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林議長 去る二十一日の本
会議散会後、
野党各派の方々が
議長室に来られまして、定足を欠いたまま
開会をしたということは何事か、それから、
記名投票を
要求したのに無視したのはなぜか、さらに、かかる一方
的運営をすることは、
国会みずからの
民主化を阻害するものであるが、
議長はいかなる考えを持
つておるかとの
抗議をしておいでにな
つたのであります。私は、定足数は十分ありと信じて
開会をいたしましたということと、それから、
記名投票の
要求もあの場合取上げるわけに行かなかつた、それから、一方
的運営にな
つたのは、
各派が
欠席されていたため、やむを得なかつたことを御説明いたしました。ところが、
国会の
運営がこの
ように与党が圧追的であれば、
野党としては、結局
事ごとに対立を激化しておもしろからざる結果にな
つて、国民の信を失墜して行くが、これに対して
議長は今後公正円満なる
議事運営をはかるためには、いかなる態度で臨まれんとするか、
お答えをいた、だきたいということであ
つたのであります。そこで
議長といたしましては、本日の
会議は、
議院運営委員会で事前に円満に
話合いがつかず、
委員会の
決定のまま開いた、
野党側の
欠席のあ
つたのに
開会をしたため、
抗議の出る
ようにな
つたのは遺憾であるが、将来は
各派に十分な御了解ができる
ように盡力いたしたい、と
お答えをいたしました。一部の新聞に出ております
ように、
議長といたしましては、わび状とか
陳謝文をお渡しいたしたのではないのであります。つきましては、今後諸君の十分なる御理解と御協力によりまして、本院の
議事を進められる
ように、切に私からもお願い申し上げたいと考えるわけであります。