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丸山委員 ただいまの松谷
委員の御
意見、非常にごもつとものように
考えられますが、私先ほど
発言いたしました
引揚援護庁をこの年度内、来年四月に至るまでということをちよつと申し上げた理由は、先般も小
委員会あるいは
委員会等におきまして、引揚げ援護問題、あるいは
遺家族援護に関する件等々を討議いたしました。それから得たわれわれの知識によりますと、大体において公債の交付は本年八月に行われる、その後の
遺家族の権利の裁定等は、ほぼ本年度内において完了するだろうということであります。ただ、今後残される問題は、非常に複雑になりまして、裁判を必要とするような事件も起
つて来るかもしれませんので、若干そういう
事務が残るのじやないかと思うのでありますが、そういうものは、どちらかというと、全体の
遺家族等の数から見れば、比較的少数であ
つて、しかもむずかしいことはむずかしいが、それは裁判を要するようなものだと思いますし、直接
厚生省の
仕事としては、確定した者に対して支給するというようなことが行われると思います。実際の
事務処理は、大体この十二月までに
仕事が終るのじやないかという見通しを持ちましたので、私がか
つてに来年三月までということを申し上げた理由は、そこにあ
つたのであります。おそらくその線でできるのじやないかと思います。私の申し上げた理由は、そういうわけであります。
それから、
環境衛生部の問題に私が触れなか
つたのは、
環境衛生部については、先ほど御
答弁がありましたように、動けだ動く、動かなければ動かないものであるということでございましたが、要するにこれは人の問題であると思います。その人を得るかいなかによ
つて、その運営がうくま行くか行かぬかということで、
機構の問題よりその人を得るということだろうと思います。
従つて、その
意味において、私は
組織を変更するということに対しては、大して怪しまないで、そのことを申し上げなか
つたのであります。あまり
政府の代弁をいたしたいとは思いませんが、
行政機構改革というものは、常に摩擦を生ずるのが今までの例で、完全に成功した例は、ないといわれておるのであります。大体へ員
整理の場合は、下級官吏を
整理するより、上級官吏を
整理する方が、私は正しいと思います。そういう
意味において、
局長、
部長というような方面、大きな頭の方を
整理して、末端
人員を
整理することは望ましくないという、これが私の信念でございます。そういう
意味から、こういうように二人か三人でも、各省で減らして行つたならば、やはりその目的を達するのじやないかというような
考えから、これに触れなか
つたのでありますから、御了承を願いたいと思います。