運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
1952-02-25 第13回国会 衆議院 水産委員会 第13号
公式Web版
会議録情報
0
昭和
二十七年二月二十五日(月曜日) 午前十一時十五分
開議
出席委員
委員長
川村善八郎
君
理事
小高 熹郎君
理事
田口長治郎
君
理事
永田
節君
理事
林 好次君 石原
圓吉
君 鈴木 善幸君 田渕 光一君
冨永格五郎
君 二階堂 進君 原 健三郎君
松田
鐵藏
君
木村
榮君
委員外
の
出席者
大蔵事務官
(
主税局税関部
長)
北島
武雄
君 大 蔵 技 官 (
主税局税関部
鑑査課長
)
木谷
忠義
君
農林事務官
(
水産庁漁政部
長)
伊東
正義
君
農林事務官
(
水産庁漁政部
経理課長
)
高橋
泰彦
君
農林事務官
(
水産庁生産部
水産課長
)
藤波
良雄
君 農 林 技 官
塚原
慶悟
君
経済安定事務官
(
産業局燃料課
長)
近藤
勝君 專 門 員 杉浦 保吉君 專 門 員 徳久 三種君
—————————————
二月二十三日
関内部落
に漁港築設の
請願
(
冨永格五郎
君紹 介)(第九一六号)
宮野部落
に船入ま築設の
請願
(
冨永格五郎
君紹 介)(第九一七号)
小型機船底
びき
網漁業
被
整理者
の
救済対策確立
に関する
請願
(
田口長治郎
君紹介)(第九一八 号) の審査を本
委員会
に付託された。
—————————————
本日の
会議
に付した事件
漁業用燃料
に関する件
漁業損害補償
に関する件
—————————————
川村善八郎
1
○
川村委員長
これより
水産委員会
を開きます。 皆さんに御
報告
申し上げます。本日
政府委員
並びに
説明員
として、
安本燃料課長近藤勝
君、
大蔵省税関部長北鳥武雄
君、同
鑑査課長木谷忠義
君、
水産庁漁政部長伊東正義
君、
水産庁水産課長藤波良雄
君、同
経理課長高橋泰彦
君、
農林技官塚原慶悟
君が出席しております。
永田節
2
○
永田委員
委員長
にお伺いします。本日
水産庁長官
がお見えにな
つて
いない
理由
はどういうわけでありますか。本
委員会
において取上げて緊急処理しなければならない例の
北洋漁業
問題があるのであります。この問題は、今朝の
新聞
によると一部の業者に決定しているかのごとく発表にな
つて
おるように承
つて
おるのであります。かような重要な問題を前にして、
水産庁長官
飛出席しない
委員会
は
意味
をなさない。かような議事の
運営ぶり
というものについて、私は
川村善八郎
君の人格を疑う。いつの間にさような
委員長
にな
つたの
か。
委員長
は明日
委員会
を開いて、必ず
水産庁長官
を出席させることを誓
つて
もらいたい。
川村善八郎
3
○
川村委員長
ただいま
永田
君の御空言にお答え申し上げます。今朝九時に
水産庁長官
と
連絡
したのでありますが、
水産庁長官
は、日韓問題さらに
司令部
との
連絡
があるので、十時からその方にどうしても出席しなければならないということで、本日の
委員会
には出席できない旨の回答があ
つたの
であります。もちろん明日と言わずごく近い
委員会
に
水産庁長官
を呼びまして、
北洋漁業
問題については
十分審議
を進めたいと考えております。
松田鐵藏
4
○
松田委員
私はあらゆる
法案
及び緊急な問題も、これをあとまわしにしても北洋問題を論議しなければならないと思いますが、何のために
長官
が来なか
つた
か。
長官
が来られないならば
次長
もおるだろうし、
農林大臣
も政務次官もおられる。当
委員会
がいたずらに末梢的な関税問題を取上げて話をしなければならないということがどこにあるか。きよう
長官
または
次長
が来なか
つた
ら、われわれはこれを議論する必要のないものと考えるのでありまして、北洋問題をまず第一に取上げるべきであると考えます。
委員長
においてしかるべく善処されんことを望むものであります。
川村善八郎
5
○
川村委員長
松田
君にお答えいたします。
委員長
において御希望の
通り
善処いたします。 これより
漁業用燃料
に関する件を
議題
とし、
質疑
を許します。
冨永
君。
冨永格五郎
6
○
冨永委員
今
松田委員
から、石油関税問題は末梢的であるという御
発言
がありましたが、私は絶対にそうではないと思います。これは重大な問題であり、しかも
公報
ではつきりとあげてある
議題
であると考えるのであります。従いまして、私はこの
石油関税定率
の
改正
に関しまして
政府当局
に
質疑
をいたしたいと思います。
昭和
二十六年三月三十一日付をも
つて
、
法律
第百十号、
関税定率法
の一部を
改正
する
法律
が施行に相なりましたが、これはこの案の
別表
の五一九号で、
炭化水素油
、
原油
、
重油
及び粗油の一割が、従量税が従価税になる。しかもこれを
附則
において「
関税定率法別表輸入税表
に掲げる物品で、この項の
別表甲号
に掲げるものの
輸入税
は、
昭和
二十七年三月三十一日までの
輸入
については、これを免除し、」こうあり、しかもその
別表甲号
の五一九に、
原油
、
重油
、粗油があげられておるのであります。その
期限
である三月三十一日はもはや来月に差迫
つて
おるのであります。昨年この問題が取上げられたときに、当時私が
委員長
でありましたが、
閣議決定
におきましても、
次官会議
におきましても、この
重要性
を取上げられたのであります。しかもこれを実施することによ
つて国内産油
は三億二千万円、
原油
の
外国輸入品
では四十四億円の
値上り
になり、これが
一般石油関係者
並びに
漁業者方面
には非常に大きな悪
影響
を来すことになるのであります。
北海道関係
でも、きわめて卑近な一例を申し上げますと、たとえば
北海道
の一部分、
道南地方
だけでも約二千万円
程度
の
値上り
を来すことになりまして、
漁民
にと
つて
は
漁業遂行
上きわめて重大な圧力を加えることになるのであります。ところがこの
期限
である三月三十一日も近きに来た
現状
を見ましても、その当時
免税
に
なつ
た
事情
と、私
ども
の判断においては何らかわ
つて
おる
事情
はないのであります。
従つて政府当局
はこれに対して当然
免税
の
処置
をとられているものと考えますが、現在いかなる
事情
にお扱いに相な
つて
おるか、これについて詳細な御
説明
を承
つて
、さらに
質問
いたしたいと思います。
北島武雄
7
○
北島説明員
ただいま御
質問
になりました点でありますが、お説の
通り
現在の
関税定率法
の
別表
、
輸入税表
におきまして
原油
、
重油
及び粗油は従価一〇%の税率とな
つて
おりますが、
附則
におきまして暫定的に
昭和
二十七年三月三十一日まで
免税
という
措置
に相な
つて
おります。この
期限
もお説の
通り
約一箇月後に切れますので、昨年の暮れ
あたり
から、私の方におきまして他の
暫定免税
の品目とともに、あわせて
研究
いたして参
つたの
であります。お説の
通り重油等
につきましては、昨年の
事情
と現在と、
状況
において大差がございませんので、暫定的にさらにもう一年間
免税
するつもりで、
目下手続
を進めております。多分明日の
閣議
におきまして御決定願えましたならば、できるだけ早急に、今月中にも
国会
に提出いたしまして、御
審議
願いたいと存じておるわけであります。
冨永格五郎
8
○
冨永委員
水産庁
にお伺いいたします。今
当局
からの
説明
で、
閣議
で決定する云々とありましたが、現在まで
水産庁
がおとりにな
つて
おる
処置
を一応伺
つて
おきたいと思います。先ほど私が述べました
言葉
の中に、昨年と今年と
免税
する
理由
にかわりがないと申し上げましたが、これはむしろ間違いであ
つて
、今年の方が特に
免税
を考えなければならない
事情下
にある。と申しますのは、御
承知
の
通り
、
日米加漁業條
約の発効によりまして
北洋漁業
が再開されることにも考えられておりまするし、ただ単に
漁業
の面から見てもさような
事情
でありますし、ことに
水産庁当局
は特に御
承知
の
通り
、
運賃プール
が廃止されましてから、遠距離の
地方
では
運賃
の加算さえも重圧にな
つて
おる
実情等
も考えられまして、昨年の
事情
と今年の
事情
と
免税
に関する
理由
がかわらないということはむしろ私の間違いであ
つて
、さらにぜひとも
免税
にしなければならない
事情
があるのですが、
水産庁
は従来までどういう御
折衝
をせられているか、その
経過
について承
つて
おきたいと思います。
藤波良雄
9
○
藤波説明員
お答えいたします。昨年の秋以来、一年間延長の点につきまして各
方面
と
折衝
いたしまして、ただいま
北島部長
から御
説明
のありました
通り
に、あす
閣議決定
をいたし、近く御
審議
を仰げるだろうと思
つて
おります。
林好次
10
○林(好)
委員
ちよ
つと
議題外
でありますが、お伺いいたします。本日
木村委員
の要求によりまして、
水産庁
から出ました
水質
汚涜の
関係
の
資料
を拝見いたしますと、ま
つた
く
資料
にな
つて
いないと私は考えるのであります。このような
資料
を
水産庁
が発表されるということは、かえ
つて
有害になると私は考えるのであります。他県のことは私よくわかりませんが、この
資料
の
内容
を拝見いたしましても、
北海道
の
澱粉工場
の
廃液
の
影響
が百九十二箇所と書いてあります。
北海道
の
澱粉工場
は大体二千
工場
ぐらいございましてそのほとんどが放
河川
に
廃液
を流しておるとい
つた
ような現況であります。従いましてその
廃液
によりまする遡
河漁業
であるとか、あるいは内
水面漁業
に対する
資源保存
上の
影響
というものはまことに大きいのでありますが、この
資料
を拝見いたしますと、ま
つた
く
北海道
で百九十二
筒所
より
澱粉工場
はないように出ておるわけであります。従いまして
水産庁
としては、
水産資源
の
保存
という
見地
からする
水質
汚涜の
関係
に対しましては非常に無関心であると、このように私は考えるのであります。特にまた
水質
汚涜の
関係
におきまして、かりに
農林省
の
農政課あたり
に参りますと、はたして
澱粉
の
廃液
などが
水産
にそんなに
影響
があるのかというようなことを伺うのでありまして、ま
つた
く各
関係官庁
の縦横の
連絡
がさつぱりないということがはつきり認められるわけであります。
陸上
の
産業
も重要ではありますけれ
ども
、やはり
水産資源
の維持、培養ということも、
日本
の
経済再建
にまことに重要な役割を占めておるのでありまして、やはり
陸上
の
産業
と
水産資源
の
保存
というものは並行して行かなければいけない。私
ども
は常にこのように考えておるのでありまするが、
水産庁
におきましては、それらの
調査
に対する
予算措置
も何も講じてない。そして今日いただきましたこの
資料
を見ましても、ま
つた
く
資料
にな
つて
いない。こういうことであります。今後
水産庁
といたしましては、この
水質
汚涜の
関係
につきましてどのような御
方針
でお進みになりますか、ひ
とつ
ぜひ信念のある御
答弁
をいただきたい、このように考えるのであります。
伊東正義
11
○
伊東説明員
お答えいたします。
資料
が非常に不満だという
お話
でございますが、おそらく出しました
資料
は、二十六年度のものがなくて二十五年度までをまとめて出したのではなかろうかと思います。御説の点の
工場
の数が若干違
つて
おるということでありますが、その年度の食い違いがあるのじやないかと思います。
資料
の
不備
の点はここであやまります。 それから
水質
汚涜の問題について
基本的態度
はどうかという御
質問
でありますが、これは御説の
通り
、私も十何年前
水産局
におりましたときも、
水質
汚涜の
法律
をつくる、つくらぬで大分や
つた
ことを覚えております。その当時から、そういうわけでありまして、まだ現在
関係
の
法律
が十分できておらぬという
状況
であります。これは前の
委員会
でも、たしか
長官
から御
説明
されたかと思うのでありますが、
水産関係
からだけでなくて、もう少し広い
見地
から
水質
汚涜の点を取上げまして、今特に出ております。
パルプ工場
の問題であるとか、これは酸の問題になりましようが、そういういろいろな
工業方円
に対して、もう少し強く、
一般
の
社会性
の
見地
とか、そういう広い面から何とか
対策
を考えて行くのが筋ではないかということで、私
ども
の方といたしましては
厚生省当局
とも
連絡
をと
つて
や
つて
おるという
現状
であります。しかし御説の
通り
、
対策
はいまだ不十分であります。
調査等
につきましても、今
お話
の
通り
、
水質
汚涜だけの
調査費
というものは実はと
つて
おりません。しかしこれは何とかいたしまして、私の方といたしましても、県と
連絡
して、完全な
資料
をつくりまして
水産庁
だけでなくて、ほかの省ともタイ・アップして、これの
被害
を防いで行くというようなことで、進んで行きたいと思
つて
おります。
林好次
12
○林(好)
委員
水産庁
の御意思はよくわかりました。最近
河川法
の一部
改正法律
の
内容
を見ますと、これにも
水質
汚涜の
関係
を織り込んでおるようでありますから、
建設省関係
、あるいは
保健衛生
の
関係
から、もちろん
厚生省
も重要な
関係
があるのでありますし、また
農林省
全体におきましても、いわゆる農地の
関係
もございましようし、そういう
関係省
と
連絡
をとられまして、ぜひ
水質
汚涜の
関係
につきましては完全な
施設
を急速にされるよう善処していただきたいということを切にお願いいたします。
木村榮
13
○
木村
(榮)
委員
今
部長
から
林委員
に御
答弁
があ
つたの
ですが、私たちが伺
つて
おるところによれば、
安本
の
資源調査会
の方からすでに
水質
汚涜防止の
法案
というものをこしらえなければいかぬという
勧告
が出ておるはずなんです。そうい
つた
ものに基いて
水産庁あたり
では具体的なものを
準備
なさ
つて
おるのですか。まだそうい
つた
具体的な
準備
をなさ
つて
おらないのですか。
伊東正義
14
○
伊東説明員
今の
安本
からの
勧告
というような
お話
は
ちよ
つと私存じません。あるいは来ておるかもしれませんし、あるいは来ていないか、そういう
意味
で存じませんと申し上げるのであります。
水質
汚涜の
法律
は
水産庁自身
も前から何度もつく
つて
、日の目を見ずに終
つて
おるのでありますけれ
ども
、今申し上げましたように、いろいろの
方面
からこれをや
つた
方が最後のねらう効果が上るのじやないかということで、
関係者
と
連絡
をして今後や
つて
行きたいというつもりでございます。
木村榮
15
○
木村
(榮)
委員
そこで第十二
国会
を通過いたしました
水産資源保護法
を見ましても、この
保護法
だけあ
つて
も、一方において汚涜の
防止法
とい
つた
ものが発動いたしませんと、ただ單に
被害減少
ということだけで終る
危険性
があると思う。そういう点で両々相ま
つて
資源保護
に当るごときが私は最も望ましい形態ではないかと思う。その先触れといたしまして、
資源保護法
に基いて
農林省関係
の
省令
が細目出まして、
建設大臣
や
通産大臣
との協議によ
つて
いろいろこれをきめて行くという
條項
もございますが、そうい
つた
ことをやるためにも、この具体的な
省令
とい
つた
ようなものが出なければならぬと思うのですが、その点の
準備
は進んでおりますか。まだ具体化していませんか。
伊東正義
16
○
伊東説明員
今
お話
の
通り
、その
保護法
と別途な
水質
汚涜の
法律
と両々相ま
つて
行くのが一番完全だと言われることは、私同意見であります。
単独省令
をつく
つて
おるかという
お話
でありますが、これはまだ完全なものは
準備
しておりません。しかしこれも
単独省令
は考えなければならない。先ほど申し上げましたように、
建設省
の
関係
、それから通産省の
関係
とか、この点はいろいろ問題があります。それでわれわれとしましても十分相談してやりたいというふうに考えております。
木村榮
17
○
木村
(榮)
委員
私は
島根
県のいなかの方でありますが、
あすこ
の
日本海沿岸
には、最近
日本パルプ
、
山陽パルプ
という
日本
でも大きい方に所属いたします
工場
ができて、
関係漁罠
の間でたいへん大きな問題にな
つて
おる。ところがその
内容
を見ますと、さつき申し上げましたようないろいろな
国家的見地
から見れば、法的な
不備
から、
漁民側
と
工場関係
とが道義的な
折衝
をするという
程度
である。そこで害を受けます
漁民
はただ団結して闘う。しかし
工場
の方がそうい
つた
ものを無視して強行すれば、問題は混乱するだけで、なかなか解決しないというのが
現状
であります。そうい
つた
現状
から見ますと、
農林省関係
の方でそうい
つた
ものに
一つ
の目標を與え、早急に解決つけるような
方法
を御考慮にならぬと、問題は解決しないと思うのです。さつきの御
答弁
では、
研究
中だと盛んに言われましたが、今日は
研究
の
段階
ではなく、
現実
の
段階
に入
つて
おるわけであります。この点私が申し上げなくても、各地の情勢はよく御
承知
だと思いますので、早く手を打つように、今
国会
の間にはぜひ出してもらいたいと思うのですが、その
準備
はできると解釈して、ようございますか。
伊東正義
18
○
伊東説明員
これが問題にな
つて
おりましたのは数十年来であります。
お話
の
通り
、談合といいますか、
話合い
といいますか、これは
言葉
の問題ですが、
漁民
の側と
工場
、県とが従来も
話合い
だけでや
つて
行くという、非常に妙な形でこの問題を解決して参
つた
ことは確かなんであります。われわれもそういうのでなく、何とかもう少し筋の
通つた
、
ぴつしやりした法律
なんかでやりたいということで、
農林省
としては、ずつと前からそういう
態度
をと
つて
おるのでありますが、それが
現実
にできずに参りましたのが
現状
であります。たとえば
水質
汚涜の
法律
を今
国会
中になるべく出してもらいたいという
お話
でありますが、その点は今の
段階
では、ここで今
国会
中に出せますというお約束はできませんので、これはやはり長年の問題でありましてもう少し検討してから、お答えいたしたいと思います。
木村榮
19
○
木村
(榮)
委員
これは
長官
その他
大臣
に聞くことですが、きようは
長官
が来ておりませんから、あらかじめの
予備知識
として承
つて
おきたいのであります。それは
連合国軍
による
演習等
による
被害補償
の問題であります。
行政協定
が成立いたしました後における
損害補償
の
やり方
と、今までの
やり方
とは違
つて
来るのではないかと思いますが、その点
水産庁
の方で今まで御検討なさ
つた
ことがあるかどうか。
伊東正義
20
○
伊東説明員
その点はまだ
行政協定
の
内容
がわか
つて
おりません、今お配りしました二億九千万足らずの金についてこの前
大蔵省
と
折衝
したときに、来年の
やり方
はどうするかということで、
大蔵省
とも
話合つたの
でありますが、
向う
もまだわからぬ。今までは
大蔵省
を通し、
特別調達庁
を通して、
終戦処理費
から出てお
つた
という
状況
であります。
行政協定
の
内容
はわれわれにはさつぱりわからぬのでありますが、
新聞等
に
委員会
だというようなことが出ておりますが、これは
新聞
でありますから
ちよ
つとわかりません。そういうものでもできれば、そこで御相談になるのか、今のところ事務的には、
大蔵省
に聞きましても
向う
の
答弁
はわからぬ。外務省に聞きましてもわからぬということにな
つて
おりますので、その点は
ちよ
つと今お答えいたしかねます。
川村善八郎
21
○
川村委員長
水産庁
の
高橋経理課長
より、
連合国
の
演習
による
損害補償
について
発言
を求められております。この際これを許します。
高橋泰彦
22
○
高橋説明員
連合国軍
の
演習等
により
漁業者
のこうむる
損害補償
について
報告
申し上げます。 今までの
経過
について
簡單
に申し上げますと、
昭和
二十一年以来
連合国軍
の
演習区域
が設定されまして、その
演習区域
においては
演習中立入り
が
禁止
されておりますので、
関係漁業者
の
生産
が減少いたし、生活に脅威を與えるようにな
つたの
であります。
政府
はこれらの
漁業者
のこうむる
損害
を
補償
し、その生計を維持させるために、この場合国費をも
つて
演習
により制限された
漁業
の
損害
を
補償
することを決定いたしまして、
昭和
二十五年度におきましては、
昭和
二十一年より
昭和
二十四年までを一括して約一億二千四百万円を
補正予算終戦処理費
として計上いたしまして、
関係漁業者
に
交付
したのでございます。これが従来までの
経過
でございます。
昭和
二十六年度の当初
予算
では五千万円ほど計上されてお
つたの
でありますが、これでは不十分でありますので、
関係当局
といろいろ
折衝
いたしまして、過日事務的にある
程度
解決いたし、
昭和
二十六年度の
補正予算
をも
つて
総額二億八千八百万円を支出する了解を得たのであります。 その
内容
の大略を申し上げますと、まずこの二億八千八百万円は、
昭和
二十五年度と
昭和
二十六年度における
連合軍
の
演習
による
損得補償
であることでございます。次の点は、これは従来
措置
しなか
つたの
でございますが、
一定水面
の立入り
禁止
と各種の
施設
による航行の
禁止
などのため漁場の使用を制限されたことによる
損害
についても、このたび新しく
補償
する道を開いたのであります。
従つて
この
一般
の
施設
による
損害
の
補償
につきましては、
昭和
二十一年度から
昭和
二十六年度に至るまでの期間におけるものを計上したのでございます。この二億八千八百万円については、去る二十二日
関係
県の
係官
に集合していただき、
特別調達庁
の
関係係官
並びに
水産庁
の
関係係官
との間に
合同会議
を開きまして、ただいまお手元に配付した
資料
にありますように、
補償金
の
配分
について大体
話がま
とま
つた
わけでございます。その
内容
を
簡單
に申し上げますと、
北海道
では百三十万円、場所は門別、
勇拂
。青森県千六百六万円、関根、三沢、高館。茨城県三千六百万円、水戸、
中部本州
、
片貝
。千葉県九千七百三万円、
片貝富津
。東京都八百二万円、
大野原
島。神奈川県九百四十二万円、長井、茅ヶ崎。静岡県百三十二万円、
大野原
島。大阪府百四十万円、浜寺。兵庫県二百二十四万円、神戸。鳥取県百五十一万円、
美保
、これは二箇所ございます。
島根
県千七百六十三万円、
美保
、米子二区。山口県千九万円、
姫小島
、徳山。福岡県三千百六十七万円、築城、芦屋、粕屋。佐賀県八十二万円、唐津。長崎県五千二百三十六万円、大村、鳥百島、佐世保、海栗島、
豆酸崎
。鹿児島県百十三万円、鳥島。計二億八千八百万円。以上でございます。
川村善八郎
23
○
川村委員長
ただいま
高橋経理課長
から
報告
があ
つたの
でありますが、これについて
質疑
があれば許します。
木村榮
24
○
木村
(榮)
委員
この
被害額
その他についてはいろいろ問題があるので、また
長官
がおいでのときに
質問
したいと思いますが、
一つ
だけ承
つて
おきたい点は、きよういただきました
損失補償金
の
交付要綱
で、
交付
の
方法
は大体明示してありますが、いよいよ受け取
つて
からの各
漁民
や
船主
の
配分方法
については、
水産庁
としてどのような御
指導
をなさる
方針
か、承
つて
おきたいと思います。なぜそういうことを申し上げるかというと、この前九十九里浜の
損害補償
のときに、
あすこ
では大体七千五百万円ほ
ども
ら
つて
おりますが、この
配分方法
を見ますと、
船主
が一人当り大体四十万円見当、漁夫が一人平均千八百円くらいにな
つて
おりますが、その中にはた
つた
九円五十銭くらいしかもらわなか
つた
という、ま
つた
くうそのようなことがほんとうにあ
つた
わけです。片方では揚繰
不漁対策委員会
とい
つた
ようなものができて、そこへ
運動資金
と称して三百万円くらいの金が流れて
行つた
ということがあ
つた
わけです。だからこの
配分方法
についても、
水産庁
としては
要綱
みたいなものをこしらえて、公平というか、
実情
に即した
配分方法
をやるようなお考えはございませんか。
高橋泰彦
25
○
高橋説明員
この
補償金
の
配分方法
につきましては、原則として
地方
庁の方にまかせてございますが、ただいま御
指摘
のようなことにもなりかねないことでございますので、私
ども
としては、十分今後の
やり方
についていろいろ県から
報告
を求め、
指導
もして参りたいと思
つて
おります。ただいまの問題につきましては、
経営者
と労務者につきまして、各個人から
一定
の様式に基づいて
申請書
を出させるというふうにして、御
指摘
のようなことがなるべく起らないように
指導
したいと思
つて
おります。
木村榮
26
○
木村
(榮)
委員
今ここに書いてあるようなものを出す場合に、末端における明細な
配分表
というようなものを出させて整備しないと、
ただ軍
にどんどん出すだけでは、一部のボスなんかによ
つて
それがか
つて
に消費されるという
危険性
がありますから、そうい
つた
点は十分御考慮願いたいと思います。
川村善八郎
27
○
川村委員長
本日はこの
程度
にとどめ、
次会
は
公報
をも
つて
お知らせ申し上げます。 本日はこれにて散会いたします。 午前十一時四十九分散会