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安田政府委員 地域差をつけることがいいかどうかということについて、
岡委員のお
考えは、
地域差をつけない方がいいというふうに私は承
つたのであります。実は十円五十銭、十一円五十銭、十二円五十銭という三段階の案を、
中立委員の側から出されましたにつきましては、二十四年の九月の医療経営
調査の資料に基きまして、市部でありますとか、郡部でありますとか、あるいは都市の
関係をわけて、内容を検討してみたわけであります。そういたしますと、やはり郡部の方が負担がかからないという数字が出て来たのでありまして、その結果そういうわけ方をいたしたわけでございます。現在の点数
単価制度におきまして、医者の生計費というものをCPSの二割増しというような形で見ておりますと、結局その生計費が安くかかるか、高くかかるかというようなことは、やはり一つの
地域差を設けるりつぱな理由になり得るのじや告ないかというふうに思います。現に各地方におきますところの国民健康保険の
単価のきめ方等におきましても、十円ときめられましても、いなかでは七円であり八円であり、あるいは九円でや
つておるところもございます、これらはやはり医者の生活と申しますか、そうい
つた面におきまして、都市の生活と若干違
つたものがある。詳しく申しますと、あるいは目に見えぬいろいろなものがあるかと思いますけれ
ども、そうい
つたものがありまして、そうい
つた差が実際上出てきておるのではないか、こういうふうに私
どもは
考えております。それから物価指数なんかを見ましても、大体第一段階を九五から一〇〇までの間とし、第二段階を九〇から九五までとするというように
考えてみましても、あの物価指数は、町村はほとんど入
つていなか
つたと思いますけれ
ども、それでも六〇幾つから一〇〇までの差があるのであります。そうい
つたような
関係から、きわめて正確にいえば、地方々々によ
つて違うのがいいかと思うのでありますが、しかしいろいろ事務の
関係その他からいいまして、そうやたらに
地域差を設けられても困りますので、せいぜい二段階か三段階が適当ではないかと思
つております。