに私は大きな
疑念
を持つものであります。その
理由
といたして申し上げますれば、今回これらの
制限
が撤廃されまして、予想されるその
連合会
ができたときに、その
連合会
がどんな
仕事
をするかということは、私は
連合会自体
の問題であると思うのであります。また
全国
を
地区
とする
連合会
と限定して
考え
る必要もな
いか
と存じます。今の
お話
では、予想さるる
連合会
は、
全国
を
地区
とする
連合会
と限定しての
お話
のように私には承れるのであります。だからさような必要はないと私は
考え
る。
全国
を
地区
とするか、地方的に
ブロック
で
設立
するかは、これも
協同組合自身
が決定する問題だろうと思うのであります。また八十
七條
第一項三号の「
連合会
を直接又は間接に構成する者の
事業
に必要な
物資
の
供給
」四号の「
所属員
の
事業
に必要な
共同利用
に関する
施設
」五号の「
所属員
の
漁獲物
その他の
生産物
の
運搬
、
加工
、
保管
又は
販売
」それから七号の船だ
まり
、
船揚場
をつくる、こういうような
事業
に対しまして、今回の
修正案
では、
省令
の定めるところにより、
主務大臣
の
認可
を必要とする、かようにな
つて
おります。また
省令
の定めるところによりまして、毎年
主務大臣
に
事業計画書
その他の
書類
を
提出
することを要する。
当該事業
が健全に行われないと認めるときは、
主務大臣
は
認可
を取消すことができる、かような
修正案
であります。しかしながらかような
措置
をとる必要があるかどうか、私はここに大きな
疑念
を持つのであります。これらに対しまして、
納得
の行く御
説明
を願いたいのであります。ただいま申し上げました三、四、五、七、ことに七のごとき船だ
まり
、
船揚場
、こういう
施設
に対して、かような
修正案
のごとき必要があるか、私は非常に
疑念
を持つ。これらは
協同組合連合会
全体の
存立
の
根本條件
ではな
いか
と
考え
ますがゆえに、まずこの点を伺いたい。
松田鐵藏
5
○
松田委員
小松委員
は、からだの御都合で当
委員会
に御
出席
がなか
つた
ので、あらためて私から
説明
を申し上げますが、これは再三非常な
論議
が尽されたのであります。 第一に、
協同組合連合会
を設置するということは、先ほど私が
提案
の
理由
を述べたときに、最も妥当なことであるということはわれわれも承知しおり、また
漁業協同組合連合会
を自主的につくることが、現在の
世の中
から見て何ら不当なものではなく、むしろ民主的に行われることが妥当なことと
考え
ておるのであります。われわれはこの
全国連合会
をつくることを非常に希望しておりまするが、ただここに三、四、五、七というようなものに対して、
農林大臣
の
許可
を必要とするように
考え
た
理由
は、
小松委員
はあなたの方の県の
連合会
をつぶさに見ておられるからただいまのような正しい議論が出るのであります。しかしその他の県の
連合会
におきましては、われわれが最も心配する点がたくさんあるのであります。まず第一に、
経済
を行うということは、
全国
の
組合
においても。
経済
がなくして
組合
、
単協
というものは決して成立しないということをわれわれもよく承知しておるのでありますが、ややともすれば、これらが非常な
行き過ぎ
になりまして、
漁業協同組合
においてもいろいろな
事業
を
行つて
おるがために、今どの
組合
も非常な赤字によ
つて
苦しんでいるような
実態
があるのであります。
小松委員
の県はさようなところがなく、ま
つた
くり
ぱな方法
をと
つて
おられるが、そういう
人々
が民主的にかりに
全国連合会
を行おうとしても、現在各県においてや
つて
いる
行動
が、
協同組合育成強化
の面からい
つて
も逆行している点がたくさんあるのでありまして、要するに
経済行為
を行うことによ
つて
、また再び
中水
のときのような
行為
ができはしな
いか
というところに非常に心配を持
つて
おるのであります。
中水
の過去の罪悪、われわれは今それがために非常に悩み、また
再建整備法
もこれによ
つて
できておるのであります。
つまり人
の運営でありまするけれ
ども
、そこに非常にわれわれの心配する点があることを、今までの
委員会
において
論議
されたのであります。 それから第四の、「
所属員
の
事業
に必要な
共同利用
に関する
施設
」一体各
県県
に
地区
の
連合会
があ
つて
、それ以上に
全国
の
連合会
が何の
事業
を行うということであるか、この点であります。
全国
に
一つ
の
共同利用
する点がかりにあ
つた
としても、
地区
々々の県の
連合会
がどういう
仕事
をすればよいのか、なさんとするのか、その
事業
の
内容
はわれわれはわからぬ。話を聞けば、
重油
を
直輸入
するというような
お話
もあ
つた
。とんでもない話であります。
日本
は八千四百万の
国民
の一
人々
々が
事業
を持
つて
行くことによ
つて
、初めて
国民経済
が成り立つのである。それを各県々における
連合会
が
重油
の
直輸入
をするなどということは、どこにその必要があるか。
輸入業者
というものは完全に今
日本
の国にあるのであります。その
輸入業者
から安い
重油
を購入するということであれば、現存している
輸入業者
の油も競争して安く買い得るということはあるが、
連合会
が
重油
の
直輸入
をするなどということがかりにできても、
相当
の
設備
、また
相当
の
維持費
を要することになり、むしろ
漁民
に逆効果を来すような憂いなき
にし
もあらずとわれわれは
考え
ておるのであります。これは単なる一例でありまするが、さようなことからい
つて
、こういう民主的に行うべきことが
権力
に利用されるような憂いなき
にし
もあらずというのが、われわれの今までの
論議
の焦点であ
つた
のであります。 第五の「
所属員
の
漁獲物
その他の
生産物
の
運搬
、
加工
、
保管
又は
販売
」現に
東京
の
中央市場
に
宮城
県の
漁連
が
販売所
を設けておるのであります。これが行き詰ま
つて
しま
つて
どうにもならない
実態
にな
つて
おる。これらに対して、
連合会
に経営させようという話が今日持ち上
つて
おる。あそこにも
許可
されておる
りつぱな業者
がある。その
業者
があらゆる
努力
をしてや
つて
も、いまだに成績が上るとか上らぬとかいうことを当
委員会
においても
論議
されたことがある。そうした
協同組合
の
共同販売
という
理由
のもとに、あそこへ持
つて
行つた宮城
県の
漁連
の
行為
というものは、はたしてこれが是であるか非であるかということは、結果から見てもはつきり立証されるのであります。かような
行き過ぎ
をや
つて
行つて
、どこに
協同組合
の
漁民
の
利益
になるかということをよくお
考え
にならなければならないと、私は
考え
ておるものであります。さような点から、十分これをわれわれが
考え
て、むしろ
農林大臣
の
許可
ということが至当でな
いか
と
考え
たのであります。また現在
水産庁
が
農林漁業特別融資
の中から、
魚価維持対策
のために各地に
冷蔵庫
、製氷に
融資
をすることにな
つて
おりますが、そのうちのほとんど大半というものを
連合会
のみにやらしているではな
いか
。
単協
を
育成強化
できずして、どこに
漁民
の
利益
があるか。それが県の
連合会
を中心としておる。またはこれらがまた再び
全国
の
連合会
ができたら、その
連合会
に行わせるような
考え
方を持つことであろう、こういう点に対してわれわれは一番心配しておるのであります。先日の
委員会
においても、この問題を私が
水産庁
に質問したところが、その結論を得なか
つた
のであります。また瀬戸内海だとか九州だとか小さな
漁村
のあるところであ
つた
ならば、これはやむを得ない。
単協
がその力がなくして、
連合会
がやる場合においてはやむを得ないが、現に
宮城
県においては、
単協
の出願しておるどころに、県の
連合会
がやつきとな
つて
これをまた出願しておる。それに対してまだ
水産庁
は決断さえ与えない、しかも昨年は
単協
に対してその
融資
をせずして、
連合会
に
融資
をしておる事実があるじやな
いか
。また今回においても
八戸いかつり漁業協同組合
が出願しておるのであります。
いか
はもう一箇月か二箇月たてばや
つて
来るのに、青森県の
連合会
にまたこれを出そうとして、現に
努力
しておるじやな
いか
。何のために
単協
の
育成強化
ができないのであるか。
連合会
というものはどういう
立場
にな
つて
おるのか、私
ども
は
北海道
の
漁連
に対しては、
北海道
に八つある
冷蔵庫
は全部これは
単協
に解放すべし、そうして
単協
の
育成強化
ができて、全
北海道
の集荷が
東京
へ集まるときに、それを
——在
の
東京
の
冷蔵庫
の高率な
保管料
、そういうものによ
つて
苦しめられているがゆえに、
道漁連
はあらゆる犠牲を
払つて
、
東京
に集荷的な
冷蔵庫
を建てることならば、われわれもあらゆる面から協力するであろうということを言
つて
おるのであります。ところが
水産庁
の
意見
は、いつも
委員会
の
意見
と齟齬にな
つて
おる。県の
連合会
にのみ
重点
を置くような
実態
にな
つて
おる。うそだと思
つた
ら今までのあれを出してごらんなさい。さようなことが、
全国連合会
ができて彼らの手によ
つて
でき得ることに
なつ
たならば、
水産庁
が牽制されるようなことがあ
つた
らとんでもない。われわれの
協同組合育成強化
の線と相反する
実態
が出て来るのであります。かような点を非常に心配しておるのであります。 それから「船だ
まり
、
船揚場
、漁礁その他
所属員
の
漁業
に必要な
設備
に関する
施設
」、船だ
まり
や港などというものは国がや
つて
やるようにできておる。今日
単協
が力がなくてやれなか
つた
ならば、その県の
連合会
があらゆる
努力
をし、県が
努力
して完全になし得る。また
漁港審議会
というものも今日できてお
つて
、どこに船だ
まり
や
漁港
というものをつくるかということがはつきり明示されておる今日であります。これが
全国連合会
が一体どこの船だ
まり
をつくろうとするのか、
全国連合会
がつくるということであるならば、
漁港審議会
も必要なければ、国が金を出そうとすることも必要なければ、おそらくとんでもない
行き過ぎ
のことをここに
参議院
が明記しておるではな
いか
、かような点が
小松委員
の言われる一番
重点
であるという、船だ
まり
などということに対しては私はまつこうから反対するものであります。それはやらなくても
水産庁
はこれを
重点
的に
考え
て、そうして漁船の船だ
まり
に対するあらゆる
努力
をしておるのであ
つて
、
全国
の
連合会
がこんなことをやろうなどということは、とんでもないことであ
つて
、結局その当事者がまた
中水
のときと同じような
権力
を張るような事態が起きることを私は確信をも
つて
言い得るのであります。かようなことを是正するためには、
農林大臣
の
許可
を得なければならないのである。かように明記した
理由
でありまして、簡単でありますが、
自分
の所見を申し述べておきます。
小松勇次
6
○
小松委員
松田
君の
お話
によ
つて
いろいろ将来を御
懸念
にな
つて
の結果であるということは、よく私もわかるのであります。けれ
ども
、この
協同組合
の
存立
の
根本
であるところのかような問題について
制限
をするということについて、私はまだ
納得
ができないのであります。ことに
資本主義経済
の今日においては、この
連合会
のごときものがただ単に
指導機関
でなくて、
経済行為
を営むことによ
つて
こそ初めて私は意義があると思う。さらに
資本主義社会
におきまして弱小な
漁民
の
連合会
というものは、やはりこうしたことをなすことによ
つて
その
存立
を全うできる。これが基本的の問題であるということを私はかたく信じております。そうしていろいろの
仕事
をするについては、その時期々々に応じましてそれぞれの
仕事
を選択し、そうして経営の健全な発達を期することが、これまたその
連合会
それ
自体
の問題であるのであります。しかるにもかかわらず、これらに対しまして
主務大臣
にあたかも活殺の剣を与えるがごとき
措置
をとることは、私は決して妥当なことでないと思うのであります。ことにこの
協同組合
の
設立
の
根本
の
趣旨
から参りまして、第一條にもある、あるいは第四條にもうた
つて
おるこの
民主的漁業協同組合
の
設立
のその意思にも反すると思われるのであります。か
つて
の戦時中の
統制機関
にかえ
つて
傾くようなきらいがないとは思われないのであります。こういう点につきまして、私は重ねて
提案者
から御
説明
願いたいと思います。
松田鐵藏
7
○
松田委員
私と
小松委員
との最も
見解
の異なる点はそこにあるのであります。
資本主義経済
の今日において、その
資本主義
的な
世の中
にな
つて
も、現在でもランプも
日用品
も売
つて
いるのが
単協
の
実態
であります。かようなことが
漁業協同組合
を一番弱体化したものであります。
資本主義
の
経済
において、その最も衝に当る者として、各商店なり
責任者
が
努力
しておるときに、
協同組合
の
人々
の現在
行つて
おるあの
実態
はどうであるか。おそらく役人と何もかわらない。朝の八時、九時でなか
つた
ら出て来ない。四時に
なつ
たら帰
つて
行つて
おるではな
いか
。そこに商人が夜でも夜中でもその
経済
を確立せんがために
努力
しておる姿と太刀打ちできるか。
協同組合
の
権力
をも
つて
その
精神
を統一し、または
販売
を統一する、かようなことでは今日の
経済状態
にどうして太刀打ちできるか。それは
民主主義
と逆行しているものであると私
ども
は常に
考え
ておるものであります。しかし
小松委員
の
お話
の点に対しては、うなずけない点がたくさんあるのであります。なぜかと
言つた
ならば、
静岡
県の
連合会
は、
全国
に冠たる
設備
と
理想
と
思想
を持つ
りつば
な
県漁連
が経営されておるのである。これと
全国
と対比してみると、非常に誤解の点があるのであります。私
ども
が昨年以来あらゆる
努力
をいたしまして
北海道
の
道漁連
を指導し、しかして
意見
を述べてや
つて
行つて
も、今日なおまだ昔の
惰性
がぬぐい切れないのであります。
北海道
の
単協
といえ
ども
、大きいところは内地の
連合会
よりも大きい
単協
がたくさんあるのであります。かような所においても、その
行き方
、今までの
惰性
というものがぬぐい切れない。しかし
静岡
県の
連合会
の姿を見るときにおいて、ま
つた
く
理想
的である。かような
方法
でなか
つた
ならば、
漁民運動
などというものはでき得ないものであると思
つて
おるのであります。一方において各県の
状態
を見てごらんなさい。
特融
の金を
連合会
と
単協
と競争しなければならないなどというような理論が一体どこから出て来るか。何のために
連合会
があの
権力
をほしいままに使わんとするか、かようなことで
行つた
ならば、また戦前と同じような
状態
にな
つて
しまう、それを
懸念
するのであります。私
ども
はこうしたことを
懸念
する観点から、一部のものを
農林大臣
の
許可
にし
たい、こう
考え
るのでありますが、これがあなたの方の
静岡
県のような
行き方
に
全国
の
連合会
がな
つて
行くようであ
つた
ならば、何らそうする必要はない。
全国
の
漁民
が
静岡
県の
漁民
のような
考え
を持
つて
おるならば、
農林大臣
の
許可
とい
つた
ものはただちに取消すこともできるであろうし、法を改正することもできるのであります。しかしあなたの見ておるところの
静岡
県の
連合会
と
全国
の
連合会
とは非常に差があることをよく参考に供していただいて、
行き過ぎ
を是正しようというのであります。
静岡
県の
漁連
の
会長がかり
に
全国
の
連合会
の
会長
にな
つて
も、
全国
の今日のような
状態
をただちに是正できるかとい
つた
ならば、絶対でき得ないものであることを私は
考え
る。
相当
年月を経なければならないものと私は
考え
ておるのであります。かような点からい
つて
、
自由経済
の今日において、ややもすればそれに逆行する、
権力
をも
つて
また昔のような
行き方
にかえんとするような
人々
が
漁民
の中にないということは、はたして断言できるかどうか。でき得ないことと私は
考え
ておる。ゆえにこの問題は、一日も早くわれわれの
理想
たる
参議院
の
提案
されたようにでき得ることを願うのであ
つて
、それまでの間暫定的にこうした
法律
をつく
つて
、
漁民
の覚醒と
漁民運動
の徹底をして行こう、かように
考え
ておるのが私
ども
の
理由
であるわけです。この点御了承願いたいと思います。
小松勇次
8
○
小松委員
なおお尋ねいたしますが、
修正案
によりますと、四のところに「
主務大臣
は、第二項の
認可
を受けた
連合会
が
当該事業
を健全に
行つて
いないと認めるときは、
認可
を取り消すことができる。」こうあります。今
松田
君のお説からいえば、さような
措置
をとることもかえ
つて
組合
を思うゆえんであるかもしれませんけれ
ども
、私はもし健全な
行為
をしておらないものがあるならば、これをただちに取消すというようなことは、ますます
組合
を不健全に陥らし
むる原因
となると思うのであります。
組合
を育成するということが
根本
でなくてはならぬ。こういうような
行政措置
をとらずして、
認可
を取消すというようなことはやめて、あらためて
組合
を指導育成するということに
根本
的の観念を置かなければならないと思うのであります。こういう点についても
松田
君の
見解
を伺いたい。同時にまたわれわれは、今回の
修正
によりまして
全国連合会
のできることを希望いたしておるのでありますけれ
ども
、今のように多くの
制限
を設けられますると、結局小さな
ブロック
に分立するというような傾きがありはしな
いか
、こういうことについて私は非常な
懸念
を持つ。これらについて御
提案
の方は、
全国
を統一したところの
連合会
をつくることが御希望であるか、あるいはまた地方の
ブロック別
の
連合会
ができることが好ましいことを
考え
られるか、この点も重ねてお伺いしたい。
松田鐵藏
9
○
松田委員
まず一番重要な点がそこであるのであります。われわれがこの
農林大臣
の
許可
にするという四項目に対して、その
精神
において、
行動
において
間違つた行為
をと
つた
ものがかりにあるとしたならば、それに対して
農林大臣
がその
許可
を取消すということは一番重要な問題であると思うのであります。先ほどからるる述べておりまするが、いまだに
漁民
の中に、せつかくできておる
漁業協同組合法
の解釈をあやま
つて
、現に
単協
において、
一つ
の村で二十人以上の
漁民
が集ま
つて協同組合
をつくればいいというようなことで、五つも六つも
協同組合
ができ上
つて
、しかも
経済
的に行き詰ま
つて
おるような現状であるのであります。しかもそれが官僚によ
つて
支配されておる。
漁民
の真の姿というものを失
つて
おるようなところが幾多
全国
に認められておるのであります。かりに
連合会
ができて、その
権力
によ
つて
そういうものを押えて行くとしても、かりに
北海道
なら
北海道
というものが、
北海道
の
道漁連
によ
つて
押えられて
行つて
も、
全国
のあらゆる県におきまして
地区
の
連合会
ができるでありましよう。それらの
思想
が、
小松委員
のおつしやるように、またあなたの方の県の
行き方
のように、決して同一のものでないことはよく御承知のはずだと存ずるのであります。かような点からい
つて
、もしあなたの県の
会長
が
全国
の
連合会
の
会長
に
なつ
たとしても、それはた
つた
一人である。その他何十という
地区
の
連合会
の
人々
がその
理事
になり、会員になる。しかも重大な
責任
を持つことに必ずなるであろうと思うのであります。これらが
自分
の
立場
を利用し、
自分
の
権力
を利用して、ほしいままの
行動
をと
つて
行くということならば、どこにその秩序と
漁民運動
ができ得るか、ゆえにさようなことに
なつ
た場合に
農林大臣
が
許可
を取消すということは、一番重大な問題であろうと私は思う。この
農林大臣
の
許可
の取消しという字句がなか
つた
ならば、われわれがこの四項目によ
つて
、官庁の正しい
行き方
をして行こうという
農林大臣
の
許可
という問題が骨抜きになることだと私は信ずるのであります。こういう点を十分御勘考願いたいと存ずるのであります。
世の中
は決して正しい者ばかりはおりません。私がいつか申し上げたように、目明き千人、盲千人、ばか八千人。こういうのが
世の中
で盲千人、ばか八千人を指導するのにきわめて巧妙な手段をと
つて
やるものであります。こういう点を十分お
考え
を願いたいと存じます。現に
水産庁
において、あの
宮城
県の
県漁連
に対してどういう
行動
をと
つて
おるか。
宮城
県とはどういう県であるか。
北海道
に対して出漁するときに、彼らは一番違反を行う県である。しかもこのたびの北洋
漁業
に出漁した際においても、塩の五百俵も千俵も積んで行かなければならぬという
理由
がどこにある。これが
宮城
県の
漁民
ではな
いか
。これらを指導しておるのがあの
宮城
県の
連合会
の
会長
であります。これらがどういう
行動
をと
つて
おるか。
単協
と争いまでして北洋を自己の
事業
の中に入れんとする。また市場においてああいう
行動
をと
つて
おる。これを民主的な
行き方
だと彼は称している。一体だれがこれを是正するか、官庁が是正しなか
つた
ならば、
いか
にどのようなことがあ
つて
も、彼らは反省すべき人物ではない。しかも
連合会
の
会長
の選挙にあた
つて
不信任案を突きつけられておる。一体
漁民運動
をする者が、
漁民
から不信任案を突きつけられるというようなことがあり得べきことであるかな
いか
は、賢明な
小松委員
もよく御承知のはずだと思いますが、かようなことで十分に
漁民運動
ができるか。正しい
漁民運動
であ
つた
ならば、
漁民
みずからが全部こぞ
つて
その
会長
を支持することが私は理の当然だと思う。
行つて
おることが毎度
委員
間においても攻撃されておる。
水産庁
はそれでもなおかつ、どういう
権力
があるのか知らぬけれ
ども
、彼らの言うがままにな
つて
おるような
実態
ではな
いか
。かようなことではいけないというのが私
ども
の一番心配する点でありまして、御了承を願いたいと思います。 第二の点は、私は率直に申し上げたならば、1
全国
の
連合会
をつくるなどと いうことは、まだ時期的には早いと
考え
ておるけれ
ども
、しかしこれは正しい運営ができるならば、われわれはこれに満腔の敬意を表して賛成するものであります。しかしただいままで申し述べた議論のあるが、ごとき
行動
があるがゆえに、ある一部の問題を
農林大臣
の
許可
にするごとによ
つて
、正しい運営を希望するものであります。
小松勇次
10
○
小松委員
提案者
の
松田
君と私とは、本問題については
根本
の理念に相違があります。私はさような意味からいたしまして、これ以上質問する必要もないと存じますから差控えますが、願わくはもし本問題を本日討論し、採決するということであれば、われわれの党においては、まだ党の機関とこの
修正案
についてはいろいろ議を練
つて
おりませんので、しばらく御猶予を願
つて
、しかる後にお願いしたいと思うのであります。このことをお願い申し上げます。
川村善八郎
11
○
川村委員長
暫時休憩いたします。 午前十一時四十八分休憩 ————◇————— 午後零時十八分
開議
川村善八郎
12
○
川村委員長
休憩前に引続き会議を開きます。石原君。
石原圓吉
13
○石原(圓)
委員
前刻以来、
協同組合
法の一部改正について
論議
をせられておりますが、
提案者
の
松田委員
の申されることも非常に
考え
るべき点が多いと思うのであります。また
小松
君の、
民主主義
の
立場
から、政府に権限を持たすことはいけないということも、大いに了承せにやならぬ点だと思うのでありますが、何分にも
経済行為
を
全国
的な団体がやるという場合は。その問題は
全国
の零細なる
漁民
に直接影響を及ぼすことでありまするから、できるだけ慎重にやるべきであると思うのであります。そういう意味合
いか
ら、監督官庁の
許可
、
認可
がいるということは
認可
、
許可
を与える場合には、官庁においても非常に慎重に取扱うべきことであると思うのであります。従
つて
認可
、
許可
を与えた場合には、農林当局には非常な
責任
が生ずると思う。同時に、
認可
した限りには、必ず育成せねばならぬ
一つ
の
責任
と申しますか、義務も発生すると思うのであります。そういう点から、私は、この過渡期には、当分の間
提案者
の
松田
君の
許可
ということも、
納得
をすべき点があると思うのであります。つきましては、この
法律案
が成立して、
全国
的な全
漁連
ができた場合、その実情にかんがみて、この
許可
制を撤廃する時期をなるべく早めるように経営者もしなければならぬと思うのであります。
提案者
が先刻申されるように、あくまでもこの
許可
制は暫定的であ
つて
、団体のできた実情にかんがみて、なるべく早くこの
許可
制を撤廃するということに対して、この見通しが早くつく限りは撤廃に御同意くださるという御
意見
であるかどうかを、
提案者
に一応伺いたいのであります。
松田鐵藏
14
○
松田委員
先ほど申し上げたように、
静岡
県や三重県のようにりつぱな
漁民運動
、
漁業協同組合
の
育成強化
ができているところは、この
制限
の必要はないと思います。ところがいろいろわれわれの心配する点もあり、また石原
委員
のただいまのお説のように、
全国
的にはまだその段階に達していないという
考え
方を持
つて
心配しておられる点もあるので、全
漁民
がかような心構えによ
つて
、一日も早くわれわれの
修正案
の
意見
を体得し、指導者の方々が指導されて
行つた
ならば、われわれはこの
修正案
のように、永久に
農林大臣
の
許可
によらなければならないというような
考え
方は毛頭持
つて
いないのでありまして、できるだけ早くその態勢にな
つて
くれることを希望するものでありそうした場合においてはこの修事案を撤回する用意は十分あることをはつきりここで明言しておきたいと思います。
石原圓吉
15
○石原(圓)
委員
ただいま
松田
提案者
の御
意見
がはつきりしまして、まことにわが意を得たものと思うのであります。この
漁業協同組合法
は一部
修正
ということではなく、全般にわた
つて
大
修正
を加える、むしろつくりかえるということの必要を感じておるものであります。しかしながらこの国会はもう時期も迫
つて
おりますので、次の国会と申しますか、あるいは選挙以後の国会と申しますか、とにかくわれわれ
委員
は、一致団結してこの
協同組合
法を全般的に改正したいという
考え
を持
つて
おるものであります、 なおこれにつけ加えてこの機会に発言させていただきたいのは、
漁業
法の問題であります。
漁業
法にありましては、特に私は
責任
を感じておるのでありますが、これも関係筋の干渉等がなく
なつ
た今日においては、いつときも早く大改正をすべきものが多々あると思うのであります。従
つて
われわれは選挙があ
つて
もなくても、あるいは選挙がある場合はわれわれ全部再びこの国会に出て参
つて
、そしてこの
漁業
法の大改正と
協同組合
法の大改正をする義務があり、
責任
があると思うのであります。この点、次の機会に必ずわれわれ顔をそろえて、この問題の解決をし得るよう
にし
たいということに対する
委員
諸君の御了解を得ておきたいのであります。ついでをも
つて
所見を発言した次第であります。
川村善八郎
16
○
川村委員長
これにて質疑は終了いたしました。 次に本案を討論に付する段階でありますが、別に討論の通告もありませんのでこれを省略し、ただちに採決したいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
川村善八郎
17
○
川村委員長
御異議なしと認め、さよう決します。 これより採決いたします。まず
修正案
について採決いたします。本
修正案
の
通り
決定するに賛成の諸君の御起立を願います。 〔総員起立〕
川村善八郎
18
○
川村委員長
起立総員。よ
つて
修正案
は可決いたしました。 次に
修正
部分を除く原案について採決いたします。ただいま決定いたしました
修正
部分を除く原案に賛成の諸君の御起立を願います。 〔総員起立〕
川村善八郎
19
○
川村委員長
起立総員。よ
つて
本案は満場一致をも
つて
修正
議決いたしました。 なお本案に対する
委員会
報告書の作成につきましては、先例により
委員長
に御一任を願いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
川村善八郎
20
○
川村委員長
御異議なしと認め、そのように決定いたします。
川村善八郎
21
○
川村委員長
この際お諮りいたします。今会期中に当
委員会
に付託または送付されました請願及び陳情書の審査を進めるため、請願及び陳情書審査小
委員会
を設置いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
川村善八郎
22
○
川村委員長
御異議なしと認め、同小
委員会
を設置するに決しました。 引続きお諮りいたします。ただいま設置するに決しました小
委員会
の小
委員
の数は九名とし、小
委員
及び小
委員長
の選任につきましては
委員長
において指名することにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
川村善八郎
23
○
川村委員長
御異議なしと認め、小
委員
の数は九名とし、ただちに小
委員
及び小
委員長
を御指名申し上げます。小
委員
には 石原
圓吉
君 小高
圓吉
君
鈴木
善幸
君
冨永格五郎
君 永田 節君
松田
鐵藏
君
小松
勇次君 林 好次君 佐竹 新市君小
委員長
には
冨永格五郎
君を御指名申し上げます。 ちよつと速記をやめてくだざい。 〔速記中止〕
川村善八郎
24
○
川村委員長
それでは速記を始めてください。 ただいま
鈴木善幸
君外十五名
提出
、
農林漁業組合再建整備法
の一部を改正する
法律案
が本
委員会
に付託になりました。
鈴木善幸
25
○
鈴木
(善)
委員
農林漁業組合再建整備法
の一部を改正する
法律案
の
提案
理由
を
説明
いたします。
農林漁業組合再建整備法
は、第十国会において可決成立を見まして、
法律
第百四十号として昭和二十六年四月七日をも
つて
公布施行されておりますが、これに該当する
組合
は、再建整備計画を樹立して
組合
再建への
努力
をしていることは皆様御承知の
通り
であります。 再建整備の目標といたしておりますのは、第四條に定めてありますように、第一に固定化債権と固定化在庫品を資金化すること、第二に固定資産と欠損金の合計額以上になるまで自己資本を増加することであります。 そこで、この第二の自己資本の増加目標についてでありますが、
再建整備法
の対象とな
つて
いる
漁業協同組合
及び同
連合会
について、次のような不合理な点を生ずるのであります。 たとえば、農林
漁業
資金融通法により、
漁業協同組合
及び同
連合会
に対して、製氷冷凍
施設
等の
設備
資金を
融資
することにな
つて
おりますが、再建整備
組合
が、この
特融
を受けて製氷冷凍
施設
をつくりました場合には、固定資産の額がそれだけ増加しますので、現行の第四條の
趣旨
からいたしますと、五年以内にそれだけ自己資本を増加しなければならないことになり、現状におきましても
相当
多額の増資をしなければならないのに、さらに増加目標が著しく増大する結果、再建整備の目標達成をきわめて困難ならしめるおそれがあります。つきましては、第四條における自己資本の増加額の算定にあたりまして、固定資産の取得または拡充のため
にし
た借入金の残額で返済期限の到来していないものにひとしい金額を差し引くこと
にし
て、再建整備の目標達成を容易ならしめようというのが、この
法律案
の
提案
理由
でございます。 何とぞ慎重御審議の上、すみやかに御賛成あらんことをお願いいたします。
川村善八郎
26
○
川村委員長
次に質疑に入ります。本案について、御質疑があればこれを許します。——別に御質疑もないようでありますので、本案に対する質疑はこれにて終了いたします。 次に本案を討論に付する段階でありますが、別に討論の通告もありませんので、これを省略し、ただちに採決したいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
川村善八郎
27
○
川村委員長
御異議なしと認め、これより本案について採決いたします。本案に賛成の諸君の御起立を願います。 〔総員起立〕
川村善八郎
28
○川村
委員
起立総員。よ
つて
本案は満場一致をもちまして原案の
通り
可決いたしました。 なお本案に対する
委員会
報告書の作成につきましては、先例により
委員長
に御一任を願いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
川村善八郎
29
○
川村委員長
御異議なしと認め、そのように決定いたします。 本日はこの程度にとどめ次会は公報をも
つて
お知らせいたします。散会いたします。 午後零時五十六分散会