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井之口委員 国民外交の時代でありまして、これが決定されてから発表されるということになれば、
日本の
国民の生活に非常に重大な影響を持つのであります。富士山が半分とられるというようなことはもうすでに発表にな
つておるのでありまするから、もし
海上保安庁としてやはり
国民全体の
利益を
考えるならば、あらかじめそういうものは発表して輿論にも訴え、そうして折衝は強い折衝をするというふうなことが願わしいのであります。
さてもう一つ最後にお聞きしたいのは、マッカーサー・ラインは北海道とすれすれの点を通
つております。そうしてあれによると歯舞並びに色丹はマッカーサー・ラインの外に出てお
つたようであります。今この点をマッカーサー・ラインが撤廃になるといたしますならば、あの辺に対して
海上保安庁の見解並びに
警備の
状態はどうな
つておるか、これはあくまでも
日本の領土であるという主張をも
つてこれに臨まれているのかどうか、もしそういうことになりますると、これは非常に戦争を誘発するところの大きな問題を引起すことになるのでありますが、千島の帰属は
アメリカの主張によ
つて、ポツダム宣言、ヤルタ協定その他の協定によ
つて、すでに
アメリカ自身があの帰属を設定し、そうしてマッカーサーが
日本に来ると同時に、マッカーサー・ラインを引いてそのマッカーサー・ラインの外に色丹並びに歯舞を出しているようであります。この点について
責任ある大臣の御答弁が願いたいと思います。