○田渕
委員 あなたはそうなんですよ。
予算を組んで、その
予算の執行者は、まず
建設省に例をとるならば、
地方建設局長が
予算の執行者で、その地区の一切の金銭上、会計上の支出負担行為の
責任者だと私も
考えておる。ただこれが
山口県の
責任であるか、中国財務局の
責任であるか、建設本省の
管理局長の
責任であるか、
大蔵省の管財局長の
責任であるか、こういう点をわれわれは調べて行
つて、そこに法的な欠陥があればそれを除いて行こうというのがねらいであり、またこういう
ようなことがどうして行われるかということは、われわれも想像がついております。これはくもの巣みたいなもので、あらゆるものが入り組んで
責任のなすりつこをしておる、それが結局こういう
事態を起して来るので、こういうことが今日私は日本全国にたくさんあると思う。これは県の実態である、こうつつ込んで行くと、県は
建設省が
委任をしたのだと言う。
建設省へ行くと、
委任事項の
通りに県がやらなか
つたと言
つて、結局国会がぐるぐるまわりされるということにな
つたら、国民は税金を払う気にはなりません。そこで本年の八千五百二十七億の
予算の執行上、かりに
建設省の建設局に例をとるならば、不実なことをしたというのが国会の会計検査
報告に表われて来るのは三年後である。ところが三年後には、その人はどこかへ行
つてしま
つているということで、会計
法規というものはできているが、私個人は会計検査院なんて認めておらぬ、あんなふしだらなやつは認めておらぬ。会計検査院に行くと見のがされて、不届きな計算ばかりで、厖大な
資料になるからとい
つて、リーダーズ・ダイジェストくらいの一巻の
資料しか国会に出して来ない。国会は国権の最高
機関であるから、この会計検査院のやり方に対してああせいこうせいと言うこともできまし
ようけれ
ども、三年後でなければ現在の会計検査院の
制度ではできない。あなたが今言う
ように、会計検査院が見ているたろう——この会計検査院の検査に行くものは、みんな
大蔵省の系統から来ている。そこで、たとえば専売公社の問題でも、不当な財産の措置をしておるから、あの佐藤会計検査院長はここで陳謝をして、今度は会計検査院で職組から文句を言われると、まことに相済まぬということを言
つたという
ようなことが雑誌に発表されている。局長あるいは会計検査院長、これらには官舎も与えられるでありまし
よう。自動車も与えられるでありまし
よう。恩給もついていまし
よう。退職すれば退職金もとれる。じつとしてうまいこと言
つて、ずるずるしておる。これで迷惑をしているのは国民であ
つて、税金をとられ、払わなければ差押えを食う、これではま
つたく税金を払う気持がなくなる。そこで
責任の帰趨をどこへ持
つて行くかというと、あなたは会計検査院になすりつける。結果において会計検査を調べるのが三年先た。とにかくわれされはこういう
ようなことを熱心にや
つて、
行政機構の改革をや
つて行かなければならぬけれ
ども、この問題に対してあなたが、会計検査院が指摘したら
責任を負うということでは、私は納得ができない。まだ仮定で
結論が出ておらないというかもわからぬが、いやしくも国権の最高
機関である国会が、全国の
行政機構の欠陥を追究して
制度の改革をし
ようと、夜七時ごろまで熱意をも
つてや
つているのは、要するにお互いの税金を軽くつし
ようということにあるので、われわれがどこに欠陥があるだろうとや
つていることに対して、あなた方は官僚として、もつと国民の完全なる公僕として、こういう点は悪いと思いますからこう直されたらよいではありませんか、これは私の推定では、
山口県が
委任行為違反をしているから悪いということをおつしや
つても、
山口県は
損害賠償はよこさないと、もつと積極的な御協力が願える御
証言ができませんか。会計検査
報告をやるのは三年先である。二年後のことを国会に
報告して、国会が決算
委員会でやるということに
なつている。われわれはこの問題をもつと速急にやりたいというだけで、別に局長に対して怨恨私怨、何もあるわけではありません。何とかして、こういう不正の行われない
ような
方法をここに見出したいという熱意からでありますから、この
責任は
山口県にあるか、中国
地方財務局長にあるか、
建設省の
管理局長にあるか、
大蔵省の管財局長にあるかこの点あなたに気づいた点があれば教えていただきたいというのが、私の念願するところであります。もし御回答ができなければ、これに対してお気づきの点をおひまのとき
資料ででも出していただけますか。すべてのものを扱う実権を持
つているのは、大臣ではなくて局長である。全国の各省の局長が国家再建のためにほんとうに心から立
つて挺身しなか
つたならば、国の財政面は立て直らむと思う。ことに独立後いろいろ
機構の改革があると思うが、率直に言
つていただきたい、言えなければ
資料を出していただいてもけつこうであります。われわれの念願するところはそこであります。どうぞはき違いのない
ように。