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1952-05-06 第13回国会 衆議院 議院運営委員会 第43号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和二十七年五月六日(火曜日)     午後零時二十七分開議  出席委員    委員長 石田 博英君    理事 倉石 忠雄君 理事 福永 健司君    理事 土井 直作君    岡延右エ門君       押谷 富三君    鹿野 彦吉君       菅家 喜六君    島田 末信君       高塩 三郎君    田中  元君       田渕 光一君    中川 俊思君      橋本登美三郎君    柳澤 義男君       石田 一松君    椎熊 三郎君       長谷川四郎君    松井 政吉君       梨木作次郎君    林  百郎君  委員外出席者         議     長 林  讓治君         副  議  長 岩本 信行君         議     員 久保田鶴松君         議     員 岡田 春夫君         議     員 寺崎  覺君         事 務 総 長 大池  眞君     ――――――――――――― 本日の会議に付した事件  公聽会開会承認要求の件  回付案取扱いの件  緊急質問取扱いの件  決議案取扱いの件  本日の本会議議事に関する件     ―――――――――――――
  2. 石田博英

    石田委員長 これより本日の運営委員会を開会いたします。  最初に、公聽会開会承認要求の件を議題にいたします。事務総長より御説明を願います。
  3. 大池眞

    大池事務総長 地方行政委員会から、地方自治法の一部改正法律案が今かかつておりますので、それについて公聴会を開きたいという申出があります。これについて御協議を願いたいと思います。
  4. 石田博英

    石田委員長 これは慣例上、許可するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 石田博英

    石田委員長 許可することに決定いたします。
  6. 石田博英

    石田委員長 次に、会期延長の件の取扱い議題にいたします。事務総長より御説明を願います。
  7. 大池眞

    大池事務総長 これは先般衆議院の方で、会期を三十日間延期することに御決定を願いまして、参議院側議長から議長協議をいたしておりました。ところが参議院もこれに異存なしという返答がございましたので、従いまして会期延長について、本日議事日程に上げておいた次第でございます。一応その点を御報告申し上げまして、あとから取扱いについては、どの時期がいいかということを御相談願いたいと思います。
  8. 石田博英

    石田委員長 これを本日の本会議に、ただいまの報告通り、上程するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。
  10. 石田博英

    石田委員長 次に、回付案取扱いの件を議題にいたします。事務総長の御説明を願います。
  11. 大池眞

    大池事務総長 回付案は、本日の参議院議事日程に載つております分で、こちらへ回付される予定なつております法律案が二つあります。ポツダム宣言受諾に伴い発する命令に関する件に基く法務関係命令措置に関する法律案、それと日本国アメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基く行政協定に伴う刑事特別法案、この二案が、参議院修正を経まして衆議院回付される予定なつております。その修正箇所は、きわめて事務的な面だけでございます。日本国アメリカ合衆国との間の安全保障條約第三條に基く行政協定に伴う刑事特別法案の方は、「安全保障條約の効力発生の日から施行する。」という附則がそのままになつていたのでありますが、すでにその当日が過ぎ去つてしまつた関係から、発効の当日ということができませんので、「公布の日から、」このように修正して回付をされて来るわけであります。最初ポツダム宣言受諾に伴い発する命令に関する件に基く法務関係命令措置に関する法律案の方は、條文の中に「効力発生の日以後も、」云々という字句が入つておりますが、その効力発生の目ということは、すでに以後になつておりますから不必要になつたので、そこだけ削除されております。従つて附則の方も、発効の日が公布の日に改まつております。従いまして、も上これが参りましたならば、事務的な面だけの修正でございますので、本日でも緊急上程をしていただければけつこうかと思います。
  12. 石田博英

    石田委員長 この二件は、参議院から修正回付せられましたならば、本日の本会議に上程することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  13. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。
  14. 椎熊三郎

    椎熊委員 この刑事特別法の方は、わが党はこの法案内容反対したわけですから……。
  15. 石田博英

    石田委員長 賛否は別でございます。
  16. 石田博英

    石田委員長 次に、木村国務大臣から発言通告があります。これについて御協議を願います。事務総長から御説明を願います。
  17. 大池眞

    大池事務総長 先日のメーデー騒擾事件について、木村法務総裁が本日衆議院において報告をいたしたい、その意味発言通告がございます。つきましては、その発言時期等、いずれ本日の議事について御協議を願いたいと思つております。
  18. 石田博英

    石田委員長 ただいま事務総長から説明のありました木村法務総裁の本日の本会議における発言を許可するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  19. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。
  20. 石田博英

    石田委員長 次に緊急質問取扱い議題にいたします。事務総長から、ただいままで提出せられております緊急質問について御説明を願います。
  21. 大池眞

    大池事務総長 お手元に配付してあると思いますが、法務総裁発言があるということがわかつておりません関係から、メーデー騒擾事件に関する緊急質問、これに関連したものが改進党の森山欽司君と、共産党の風早八十二君、それから社発党前田種男君、自由党中川俊思君労農党岡田春夫君、社会党二十三控室八百板正君、この各党から、これに関連した緊急質問が六件出ております。それと共産党田中堯平君から、平和條発効に伴う政令第三二五号違反者即時釈放並びに日本共産党幹部逮捕取消に関する緊急質問、こういう一つ別なものが出ております。
  22. 石田博英

    石田委員長 田中堯平君のは別に御協議をすることにいたしまして、最初に、皇居前広場における騒擾事件についての緊急質問取扱いを御協議申し上げたいと思います。これは、国務大臣からこの件に関する発言を求められまして、それを許すことに決定をいたしておるのでありますから、緊急質問としては御撤回を願いまして、国務大臣発言に対する質疑として取扱う方が適当だと思いますが、いかがでしようか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  23. 石田博英

    石田委員長 それではさようにいたします。従つて手元にあります緊急質問の中で、第三番目の田中堯平君提出されたものを除いたものは、全部御撤回といたします。  次に国務大臣に対する質疑取扱い議題にいたします。
  24. 椎熊三郎

    椎熊委員 国務大臣発言に対する質問ですから、各党それぞれの立場もありましようし、事件をながめる角度も違つておりますから、大体いつもの国務大臣に対する質疑と同様な扱いにしてもらいたいと思います。具体的に言うと、わが党からも出ておるし、社会党からも出ておる、共産党からも出ておる。これらの会派はいずれも発言権を持つていて、当然発言機会を有する会派ですから、これらから出ておる質疑は、当然許すべきであるということです。
  25. 石田博英

    石田委員長 ただいまの椎熊君の御提案は、自由党――改進党、社会党共産党これらの諸君に対して国務大臣に対する質疑を許せという申出であります。この椎熊君の御提案議題にいたしますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  26. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。  質疑の時間は十分以内程度でいかがですか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  27. 石田博英

    石田委員長 それでは質疑の時間は十分以内といたします。  次に残つております田中堯平君提出緊急質問取扱い議題にいたします。
  28. 林百郎

    ○林(百)委員 この問題は、われわれの立場から言うと、占領政策が終了したのでありますから、占領政策に基く一切の政治的な犯人というものは即時釈放しなければならない、ことに恩赦に関しては、こういう者こそほんとうは恩赦にすべきものだと考えます。そういう立場から、政府の責任並びに今後の措置を問いたいというのが緊急質問の本旨でありますが、本日はメーデーの問題で本会議の実質的な重要部分が全部満たされると思いますから、保留にしておきまして、次会にひとつこの問題を諸君と相談したいと思います。
  29. 石田博英

    石田委員長 田中堯平君緊急質問は、保留という申出があります。これを認めるに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  30. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。  なお、すでに提案理由説明は承りましたから、次会提案理由説明は承りません。     ―――――――――――――
  31. 石田博英

    石田委員長 次に、決議案取扱い議題にいたします。決議案は三つ出ておりますが、領土に関する決議案、これは本日は保留いたします。  次に共産党井之口政雄君から、先般教育施設復原確保に関する決議案というのが提出せられております。なお本日、同様の教育施設復原確保に関する決議案というのが、甲木保君外二十三名より、文部委員会共産党を除く各派の共同提L案で出ております。この二件が出ておりますので、この取扱い議題にいたします。
  32. 大池眞

    大池事務総長 これは、この前もこれに似たような決議案が出たことがありますが、逐次上程いたしまして、中身は大体同じでございますから、一案がきまりますれば、他の一案の方は議決不要ということになります。従いましてそういう取扱いでよければ、どれを先にやるかをおきめ願えればよいと思います。
  33. 椎熊三郎

    椎熊委員 甲木君が出しておるのは、共産党を除く他の会派全部が一致した文部委員会での成案ですから、共産党単独で出しておるものより優先的に扱うべきであると思います。それをやつて、それが議決されれば、次のものは不要になると思いますから、こういう扱いにしてもらいたいと思います。
  34. 石田博英

    石田委員長 ただいま椎熊君から、甲木君のを先にせよという御提案がありました。
  35. 林百郎

    ○林(百)委員 決議番号を見ますと、私の方のが先に出ておるようでございます。しかし椎熊君の言うように、内容からいつて優先的に扱うべきものであるということなら、順序はそれでけつこうですが、ただ決議に名前を出していないからということで、われわれの立場を明らかにする機会は失うべきものでないと思います。賛成にしても反対にしても、われわれの立場を明らかにする機会を与えてもらえば、どちらを先にしても、その問題についてはこだわりません。
  36. 石田博英

    石田委員長 立場採決で明らかになります。
  37. 林百郎

    ○林(百)委員 採決についての内容です。そうでなければ、やはり提出した順序を尊重してもらいたい。
  38. 石田博英

    石田委員長 椎熊君の提案された、甲木保君外二十三名の提出にかかるものを先議するということについては御異議がないようですから、さよう決定いたします。  次にこの決議案取扱い方、すなわち発言等取扱い方を議題にいたします。趣旨弁明は岡君がおやりだそうでございます。
  39. 椎熊三郎

    椎熊委員 これは、各党すでに内容等も非常に真剣に検討した問題でありますし、一致した見解を持つておりますから、討論は必要としないと思います。従つて趣旨弁明を聞いて、ただちに討論を省略して採決していただきたい。
  40. 石田博英

    石田委員長 椎熊君から討論省略申出がありました。
  41. 林百郎

    ○林(百)委員 実はこの問題は、私の方では、きよう初めて私の方以外の決議案を見たのであります。大体今ちよつと見ますと、別に反対することはないようでございますが、一応党に帰つて相談しなければならないと思います。できれば次会にしてもらつて、私の方も検討したいと思いますが、どうしてもきよう上程しなければならないのですか。
  42. 石田一松

    石田(一)委員 今、林君からのお話ですが、読んでみても同じです。だから、共産党意思表示ができればとおつしやるのですが、このあと議長が、何々君外何名からこれと同じような決議案提出されておりますが、今これが決定したので、それは議決不要になりましたという宣言がある。共産党と言わなくても、井之口君から出たということを言われるのだから、その点意思表示はできるのだから、いいじやないですか。
  43. 石田博英

    石田委員長 いかがでしようか、本日これを上程するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  44. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。
  45. 林百郎

    ○林(百)委員 それでは、私の方は多分賛成だと思いますが、念のため党に帰つて賛否態度あとで申し上げたいと思います。
  46. 石田博英

    石田委員長 賛否態度にまで干渉するわけに行きません。賛否態度採決のとき御自由であります。
  47. 石田博英

    石田委員長 次に、本会議議事の件を議題にいたします。
  48. 大池眞

    大池事務総長 そこで本日の本会議議事のことを御報告申し上げますが、日程第一の会期延長の件、これは議会存続期間の問題でございますから、優先的にお取扱いを願いまして、一番最初に、会期三十日間延長の件を議長発議採決を願います。それからその次に法務総裁報告を願いまして、それからただいま御決定になりました自由党以下三政党質疑をお願いする。それから決議案を上程すれば、ちようどいいのではないかと考えております。その間に、先ほど申し上げました回付案が間に合えば、そこに回付案を願いまして、次に日程第二に入つていただく方がいいかと思います。日程第二の耐火建築促進法案、これは建設委員会理事鈴木仙八君が報告をされます。
  49. 林百郎

    ○林(百)委員 採決方法について何か申入れはありませんか。記名投票にしてもらいたいとかいう……。
  50. 大池眞

    大池事務総長 まだございません。日程第三は、農林委員長松浦東介君が報告をされまして、反対討論が三名出ております。それは、社会党石井繁丸君、共産党の竹村奈良一君、社会党二十三控室足鹿覺君、それから賛成討論として自由党河野謙三君、それから改進党の金子與重郎君の予定だそうでございます。
  51. 林百郎

    ○林(百)委員 これは農林委員会では、反対の党で記名投票にするというような申合せがあつたということを聞いております。従つていずれまた場内交渉の方に申し上げますが、もし反対各党が一致して記名投票という希望があれば、記名投票にしてもらうかもしれませんから、あらか、じめ申し上げておきます。
  52. 石田博英

    石田委員長 それは場内ということでなくて、今御協議を願います。  それから発言ですが、足鹿覺君の場合は、社会党二十三控室ということでは、本委員会慣例としては困りますが、小会派代表という意味でかまいませんか。農民協同党は、これに対してやはり反対のお立場ですか。
  53. 寺崎覺

    寺崎覺君 賛成です。
  54. 石田博英

    石田委員長 それではお諮りいたしますが、足鹿覺君の御発言は、小会派代表という意味ではないそうでございますから、これはやむを得ず許さないことになると思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  55. 石田博英

    石田委員長 さよう決定いたします。
  56. 松井政吉

    松井(政)委員 私の方の石井君は、他の人にかわるかもしれませんから、その点はあらかじめ御了解を願います。
  57. 石田博英

    石田委員長 発言の時間は十分以内。  採決方法は、いかがいたしましようか。     〔「起立」と呼ぶ者あり〕
  58. 石田博英

    石田委員長 起立でよいというお声が多いようでございますから、起立ということに決定いたします。
  59. 大池眞

    大池事務総長 それから緊急上程をお願いするものがあると思いますから、申し上げておきます。法務委員会罹災都市借地借家臨時処理法第二十五條の二の災害及び同條の規定を適出する地区を定める法律案があります。
  60. 石田博英

    石田委員長 これを本日緊急上程するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  61. 石田博英

    石田委員長 それではそのように決定いたします。
  62. 岡田春夫

    岡田春夫君 私うつかりしておりましたが、先ほどの法務総裁に対する質疑に関して、一旦決定したのでありますが、あえてお許しを願いたいと思いますのは、先ほど椎熊君の提案によつて委員長がきめられたところによると、正式な発言権のある政党以外、小会派は除いてということで取上げられたようであります。ところが小会派としても、これはもちろん労農党社会党二十三控室、この二つの間では、今後話合いをつけますので、できればこの機会において、時間は簡単にやりますから、御了解願つて、もう一人増してもらうように、もう一度おとりはからいを願いたいと思います。
  63. 石田博英

    石田委員長 残念でございますが、これはすでに決定いたしておりますので、一事不再議の原則によつてとりはからいかねます。  それでは次回の本会議は木曜日定刻から開会いたします。運営委員会は午前十一時に御参集を願います。  本日の本会議開会時刻は一時半。  本日の運営委員会はこれにて散会いたします。     午後零時五十分散会